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ジョゼと虎と魚たち [DVDやら映画やら]

真理アンヌさんが観たくて借りた。麻雀やってました。それだけだった・・・。乳母車がけっこうホラーである。背後に現れたり、突然音がしたり、随所にホラー臭が感じられます。恋だの愛だの涙だのがなければ、心象的ホラー映画になったかも。とても性というか裸におおらかな映画である。江口のり子さんがボーイッシュ。恒夫くんこと妻夫木さんが、朝ご飯を食べはじめたときの疑い深い顔が、だんだんとにやけていくのに笑う。この映画の肝はクミコ=ジョゼさんこと池脇千鶴さんの声です。読んでいる本の内容までしゃべってくれるので、音というか声だけ聴いても楽しめる映画。でもいきなり金髪のカツラをかぶったりするのは観ないとわからない。恒夫くんのパーカー+スクーター姿がモッズっぽくて良い感じ。Tシャツはジョーン・ジェットだった。恒夫くんとジョゼさんのエッチもどうかと思ったが、案外これがリアリティというやつか。弟が働く楽器屋さんにカート・コバーン仕様のアコギがぶら下がっていた。たぶんアイバニーズかなあ。上野樹里さんがジョゼさんを待ち伏せするところで、ああこの人は恒夫くんに本気だったんだなあと思う。けっこうツンデレな人だったのか。白いカツラの彼女は黒い眉毛が目立って、ちょっと滑けいである。ジョゼさんはなぜ車いすではなくて乳母車だったのか。それはオバアが彼女を隠したいためだ。しかし彼女にとっては部屋とか押し入れとか、家の延長でもあったんではないかなあ。気になるのは、要らなくなった乳母車を見る近所の女の子の目です。女の子にとって、それがただひとつの大人との接点だったのか。ジョゼさんの幼なじみのエピソードは要らんかったかなあ。それよりも、ジョゼさんの身体がどうなって悪くなったのか説明があると、さらに感情移入ができるかも。後は別れの理由かなあ。男女の別れの現場を見せては、恋愛話色が濃くなってしまうから削除されたのか。弟の「兄ちゃん、ひるんだと?」が鋭い指摘。最後、ジョゼさんが一人で食事を準備するときの表情が良い。あと、ゆで卵が食べたくなる。エンドロールは歌ではなくてギターだけのインストが良かった。いちばん驚いたのは、原作が田辺聖子さんだったことか。面白かった。といっても10年以上前の映画であった・・・。


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ブラックキス(Black Kiss) [DVDやら映画やら]

橋本麗華さんと川村カオリさんを一度に観れる映画。それだけで価値があります。橋本さんの鼻筋はすばらしい。オダギリ・ジョーさんがパンクなDJ役。何をやってもカッコいいですが、その最期はくるくる回ってしまいます。ベテランどころは、刑事役の奥田瑛二さんと引きこもり研究者の草刈正雄さん。行われていた殺人の動機がわかりにくいことが話しのみそかもしらん。それは川村カオリさん演じるカスミの過去に関係があるわけだが、それをひもといていくのは、若い刑事が探したWEB情報がほとんどで、あまり説明が無い。映画としてもそれほど重要でもないらしい。だからおのずと、殺人犯が中心になる。出るか? やられるか? までのドキドキ感と、彼女があやしくね? わたしってあやしい? 的な振りも楽しい。鈴木一真さんを見せられると、まっさきに疑ってしまう。しかし・たぶん・おそらく・絶対に描きたかったのは、この殺人犯の特異なディティールだろう。最後に現れる女性に、「この人があれで・こうで・流れを作っていたのか」と気づかされる。最後のアクションシーンや、驚き方や台詞にマンガっぽさが見られます。なるほど、監督は手塚眞さんだった。できるものならカスミの(けっこうすさまじそうな)過去をもっと見せてほしいけれど、殺人犯の動機との関係上省かれたものかもしれない。それであれば、もっとこの犯人を見せてほしかった。好みはわかれるでしょうか面白かった。あとで 映画.com を見たら、ストーリーがほとんど書かれていた。見ないでよかった。エンドロールに綾野剛さんとあったがどこに出ていただろう。


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人狼ゲーム [DVDやら映画やら]

「今さらジロー」ではなくて、今さらジンロー。といっても、臭い酒 JINRO ではなくて人狼。狼になるんかなあと思ったら、タイトルどおりゲームだった。藤井美菜さん観たさで借りた。桜庭ななみさんと竹富聖花さんが泣くのを遠くから見る藤井美菜さんの構図が良かった。美人三人のすさまじい破壊力。しっかりしてそうでイケメンぽいけどなんだか信用できん男だなあと思ったら、ウシジマくんで借金してた人だった。イメージというのは怖い。実際にイメージどおりで、彼を含め、男どもはどうしようもないやつらばかり。モヤモヤしてしまう映画だけれど、見るからに嫌そうな人からいなくなっていくのが、観る側の救い。人狼が誰か考えながら観たけど間違ってた。てっきり、あの二人かと思ったら違っていた。人狼で無い者が、ある人のために夜のターンをやっていたと考えてしまった。あっちの二人の存在が肝だったんだなあ。愛梨さん以外の人間は、彼女の友人だったナオコの亡がらを外に放り出した時点で、愛梨さんの憎しみや復讐の対象になったと思うので、やってしまうことに迷わないとも思った。壊されたテレビが新しいものに変わっていたので、外部の人間が出入りして色々やっているではないかと思ってしまった。その他、自身を指差したり、なぜ冒頭から彼女は疲れきっていたのかとか、なぜルールを知っているかとか、観ていて想像したことはいくつもあったが、残念ながら深読みしすぎか。そういう意味では提示したルールに従った、正統派の推理話し。若いみなさんが、叫ぶ・泣くの熱演。大御所とかベテランっぽい人が出てこないところが新鮮。桜庭さんは伊達に三菱地所ではないなあ。でも声がちょっと小さいかも。けっこう面白かった。


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人狼ゲーム インフェルノ
人狼ゲーム ロストエデン 後編
人狼ゲーム ロストエデン 前編
人狼ゲーム マッドランド
人狼ゲーム ラヴァーズ
人狼ゲーム プリズン・ブレイク
人狼ゲーム クレイジーフォックス
人狼ゲーム ビーストサイド


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エコーズ(Stir of Echoes) [DVDやら映画やら]

観た理由はリチャード・マシスンの原作だから。今であれば、インシディアスとかの、いわゆるジェームズ・ワン監督っぽく見られるかもしれないが、行き着くところは、狭い人間同士の話しになってしまうのが良い所かもしれない。いきなり、風呂場で話す子供の目線が気になる。いったいどこを見てるのか? まずこの辺りであやしさを感じさせます。ケビン・ベーコン演じるトムはバンドをやっていたことがあって、冒頭ではアコギを弾いている。ギター好きのケビンらしく、弾いているのは Gibson っぽい古いやつ。部屋にはレス・ポールも置いてある。茶色のギターケースも Gibson に見える。ギターを弾く設定も彼の提案ではないんかなあ。飲んでいる人たちにせかされ、リサはトムに催眠をかけ、ここでトムはあるものを見てしまう。それから現実と幻影に迷わされる。そして彼は息子のジェイクに理解を示すようになるが、このジェイクの演技が冴えてます。トムの穴掘りを手伝ったり、今はダメとか助言したり、特にテレビを消されてお手上げの演技が良いです。トムを迎えに行くママに忘れものを教えるところは、中にナイフが入っていることを知っていたからかなあ。羽が云々言っていたのは、あのことだったんだなあと、つじつまが合うのが気持ちいい。なにはともあれ、よくできた子供である。乱暴する場面では Paint It Black が流れてました。イメージだなあ。けっこう面白かった。


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赤いさそりの美女 江戸川乱歩の妖虫 [DVDやら映画やら]

街中の様子もけっこう汚いところがある。初放送が1979年だがこんなに汚かったっけかなあと思う。なんだか1960年代~1970年初頭の雰囲気。パンクとか、THE WHO の「WHO ARE YOU」とかが出た頃って、これほど古い雰囲気だったかなあ。もしかして撮影日がけっこう前だったりして。それとも画質の問題か。妖虫博士のメイクが良くできている。特筆すべきは五十嵐めぐみさんのアフロとおばさんの折衷といえるパーマだが、見所はやはり永島暎子さんである。麻丘めぐみさん風のお姫様な髪型の彼女は、物語の狂言回しとも言える役どころ。エンドロールの出演者名も連名ではなく一人で映されていたり、最後の場面も主人公たちといっしょに顔を見せており、女優としての地位の高さがうかがえます。すべては映画「悪魔の手毬歌」での名演が役にたっているのではなかろうか。原作であろう「妖虫」から改変されていますが、ポイントである読唇術はしっかりと使用されている。この頃の探偵もので見せ場はやはり変装であろうか。「わたしは・・・」「あなたは・・・」「俺だよーん」「お、お前は!」というパターンが数回出てきます。テレビドラマだなあ。「明智に手を付けることは許さない!」と言う宇津宮雅代さん。明智小五郎がジゴロな天地茂さんである限り、犯人と探偵の許されない愛というシチュエーションは続きます。明智、小林君、文代さんの3人トリオがおそろいのブレザーで決めているのがほほえましい。面白かった。


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