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イントルーダーズ(Intruders) [DVDやら映画やら]

スペイン映画らしい。「顔なし」というのは、英語で「Hollowface」と言うのだなあ。娘のミアはテディベアのプレゼントより PSPが好きで、クライブ・オーウェン演じるジョンお父さんはちょっとがっかり。ミア役の女の子がきれいです。どっかで観た気がする。母親、スザンナ役のカリスさんが良い脱ぎっぷりです。映画「ブラックブック」に比べると、少しおばさんっぽくなったか。スペインの神父さんは、後でニキ・ラウダを演じるダニエル。CGがきれいな映画「EVA」にも出てました。誠実でデリケートそうな雰囲気が良いですなあ。娘にエッチなところを見られてしまうジョン&スザンナ夫婦は気まずいだろうなあ。でもスザンナさんは娘とあまり親密では無い様子。聞きもらしたつもりはないが、もしかして後妻とかの設定か。なんかこの母娘の雰囲気も怖い。ホラーでもなんでもないのに。違う国に住んでいる子供たち、ホアンとミアは「顔なし人間」に怯える。神父がホアンに何に怯えているのか訊くシーンの、ささやき声での会話が良い感じである。ミアの部屋のクロゼットから出てくる「顔なし人間」の目線で見る、ジョンとミアの構図が良い。ミアの部屋での「顔なし人間」とのバトルのとき、その様子を鏡に写したりするのは、これが幻ではないこと強調するためか。でもカメラがズームしたり引いたりするだけでホラー感が増すのはなんでだろう。自分を助けてくれるはずの人間たちを前にして、あんたは変だと言われるのは辛いことだろう。この映画は難しかったので2回観た。ミアの件と並行して出てくるホアンのケースが実は何だったとか、さかのぼればあそこでつながるとかは、「はーん、なるほど」と思わせる。でもかんじんな「顔なし人間」の存在有無や正体などは、いかようにも判断できそう。作っている側は単純に怖がらせたいだけかもしれない、だから白黒付けたい人向きではないかもなあ、と思ってしまった。ミアの部屋にあるハートマークを描いたピンクのテレビがやけに可愛かった。ジョンお父さんが黄金色の草原を車で走るシーンは、まるでCGかミニチュアみたいで、なんだか良い意味で惹きつけられてしまった。ラスト、「顔なし人間」が走る後姿が女性っぽく見える。なんだかお尻がそんな感じ。この辺りも「顔なし人間」が誰でも無いこと(あかつ、誰でもあること)を表現してるんかな。クライヴ・オーウェン他、役者さんの熱い演技に、力を入れて観てしまった。「顔なし人間」も怖いが、いちばん人間が怖かった。


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