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悪魔くん VOL.1 [DVDやら映画やら]

妖怪を倒すメフィストがヒーロー然としていないところが面白い。たぶん誰も真似したがらないんでは? しかし少女を襲うガンマーに腹を立てるとか、やられそうになる悪魔くんを見捨てられないとか、実は良い人っぽい。海で釣りまでしてしまうし。ひっくるめればお人好しのおじさん。子供から見れば大人を良いようにこき使っているところが痛快。これも大人が子供といっしょに見るために重要な設定かもしれない。このころはカラー放送のウルトラマンも始まっていたはずで、こっちが白黒なのは何でかなと思ってしまうが、白黒で正解な気もする。妖怪版ウルトラQと言っては失礼でしょうけど、でかい怪獣のような妖怪が出てくるところは意識しているのかと思ったりする。
第1話「妖怪ガンマー」
記念すべき第1作。主人公山田真吾は天才少年ということだが、何をもって天才なのかが分らない。でもいいんです。登場する妖怪を悪魔が倒すというところが面白いところ。この回はファウスト博士、山田真吾、そしてメフィストの出会いがあって更に妖怪退治となるのでけっこう早足な展開。ガンマーとはおそらく『眼魔』なんでしょうね。目玉だらけの関取体形が怖い。目玉が手描きっぽく見えてしまうのは気のせいか。
第2話「化烏」
飛行機内のシーンは映画『トワイライト・ゾーン』のシーンを思い出す。なかなかの緊迫シーン。化烏がもうちょっとカッコよければ・・・
第3話「ミイラの呪い」
これは怖い。子供ならトラウマになるのでは。ミイラ妖怪の眼が狂気。でかくなってシーンも陸にあがるところもかっこいい。ウルトラシリーズに負けない特撮。しかも怖い。手だけが襲ってくるのは『ジャイアント・ロボ』を思い出しますが、むこうはメカでこっちは生身。こっちの方が絶対怖い。
第4話「大海魔」
オープニングの手、そしう柄杓が怖い。このままの怖さで進めばいいのに、人型で登場する大海魔がなんとも。ついに両親登場。車で海に出かけるが、前のシートに両親とメフィストの3人が座るところは『ベンチシート』というんでしょうねえ。「お食事よ、お食事よ」とカニをどんどん焚火に放り込むシーンがいちばん怖かったりする。
第5話「ペロリゴン」
一応妖怪らしいが最初から最後までほぼ怪獣。ボーナスのデータファイルを見ていたら『怪物』になっていた。食いしん坊で強力な胃液で何でも溶かす。長い舌で地上のものをすくいとって食べる。とりあえずメフィストが倒した体にはなっている。あのどんどんたれてくる白いやつは何を使っているんだろう。カラーだと目も当てられないかも。
第6話「首人形」
前回とは変わって等身大の物語。こっちの方が怖い。わざわざ一つ目にしなくても、普通のマネキンの眼が光るだけでもよかったのでは。でも二つ目が一つになる過程も見どころになっている。換気に必要なんでしょうけど、倉庫の換気扇があれだけでかいのも面白い。ナイフスイッチが板にとめている配電盤もなつかしい。サブタイトルどおり『首』だけの妖怪でたまたまマネキンを身体として使っているらしい。
第7話「魔の谷」
ひらひらな布をまとっただけのような妖怪だが、黒い煙を使った移動がけっこうかっこいい。メフィストってM体質なのではと思わせる回。どこかで見た人だなあと思ってタイトルロールのクレジットを見直したら、やっぱり石橋蓮司さんだった。そしてもう一人が八名信夫さん。
最初のDVDは7話で終わって、次はもういいかと思ってたら第8話の予告がとても怖くて次も見たくなってしまった心が情けない。最初は山田真吾の何が天才なのかと思っていたが、ピンチのメフィストにアドバイス与えて勝利するところが彼の天才なところなのだった。朝ドラのせいかオープニングの悪魔くんの顔が向井さんに見えてしまう。

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