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嗤う伊右衛門 Eternal Love [DVDやら映画やら]

「嗤う」は「わらう」と読むらしい。四谷怪談の新解釈ものとでもいうんでしょうか。出演者が好い。説明の無さと顔色の悪さがすばらしい。唐沢寿明さん演じる伊右衛門の顔色の悪さは、この世にはいないことをあらわしていたりして。四谷怪談の岩といえば、顔の傷が有名ですけど、その理由も従来とは別物。説明の無さはときおり現れる回想のような場面で補われますが、すべてではありません。画面に現れる場面をそのまま受け入れて、ひたすら考えるしかない。でもそれで良いです。香川照之さん演じる又市は狂言回し的な存在。それを意識してか、一歩引いた演技がくどくなくて良いです。顔演が控えめなせいでしょうか。逆に六平直政さんの顔演が派手。この対比も良いです。しかし二人とも汚い・・・。岩の屋敷の内装、障子やすだれ、畳の様子がダメージ具合が現実っぽくて、画面の色味がそれを強調して良い感じです。それと棺おけの敷き紙も。中盤、直助役の池内博之が河原で見せる、コマ飛ばしみたいなカクカク演技がすごい。伊右衛門と岩の初夜、背中合わせの寝姿がかわいい。この頃って、ほんとに真っ暗で明かりといえば月明かりだけだったんでしょうねえ。「電気消して」なんてあるわけないっす。縁側での障子貼りから始まる伊右衛門と岩のケンカはシーンでは、同じ場所にいながら、障子によって分割され、二人の距離感を表現しているようです。最後には一枚の障子の陰になってひとつになるんですけど。このシーンに限らず、室内の襖や花瓶や小物、大物、そして人の配置でそれぞれの距離が感じられて面白い。この映画では妖怪は出ていない・・・と思いますが。あえて言うなら椎名桔平さんの喜兵衛に代表される理不尽さが妖怪。喜兵衛の顔色も悪いが、これはもしかすると幸福度によるのかも。なぜなら、岩と二人で暮らしているときの伊右衛門の顔色は健康そうなので。ラストの空撮も好き。今の世界が、何かどろどろとした愛情や怨念のもとで作られていることを示しているようです。岩はちょっとばかし気性が荒すぎで、もう少し抑えていればなあと思います。そのとばっちりを受ける六平さんがかなりかわいそう。妖怪の出ない妖怪映画。副題の「Eternal Love」のとおり、理不尽な世界にいても人を愛し続ける映画でした。面白かった。声の大小差が大きいので、字幕がほしい。音楽は宇崎竜童さんだった。雨・曇り。


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(アフィリエイトリンクではないです)


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tY:近況33(ギター、Radiko、CHABO、キングスマン とか) [他]

大阪の天気はどうですか。

工具を整理するのに、配線を束ねるためのワイプロを使ってみたらけっこう良い感じでした。

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9月の「NHK FM 夜のプレイリスト」:けっこう充実してました。

サウンドクリエイターズ・ファイル 仲井戸“CHABO”麗市。ニューアルバム『CHABO』の発表に、デビュー45周年ということでしょうか。小川銀二さんがいた頃のRCのライブを初めて聴いたのも NHK だった。
9月6日:http://www4.nhk.or.jp/scf/x/2015-09-06/07/68614/4671248/
9月13日:http://www4.nhk.or.jp/scf/x/2015-09-13/07/70438/4671249/
9月20日:http://www4.nhk.or.jp/scf/x/2015-09-20/07/72070/4671250/
仲井戸麗市 オリジナルアルバム「CHABO」Trailer


デビュー45周年記念本「THE 仲井戸“CHABO”麗市 BOOK」が届いた。珠玉のインタビュー本。

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これとロッキンオンの清志郎特集、そしてリンコさんが口を開いてくれれば、別な世界を開いてくれるんではないかなあ。

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Guitar Magazine CHABO Book。CHABO さんはやっぱり黒い Stratocaster、それに黒い Greco CHABO Model が似合うと思います。

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面白かったページ

ギターのページ
素敵なデザインのギター、アンプだと思います。 Specimen Products / The Chicago School of Guitar Making : http://www.specimenproducts.com/

映画「キングスマン(Kingsman: The Secret Service)」
面白かった。前から気になっていた教会のシーンはあれだったのか。目をひんむくパグもあの状況だったのか、とすっきりする。ハリーのかっこよさに、エグビーとロキシーがついていけるかと心配したが、全く問題なかった。エグビーに対して生まれや育ちは関係ないと話すハリー。ハリーは貴族出身のように思えるが、実際のところはどうなんだろう。案外普通の出か、それ以下か。語られませんが、彼がキングスマンになった背景が知りたくなる。訓練シーンでひねくれた生徒がいるというのはよくある設定ですけど、これが後にも生かされていて面白い。義足の両足が剣になっている女性は、あのパラリンピックの義足ランナーにヒントを得たんだろうか。ハラスメントのようでそうでない、ブラックかと思えば明るい、ギリギリのところで成り立つ際どいキャラクター。かっこいい。スローな爆発シーンで使われている音楽に「時計仕掛けのオレンジ」を思い出す。オープニングと最後のカセットテープの違いが洒落てます。唯一残念なのは、予告でかかっていた David Bowie の Suffragette City が、本編ではかからなかったことか。でもオープニングの Dire Straits は良かった。

イギリスから Live盤 2枚。忘れた頃に届いてた。普通郵便で届くのに10日ほどかかった。
Ramones (ラモーンズ) :Live, January 7, 1978 At The Palladium, Nyc
Black Sabbath(ブラック・サバス):Past Lives: Deluxe Edition

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Ramones は、LOCO LIVE が大人なら、こっちは子供。でもかっこいい。
Black Sabbath は、前からある有名なライブ盤。Deluxe Edition なのでまた聴いてみた。もう少し Sabbath Bloody Sabbath の曲が入って入ればなあと思ったりする。長~い Wicked World ではトニー・アイオミ流ブルースとジャズロックなギターが聴けてうれしい。

81.3 FM J-WAVE : J'S SELECTION: http://www.j-wave.co.jp/blog/jsselection/rock_classics/
9月15日(火) 27:00~28:00 ROCK CLASSICS : David Bowie に The Who が聴けた。Tom Petty & The Heartbreakers の Refugee は久しぶりに聴いた。
9月22日(火) 27:00~28:00 ROCK CLASSICS : Lou Reed、XTC、Television、Talking Heads、Elvis Costello とかが聴けた。




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逆境ナイン [DVDやら映画やら]

見所は堀北真希さんが覆面姿の監督の球と風で宙返りしてしまうところか。玉山鉄二さん演じる不屈の妄想で、結婚しようが年を取ろうが、堀北さんが学生服姿なのがおかしい。宇宙からやってきたモノリスやらルール無視のルールとか、疑問を持ってはいけない。岡村孝子さんの歌がはまってます。黒いユニフォームを着た野球部の殺人ピッチャー返しが恐ろしいんですけど、単純に球を捕ればすむことだと思ってしまう。きっと威力が見た目以上なんでしょう。なんせピッチングマシンが爆発するくらいですから。決勝試合で不屈が出たはいいが、まさか試合の大半を失神してしまうとは。原作はマンガ。登場人物の中で最もマンガなのが、コーチのサカキバラ。すなわち田中直樹さん。マンガを意識したであろう髪型もそうですが、ひょろっとした身体つきとジャージパンツの裾もなんだかマンガっぽい気がします。112対0の試合。最後に不屈だけが残ったとき、とられたルールがなんとまあ・・・完全に草野球、というより子供の野球。音楽とナレーション代わりの実況アナウンサーの声で盛り上げるラストが良いです。そのアナウンサーの隣にいた、ヘッドギアをした人は原作者なんでしょう。おバカと汗と涙の後はなんだかんだと前向きになるところは素晴らしい。野球部員からちょっと離れたところで演技をする堀北さんが面白いんですが、なんだか彼女の肩幅が気になってしまいます。役者さんたちのマンガのテンションを保とうとする姿勢が素敵です。みなさん素の演技なのかもしれませんが・・・。雨。


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フェーズ6(Carriers) [DVDやら映画やら]

終末系映画のようです。邦題は「フェーズ6」ですけど、原題は「Carriers」、つまり病気を持っている人というか保菌者、感染者たちといった感じですか。冒頭からサーフィンボードを積んで楽しそうなドライブ。運転しているのはスター・トレックのカーク船長。でもただのドライブじゃないようです。盗んだ車って言っているし。彼らは感染者たちから逃げているんですね。世界は変な病気がまんえんしてほぼ死んでしまったみたい。途中で寄った学校では医療ベッドだらけ。良いことあるかと思ったけれど・・・。ブライアンとダニーは兄弟ですが、この世界ではダニーはどうもやさしすぎます。銃を手渡したときはハラハラしました。ブライアンとの接触を避けるボビーは辛い。少女にちょっと介抱しようとしただけなのにかわいそすぎ。反対にブライアンはきびしくて、車を乗り換えた件とかボビーの件とか銃を撃ちまくるところとか決断力がありすぎ。どっちかというとケイトもブライアン側。子供の弱音に負けてしまうボビーは中間といったところか。これだけ思想的に違いがあると、話しの進行にダラダラ感がなくてとても明確で清々しいです。病気のまんえんによる人類の終わりという映画ですが、他の終末系映画と同様、根本的原因、この映画では原因となっている病気の解決は一切ないです。できれば解決してほしかった。それよりも、この映画は人、特に弟ダニーの決断の変化について描いています。そして愛する人との別れと、いっしょにいるのが愛してもいない他人であれば孤独と同じだと言っている。この辺がけっこうきつかったです。特にやさしいダニーが変化したことについては、ラスト近くのブライアンの言葉が物語っています。配役がよかった。女性たちはどこかで見たと思ったら、ボビーは映画「ルーパー」や「プレステージ」に、ケイトはTVドラマ「リベンジ」に出てた人だった。映画に出てくる「CHINKS BROUGHT IT」の「CHINKS」って中国人とか中国系を指すスラングだと初めて知りました。雨・曇り・雨。


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ヴァージン・スーサイズ(The Virgin Suicides) [DVDやら映画やら]

ラックスを演じるキルスティン・ダンストさん目的で見るんですが、あらためて見ると、他の女性、セシリアを演じるハンナ・ホールさんや、特にメアリー役の A・J・クックさんが良い感じだなあと思いました。そういえばこの方は「ウェア」に出てましたか? ダンストさん演じるラックスが14才なんですが、他の姉妹に比べて1才ちがいとは思えません。どう見ても上から2番目な感じ。物語は男5人が共有している、今はいない姉妹5人の思い出を語ることから始まります。姉妹5人がなぜいなくなったかというのが柱になりそうですが、それよりもジェームズ・ウッズさんとキャスリーン・ターナーさん演じる夫婦に興味がわきます。娘たちがいなくなった理由など分からない。娘たちに対しては夫婦の間でも考え方に違いがあるようで、父親は若干ゆるいというかさほどきびしくはない。母親は厳格な信仰のおかげか、服装とか外出禁止とかけっこうきびしい。そのせいかもしれないけれど、それがほんとうの原因なのかは分からない。自殺未遂のセシリアは理由を聞いた医者に「あなたは13才の女の子じゃない」と応える。まあ人のことなんて誰にも分からん。同じ年頃、ティーンエイジャーであっても、「分からない」ということに共感してるのかもしれない。セシリア本人さえも、なんであんな気分だったのかなんて説明できないんではないか・・・などど言ってしまえば実もふたもない話しですが、こうした内容の映画を作るということは、誰か共感する人がいることを信じているからでしょう。心の病か、もしかしたら人民寺院とかにも通じるカルト的な話しかも。姉妹たちを象徴するものが家の前にあるニレの枯れ木。セシリアは絶滅を危惧される生物や枯れていくニレの木に自らを重ねたのか。ラックスたち4人はセシリアについて何か分かったのかもしれない。もしかすると彼女たちに起きたことは町が衰退していく予兆であって、終わり近くで話されていた廃液による汚染で、この町は近い将来廃墟になる運命なのかも。ニレの木が枯れた原因も汚染によるものかも。原作があるらしいので多分そっちには何かしらの解決編があるんかなあ。ジョシュ・ハーネットの成人した姿をマイケル・パレが演じるのに笑ってしまった。ロックのレコードを始末しろというのは他の映画でも見たような。レコードを暖炉で燃やすのがワイルド。「キッスはだめ! エアロスミスは燃やさないで」とか抵抗もむなしく煙になっていく。かかる音楽も、ハートに10CC、ELO、トッド・ラングレンにキャロル・キングとなかなかロックでした。曇り、雨。


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39 【刑法第三十九条】 [DVDやら映画やら]

松竹映画。長い。2時間越え。心神喪失・心神耗弱に関わる犯罪の映画。製作会社や製作者名からして人権っぽい。これが推理映画だとしたら、39条からどのようにくつがえるのか知りたい。タイトルバックの雲が先行きを不安にさせます。堤真一さん演じる柴田はもちろん、鈴木京香さんの精神科助手香深や、彼女の母親の吉田日出子さんもかなり不安な人物像。精神科教授の杉浦直樹さんもけっこう不安。樹木さんはがっちがちの人権弁護士。おまけに香深はカフカと読む。まさかおかしな人がおかしな人を裁く展開なのかと不安が倍加します。教授が証言する、「交代人格は人間ではない、なので罰には問えない」におどろく。人格は人間ではないんです。39条は人を人間として認めていないんです。39条にかかる人に人権無し。これって樹木さん演じる人権弁護士への痛烈な皮肉と思えます。彼女が守っているものは人間じゃないんだもの。それでは彼、堤さんはいったいなんなんでしょ? 江守徹さん演じる検事の「それじゃ被告はどこにいるんです」は当然の反応。かなり深そうな話しです。鈴木京香さんの喋り方や地味な雰囲気がだんだん自然に見えてくる。セルフレームのメガネも良く似合っている。彼女が出ている映画は「血と骨」くらいしか見たことないですが、優秀賞かも。堤さんは今で言うイケメン俳優に見える。江守徹さんの表情、特にまぶたに生気がありません。表情といえば、刑事岸辺一徳さんも独特。「捕まえた後の犯人がやったことさえ確かならば、あとは裁判でどうなろうがかまわない」な様子で、常に半笑いした表情は、「これからどう転ぶ?」と面白がっているようにも見えます。刑事とか警察は、おかしな人を相手にしたとき、そんな風に接するしかないのかもしれない。途中で鑑定人が変わるが、それを申し出る理由が良いなあと思った。難点は声が小さい。日本語字幕がほしい。そういう演技なのでしかたがないですけど。長いかなあと思いましたが、無駄なシーンは無さそう。短くするのも難しそう。鑑定がどうのだけではなくて、過去の事件とか戸籍とか親子関係とかを探っていくのも飽きさせません。映画の色調も話しの内容に合っているなあと思う。重いですが面白かった。國村さんが棒でつつく姿が怖い。晴れ・曇り。


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tY:近況32(映画 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN の後編とか) [他]

大阪の天気はどうですか。

前編に続いて、「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD」を見ました。謎も少しわかったし、なんだかんだと面白かったです。
  1. 前編を見なくても楽しめるかもしれない。最初に本郷さんがやさしく説明してくれるので。
  2. 巨人の正体はアレだったのか。でもアレを巨人にする必要性がわからなかった。聞きもれてしまったか。アレだとすると、今いる巨人はずーっと前からの生きつづけているのか。もしかしたら今普通にしているアレも急に巨人になってしまうのか。
  3. 開始早々、巨人の秘密を知っていそうな方があれれ?となるのが、予想外で面白い。新巨人も出てくるし。でもやられてしまう彼は、何を言おうとしたんだろう。
  4. 「オレがお前を助けた~」とか話している時点で、もしかしてこの人・・・と思ったが合っててうれしい。
  5. 巨人にならない方の三浦さんは、前編に続いて三浦さんに助けられるし、終始口ばかりのようで「うーん」と思いながら見てましたが、それはそれで現実的にいそうな人でよろしいんではないでしょうかとも思った。
  6. 古代文明のような武器では巨人は倒せないよなあと思ってましたが、アレな場所から色々でてきたのでよかった。平和のため、物を作ってはいけないという決まりの中、よくアンカーワイヤーを発射する装置は作らせてもらったなあと思いました。
  7. 長谷川さんたちと三浦さんたちが対峙している最中に、リンゴを食べようとする桜庭ななみさんがかわいい。
  8. 三浦巨人と新巨人が戦うシーンはまさに「サンダ対ガイラ」でうれしい。特に新巨人の両肩のいかり具合がそっくり。でもこんな話題、知っている人は限られるよなあ。「分かる人さえ分かれば良い」は、最近ちょっとさみしい。
  9. 前編にも出ていた大巨人があの人とはおどろいた。新巨人があの人だったので、まさかなあと思ってましたが、これは非常に予想外だった。もしかして三浦さんの父親ではないかなあと、バカなことを考えていたので。あの人? と思ったが、前編ではそのとき、塀の中にいた。
  10. 新巨人と大巨人がいなくなってしまうと真相を知るのは三浦巨人だけなのか。
  11. 戦いのシーンでかかる音楽が前編同様、オーケストラで力強い。でももう少し管楽器の比率が高くて、遅めで、暗めの方が良いかも。
  12. 気だるい巨人たちが新巨人にしっかりやられるのは清々しいです。この映画のスカッとするところです。
  13. オープニング早々、三浦さんの両親のシーンであの人とあの人が出てきたり、あの人があの人を撃ったりして「この人あやしいですよ」とか「この人絶対なんか知ってる」とか想像させてくれるサービス精神が好きです。
  14. エンドロールで「ダン!ダン!」と太いゴシック体っぽいフォントで出演者の名前が映りますが、「ななみ」や「さとみ」とか、ひらがなが映ると急にマンガっぽくなってしまうので、エンドロールのような明朝体がよかったりして。もう少し字間を広げたらいいのか。でも元がマンガなんだからオッケーか。
  15. エンドロールで上にスクロールしていったら青空だったというのはお洒落。でも曲は何がSOSなのか分からなかった。長谷川さんと三浦さんのシーンでかかった曲がの方がいい。
  16. 石原さとみさんに大喜びの映画。ほんとにこんなの初めて~。
  17. 水原さんは脚が長くてかっこいい。他の人だとアニメになっちゃうかも。エレン役の人も、もう少し脚が長いと良かったなあ。
  18. 桜庭さんがお芋らしいのものを食べずに懐にしまうのがかわいかった。最後まで腹が減る役ご苦労様でした。
  19. 力自慢の人には、最後まで残ってほしかった。
  20. 三浦さんの両親がちょっとだけ出てきます。研究者っぽいお父さんなら、小日向文世さんにしてほしかった。お母さんは、どうしても怪奇恋愛作戦の印象が強くて、見ただけで笑ってしまった。
  21. 結局三浦さんは親に何かをされたのかされていないのか。されたとしたら、同じことをアノ人たちにもしたのか。三浦親によって知恵のある巨人ができたとすると、やっぱりされたのか。緒川たまきお母さんが途中で止めるから分からない。
  22. なんだかんだいって、本郷さん、長谷川さん等々という配役は良かったと思う。長谷川さんのはじけ方には圧倒されます。本郷さんは全く違和感がなかったです。
  23. 過去のアレについて、三浦さんがフィルムを見せられるが、わざわざプレゼン用に誰かが編集したものなんでしょうか。
  24. リモコンが Apple TV っぽいですが、別にデザインした方が良かったんではないかなあ。まあ過去の遺物が残っていたということなんでしょうけど。REGZA とかのリモコンよりは良いか。
  25. 最後の語りは、声ではなくて、モニターに浮かぶ文字や字幕のようなメッセージを映すので良かったんでないかなあと思った。
  26. 政府とか管理社会という話題がありますが、前編でも塀の中の暮らしで管理している政府や管理体制らしきものが映されなかったような気がする。配給制とかがあったからいいか。その社会を管理する政府の象徴役が國村さん一人だけだったのがちょっとさみしい。
  27. 大きい人が出るというと、「50フィート女」、「原子人間」、ジャック・ブラックさんの「ガリバー」や「巨人の惑星 ランド・オブ・ジャイアント」とかを思い出しますが、今までのどれにも当てはまらなさそうなのは、良いところではないかなあ。
  28. 三浦さんは國村さんのこと覚えていたのか忘れていたのか知っていたのか、いったいどうなんでしょう?。
  29. 長谷川さんが前編から三浦さんをあおっていたのは、三浦さんが三浦巨人なのを知っていたせいか。國村さん三浦巨人も新巨人も知らんかったのかなあ。ピエールさんはどこまで知ってたの? まさか大巨人の正体も? そういえば水原さんは新巨人の正体を知っていたような。なんでみんな黙ってるの! 知っていることがあれば言ってくれよ思うが、それでは謎解きにならないか。
  30. 考えてみると、この映画では巨人の存在は二の次。巨人に対抗できる三浦巨人とかがいる以上、巨人への恐怖は前編ほどありません。そうなると重要なのは壁。人間たちは巨人を倒すというより、壁をどうにかすることにあたふたしてます。長谷川さんの言葉をうのみにするなら、壁は管理社会や体制の象徴。この壁によって巨人から守られるのではなくて、人々を閉じ込め、体制によって管理されている。だからこれを壊して体制をほろぼせと言ってます。「バカの壁」に「受験の壁」「記録の壁」とか「言葉の壁」「人種の壁」等々、壁は色々な障害として扱われるけれども、それを作るのも壊すのも人なんですね。長谷川さんの言っていることは極端だけども正論ともいえます。長谷川さんの正論は彼の持つ隠れた、ほとんど無敵の自信によるものといえますけど。それに対して三浦さんたちはもう殺させないと言って壁を修理するとか守るしかありません。うがった見方をすると、壁が憲法なら、ここのところの9条話しと少し似ているような。製作委員会ならではの内容かも。トレンド先取りすごい。(追加:「天国のどれいじゃなくて地獄の自由だ」というのは、同盟関係=天国のどれい、侵略されても楽しくすごそう=地獄の自由、ということか。でも長谷川さんがやろうとしていることも、壁を壊して、体制から解放されても、巨人と闘い続けるんだから地獄の自由っぽいような。)
  31. 原作マンガとどれだけ違うかわかりません。前編からなんか薄々感じていましたが、シャラマン監督の「村」映画というか、レイ・ブラッドベリさんの短編小説を思い出します。壁といえば村上春樹さんの小説もあったか。ハルキストの一角獣は巨人だったりして。まあ電通とか広告会社の入った映画なので、オリンピックのように素材の使い方が上手。ちゃんと権利を取ってればいいんですけど。なんちって。
  32. 途中で副題と同名の曲をバックに、その内容について少し話すシーンがありますが、そこでその曲をかけたり、その曲の話しをするのは要らないんではないかなあ。エンドロールでかけて、訳の字幕も付けて謎解きの仕上げっぽくしてほしかった。
  33. 曲といえば、村上さんの小説では壁の他、劇中と同じ曲について書かれていました。これはもしかすると村上作品との関係性を持たせることで、映画の意図を海外の人に伝えやすいようにしたのかもなあ。いつもノーベル文学賞に挙げられる方だし(ノーベル賞なら宮部みゆきさんにあげたい)。曲を含め、後から「あの映画は実は・・・」といった将来の話題掘り起こしへの備えは万端。監督やるなあ。
  34. 変身のしかたが衝撃的な、新しい変身もの映画だった。面白かった。
  35. 最後の語りのおかげで、これからという感じになってしまったところがちょっとばかし残念。今回は前後編合わせて「誕生編」といったところでしょうか。前後編にする意味あったのか。なんのための前後編だったのか。ちょっと悔しい・・・。
  36. 次回作では、桜庭さん、本郷さんは夫婦になっていてほしい。
  37. 最後の語りにより、今の巨人の出自がちょっとわからんくなった。やっぱり作られ・管理されているのかも。

最初に「電○」とか「アミュー○」とか「○○新聞」とか、会社やメディアの名前が並ぶと少しなえます。まだ内閣府の方が良かったりして。平成ガメラでは官房長官の会見で日の丸国旗が無かったし。

ああ面白かった。この調子で、「進撃の巨人 ビギンズ」とか「進撃の巨人 ビヨンド」とか見たいです。

前のページ: http://okhbgah.blog.so-net.ne.jp/2015-08-10-1

映画版「進撃の巨人」のページ:http://www.shingeki-seyo.com/index.html



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危険なプロット(Dans la maison) [DVDやら映画やら]

タイトルロールの手書きっぽい文字やノートみたいな背景が良いです。クロードの言うとおり、確かにラファは気になる顔をしてる。そしてラファやクロードよりも、ラファの父親が気になる。物語をいちばんややこしくしているのは、高校教師ジェルマン。いちばんまともなのは妻ジャンヌ。彼女は夫にもクロードが書いてくる文についても的確な指摘をします。てっきり、ラファ父とその家族の、何かドロドロした裏側が暴かれてギャーになったところにジェルマンさんが立ち会ってしまって、罪をかぶらされて、ああどうしようクロードって感じかと思ったんですが、そんなありきたりなことではありませんでした。面白いなあと思ったのは、ラファ父の「テレビのリモコンを支配する一家の主」「韓国人はずるい、中国人もそう言っている」とか、クロードが見たままに書いた原稿をジェルマンが「パロディか?」とたずねるところ。そこに書かれている人間たちを、ジェルマンがバカだと思っている証拠。妻ジャンヌが言う「~文学は何も教えない」は正しい。「ライ麦畑で~」を読んだ男はジョン・レノンを殺してしまったから。いったい何を教わったというんでしょうか。この映画は実際にありそうな話しで、遊びにきた子供の友だちが、家の中を眺めまわり、自分の家に帰って親に言うようなもの。「あの家ではトイレットペーパーがシングルだった」とか、「ウォッシュレットじゃなかった」とか、「麦茶」しかでなかったとか、「お父さんが働いてなかった」とか。よく遊びに来る何々ちゃんも似たようなことをしているのかもしれない。ああぞっとする。ジェルマンの少しだけ良いところは、クロードに対して、「想像では書けないのか」と助言したところ。それで済ましていればよかったのに。ああ・・・。さらに「~才能ある」と言ってしまった。お世辞でないからなお悪い。それにしても、ラファ母のエステルといい、ジャンヌといい、女性だけはまともで、それだけが救いかも。ラファ父がジェルマンに敬意について話すのは正しい。ジェルマン、つまり文学者は対象にまったく敬意を払わない。ただの興味としてみています。彼らはフィクションなのです。クロードが創造する話しの続きにも色々とケチをつける。彼は文学者と教育を混同していて、元々教師になるべき人間ではなかったと思う。ジェルマンの学究心旺盛さは教師に必要なものでしょうけど。「中国人」というのもキーワードのひとつかも。この映画では、仕事と監視の象徴として扱われているのかも。クロードが夜中のラファ夫妻の寝室に立ち入ったとき、彼の妄想の中でラファ父を中国人が見つめている。クロードはいったい何がしたかったかといえば、国語の点数がほしかった・添削してくれる相手がほしかった・他人を覗き見たり、関係したりするのが好き・家庭を壊してみたかった・年上の女性が好きだった、とか色々考えられます。しかしラストを見ると、それはあまり重要じゃないように思えてしまった。たまたま、超偶然にジェルマンの洞察力とクロードの観察力が出合ってしまって、作家として成功できなかったジェルマンに火が点いてしまったということか。晴れ。


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コロンビアーナ(Colombiana) [DVDやら映画やら]

コロンビアのボゴタが出てくるので見た。主人公カトレアの子供時代を演じる子役の子が上手い。瞬きしない見開いた目が良いです。冒頭のカトレアが街中を逃げるシーンでは、子供なので車やバイクは使えない。拳銃だって使えない。だからとにかく走るだけ。これだけハンデがあれば絶対捕まると思ってしまいます。おそらく彼女は父親から色々と教えられていたのか、それとも天才的に機転が利く少女なんでしょう。そして15年後、女の子はゾーイ・サルダナさんになるんですね。もしこれがシリーズ化とかになると、ゾーイ・サルダナさんは、ウーフラになったり、ガモーラになったり大忙しである。演技はもちろん、スタイルが良くてアクションができるというのがポイントでしょうか。女の子がアサシンになってしまう映画は色々ありますが、カトレアが他と決定的にちがうのは、類まれなヤマカシ的身体能力ではないでしょうか。もうちょっとがんばれば、アヴェンジャーズのエージェントになれそう、ってもうガモーラになってたか。刑事がカトレアの部屋を爆破するのと、カトレアが部屋を爆破するシーンが重なるところは、よくある作り方ですがハラハラするもんです。エミリオおじさんの話しを聞かず、勝手な復讐を始めたばかりに、おじさんは痛い目にあってしまうが、おそらく彼はカトレアについて何も話さなかったにちがいない。きっとそういう男です。エミリオ役はクリフ・カーティスさんで、ときどきボクシングの人の内藤さんに見えるのは気のせいか。前半、エミリオおじさんが幼いカトレアの前でアレだけ撃って何もなく立ち去るのがすごい。ドン・ルイス邸でマルコたちが「カトレアは正面から来ない」と話していたところで受ける攻撃が面白い。武器を持ってランボー状態のカトレア。歯ブラシでもなんでも武器にして、銃を銃ではない使い方でやっちゃったりする。彼女は身体は細くても反射神経の塊。ヒロインの敵役がとっちめられるのは見ていてスカッとします。しかしダニーの友人はアホ。たかが写真かもしれないが、第三者の寝顔を勝手に他人に送りつけて良いもんでしょうか。こうした「オレ良い奴」的余計なお世話には腹が立ちます。バカな友人を持つ友人とは付き合うべきではないという映画。友人の友人には気をつけよう。晴れ。


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ギター弾きの恋(Sweet and Lowdown) [DVDやら映画やら]

ジャンゴ・ライハルト本人ではなく、彼の後継者と呼ばれたアメリカのギタリスト、エメット・レイを描いた映画。しかしそんな人はいない。架空の人。その人のドキュメンタリー風映画。エメットはジャンゴを崇拝する設定。常に二番手。もちろん一番はフランスのジャンゴ。ほんとうはジャンゴ本人を主人公に描いても良いんでしょうが、それでは恋とか愛とか、話しをふくらませるのが難しそう。冒頭から「Limehouse Blues」で軽快なギターを聴かせてくれます。エメット役のショーン・ペンのギターがすごい。彼が弾いているわけではないでしょうが、指の動き、特にピッキングが音楽にけっこう合ってるように見えます。かなり練習されたんではないかなあ。その後、一軒家の部屋にあつまってセッションするシーンは楽しそう。アパートでやろうもんなら「出てけ!」と一喝されます。前半直ぐにエメット自身が恋愛について語るが、そうとうひねくれていて自分勝手さがよくわかります。そんな彼にナンパされたハッティが、彼の部屋でギターを聴いたときの表情が良い。あんな顔をされたら弾いているほうもうれしくなります。彼女は彼のギターを聴いたり、演奏する姿を見るのが好きなようだ。そんな彼女に「オレは両手が命だ」と言って、ギターを持たせるのはあたりまえで、タイヤ交換までさせるエメットは鬼。そんな男の誕生日に手を守るための手袋をプレゼントするハッティは天使。町の素人芸大会で聴かせるノコギリ演奏がテルミンみたい。エメットはプロなのを隠してギター一本で出場、ギターでソロ演奏というと、なんとかコータローとかジョー・パスみたいにキレイなコードを弾きそうなものですが、彼は見事に単音ソロ。止まることなく弾ききって、見事に客を聴き入らせます。劇中の「All of me」の歌詞が良い。「I'll see you in my dreams」のギターといえばジャンゴの演奏で有名ですけど、エメットが弾くのも都会的でいかしてます。よく考えるとハッティ役のサマンサ・モートンは映画の中で一言も話していない。話せない役なので当たり前ですが、それを感じさせなかったのは、彼女の演技・表情のたま物ではなかろーか。ハリウッドの撮影で30回キスのときの表情がかわいい。あと、彼女のかぶるおとなしいラスタな帽子もかわいい。ハメットがいながら、なぜブランチと結婚したのか? それが運命の分かれ目であることは明白だけれども、エメットの性格を考えるうえで、相手が誰であろうが、「なぜ結婚したのか」がポイントな気がします。性格不良な男と言ってしまえばそれまでですけど。ギターが聴けてうれしい映画。邦題が照れくさすぎ。晴れ。


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マリー・アントワネット(Marie Antoinette) [DVDやら映画やら]

キルスティン・ダンストさんが出ているので見なければならなかった映画。スクリーンで見たときは気にならなかったけれど、製作国に日本が入っているのが驚きだった。何で出資したのか。製作費の大半が、舞台セットや衣装に料理にお菓子で消えているんではないか。イタリックのタイトル文字がデビッド・リンチさん風に見える。マリー・アントワネットさんというと、フランスにお嫁に来て、贅沢をして最期はフランス革命で処刑されたというくらいしか知らず、この映画がどこまで真実なのかというのはわかりません。でもキルスティン・ダンストさんと音楽が聴ければ良かったので苦にはならない映画でした。しかしアントワネットさんが幼くして一人で違う国に嫁に行ったことは考慮すべき。それも20才とか30才とかではなくて、10代、ティーンエイジャーで何もかもから別れ、オートリアからフランスに入ったんです。そして見たこともない人のお嫁になる。昔の日本でもよくあった光景かもしれませんが、なんせ違う国ですからねえ。そんな彼女がちょっと羽目を外しても別に悪くはないと思います。たとえばアントワネットさん以外の人がみんな韓国人とか、そういったことを考えてみれば、別な国に行くというのがどれだけ大変なことか。「やーい!オーストリア女!」とか意地の悪い人もいるでしょうし。だからお菓子食べても良し、靴をいっぱい買っても良し、舞踏会しても良しと、みんな許してあげるべきでしょう。ストレス状態におかれた10代なんて、将来が心配になります。そんな10代はパンクというわけで、スージー・アンド・ザ・バンシーズの「Hong Kong Garden」にバウ・ワウ・ワウの「I Want Candy」がかかったりして楽しい。特に「Hong Kong Garden」は弦楽器で始まるバージョンでかっこいい。とはいえ、10代のアントワネットを演じるには、ダンストさんもけっこう良いお年。でも彼女は小さい目で多感な役柄を精いっぱい演じてくれます。ひいきですが。後半の民衆が暴徒化する頃は、年相応のやつれ顔でりっぱな演技です。年を取ってもストレスは続きます。舞台をみて拍手するのはアントワネットだけで、周りのみんなは白い目で彼女を見たり、不倫相手に大事な子供、果ては母親も亡くなってしまう。新聞には「パンが無いならお菓子を食べて」なんて自分が言いもしない言葉を書きたてられる。この映画では何度か全裸っぽいシーンがありますが、胸を隠したり、背中しか見えなかったりする。一度は前から全部見てみたい。別に興味はないですけど。でもいつかは、そんなシーンが来るかも。お着替えのときの「より高位な方が手渡しするのです」というシーンで、えらそうな人が次から次にやってくるのは笑えました。その間中、アントワネット、つまりダンストさんは胸を隠して後ろ隠さず状態。ああ寒そう。夫がいる身でフェルゼン伯爵としっぽりしてしまうシーンでは、扇子で隠したりしてエッチに誘ってます。文化面では中国皇帝から届いたジャスミン茶、おそらく扇子もそうだろうか? それと音楽だとピアノのような楽器にプチ・トリアノン内でのギターの前身だろう弦楽器演奏が興味深かった。田舎では、マリー・テレーズが触れる前に卵をきれいにしておく気の使いよう。おそらく野菜とかは高位な者たちが触れる前に泥とかをはねておくんだろうなあ。そして高位な方たちは「田舎はきれいね」と言うんです・・・。アメリカの独立戦争の支援を続けるために税金を上げたことが民衆の非難を買い、フランス革命につながったようですが、その矛先は支援に対してよりも高位な人たちのぜいたくに向けられたような。しかしバスチーユや食料を得るために暴徒に襲われようと、陛下は逃げず、アントワネットも夫ともにいることを迷いなく決める。この辺は立派かもしれませんが、子供だけでも先に逃がしてあげればよかったのにと思います。当たり前でしょうけど、おそらく彼女には家族しが居場所がなかったんでしょう。アントワネットの青春と、妻、母としての目覚めをデフォルメして描いた映画。同情の余地は色々ありそうですが、色々間違えるには地位が高すぎた。ダンストさん好きであれば、どんな映画も面白いと思うのはしかたがありません。でも映画でなくてテレビドラマでも良いような気もする。いろんな色の宮廷ドレスに着替えてくれるのも、視覚的に楽しい。特にピンク色が良かった。晴れ。


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キングコングの逆襲(King Kong Escapes) [DVDやら映画やら]

東宝創立35周年記念作品。耳に残るのはメカニコングが活動するときの、ピーピーピピピー音。リンダ・ミラーさん演じるスーザンは短い髪が可愛い。今は左な宝田明さんは、ネルソン司令官の背の高さに合わせるために選ばれたりしたんだろうか。背が高いといえば、マダム・ピラニアの浜美枝さんにドクター・フーの天本英世さんも負けてない。海外でもじゅうぶんオッケーな配役です。記者会見のシーンでは、日本人は宝田さんと浜さんだけというのも良いです。モンド島に着いたネルソン司令官いわく「土民がいない」。和民ではなく土民です。キングコングの造形が悲しい。キングコング対ゴジラの頃より、かなり質が下がったような。腕の長さはしょうがないとしても、顔がちょっと・・・。潜水艦を揺らしているときは毛を少し乾かしたやつを使っているようですが、海に入ってウミヘビを倒した後でずぶぬれになったシーンでは形容しがたい姿になってます。まあ今回はメカニコングがメインと考えます。放射能に関してドクター・フーは、「その場でぶっ倒れる心配は無い。いずれは命を縮めるだろうが、仕事が終わってからくたばるぶんには~」などと恐ろしいことを言ってくれます。もちろん人間ではなくてキングコングの話しですけど。それと宝田さんがヘリコプターの中で、田島義文さんたち演じるフーの助手について「こいつら日本人じゃない。わたしにはよく分かる」というのも意味深。ネルソン司令官もマダム・ピラニアに「日本人でも中国人でもない! タイ・ビルマ・ベトナム、どこの国だ!」と追求します。口に出ない国がいちばん怪しそう。クライマックスは言うまでもなく、東京タワーでの戦いだと思いますが、メカニコングやキングコングの大きさから考えて、ミニチュアセットがけっこう大きそう。タワーに登るときばかりは、メカニコングの腕も短くなってます。あの長い手では登れません。メカニコングの武器といえば、催眠ライトに目から放つ強い光だけのようで、昼間の戦いには使えなかったりして。ラストでキングコングが見せる壊しっぷりが、「もうちょっと良い顔にしてほしかった!」と怒っているようです。ああ面白かった。浜美枝さんがときどき芦田愛奈さんに見えてしまうのは目の錯覚か。晴れ・雨。


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