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十九歳の地図 [DVDやら映画やら]

新聞配達をしながら予備校に通う青年、吉岡の不満のはけ口は電話。電話番号通知などがある今ではとてもできないだろういたずら。吉岡はしらけているとか自分勝手な男かといえばそうではなさそう。紺野が借金を取り立てられたとき、紺野をよそに取り立てる男とケンカするくらいだから。吉岡は何に不満なのか。新聞配達先のよく吠える犬。親切にしてくるが色々と聞いてくること。集金に行っても払わないこと。新聞店の仲間関係。新聞店主人と奥さんのいさかい。新聞配達というアルバイト。部屋に居ついている紺野。紺野とマリアの関係。マリアの生き方。もしかすると、見かけは応援しているようだったが、ボクサーの夢を追いかけているときの同僚、それをあきらめたときの同僚。色々なものにいらつくが、共感できる生き方を見つけられないことなんでしょうか。玄関先でコーヒーを飲ませる親子の顔が印象的。ひどいやつらばかりだぜ。ケンカの最中の「何頭に来てんだよ!」になんだか納得。ダメな男を見てイライラ、ダメな女を見てイライラ、ダメな亭主を見てイライラ、自分以外の自分勝手を見てイライラ。青春のイライラの縮図な映画。最初は吉岡をアホだと思ってしまうが、何度か見ていると彼の言葉に正論を感じるし、溜飲も下がってくる。彼が後半でマリアに吐く言葉が「何もそこまで言わなくても」から「まったくそのとおり」に思えてきて、特に最後のマリアの様子を見ていると納得してしまう。しかし最初に犬をアレしてしまったのだろうことは、彼を肯定できない理由となってしまうのが残念。警察の人が電送人間の中丸忠雄さんだった。顔も濃いが、なんと言っても声が渋い。予想外だったのは友部正人さん。他の新聞店の配達員役だった。トイレの水もれが何かの象徴に思える。これでエッチシーンが4回くらいあれば、前衛的文芸日活ロマンポルノになりそう。3回くらい見ると面白くなった。

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