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DVDやら映画やら 記事一覧
2024年01月28日:  黒線地帯
2023年11月21日:  ネクロノミカン(NECRONOMICON)
2023年11月15日:  映画版 今日から俺は!!
2023年11月14日:  爆裂魔神少女 バーストマシンガール
2023年11月13日:  地獄少女
2022年03月27日:  アイアンガール FINAL WARS
2022年01月05日:  悪魔くん VOL.4
2021年08月14日:  悪魔くん VOL.3
2021年07月24日:  黄線地帯
2021年07月13日:  女体渦巻島
2021年06月13日:  ビッグ・マグナム黒岩先生
2021年05月09日:  残酷異常虐待物語 元禄女系図

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黒線地帯 [DVDやら映画やら]

いつ見ても新東宝のマークがなんだか不思議。太陽と三日月なんでしょうか。変な細胞みたいにも見えるし。女性を追いかける白いコートの天知さん。周りの人の様子からしてゲリラ撮影? 天知さんに声をかける女占い師。「女性を探してますね」やら「女難の相が出ている」やら云々で天知さんの興味を引きます。なんだかんだと新手の客引きですか。天知さんはいったい誰なのかというと、彼自身のモノローグで週刊誌に記事を売り込むトップ屋だということが分かります。彼が追っているのは地下売春組織。女性たちに売春をさせる黒線地帯のことを探っているのですが、それがじゃまな人が絶対出てくるんですね。サントリーの角瓶を飲んでフラフラする天知さん。その彼の手がうごめくシーンが面白いです。気がつくとベッドで寝ていて、その隣で白いコート来た女が死んでいた。焦る天知さん。三面鏡を使ったシーンがおしゃれ。焦っている天知さんと激しいBGMのナイスマッチ。圧倒的に不利な状態からどうやって天知さんが巻き返すのか興味津々。天知さんの道中は、女、女、女との遭遇。女性の割合が高い。人形教室は百パー女性。ホテルに閉じ込められたときは、チューインガムとつまようじと水で華麗に脱出。チューインガムといえば、この映画でいちばん美人だろう三ツ矢歌子さんが「リグレーの~」とメーカー指定で買うところも面白い。意外だったのが三原葉子さんと三ツ矢歌子さんって、あまり年が離れていないらしい。三原さんが貫禄ありすぎなのか。何気ないアクションも素晴らしい。バスに飛び乗ろうとしてケガをするのも立派なアクション。サブを追いかける天知さんに車が向かってくるところを軽くかわすが、当たっていてもおかしくない。車と言えば天知さんの愛車はカブト虫なフォルクスワーゲン・ビートルだった。ああかっこいい。右ハンドルでしたけどやっぱり輸入はヤナセなんでしょうか。古い映画は街の景色を楽しめる。『独特な味 カレーライス 50円』なんて看板は美味しいのかどうなのか分かりません。トリスバーではハイボールが50円。『シンガポール』なんていうキャバレーも面白い。海兵の帽子を被ったホステスにボーイを特攻隊と呼ばせて、海軍を徹底的に茶化します。当時の風俗を紹介する様に女性っぽい男子も登場してその道ならではの心情を語ります。耳や声にハンディがある人が働いているシーンとか訳ありな店ばかりではなく、男子店員がカゴに入れてくれるスーパーとか、人形教室等々が登場。みんな興味深いです。とか、ガムを買うとか、大から小まで色んな出来事に無駄が無い。石井監督ばんざい。ああ面白かった。

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ネクロノミカン(NECRONOMICON) [DVDやら映画やら]

ラヴクラフト先生のネクロノミコンを基にしたオムニバス作品集。タイトルは『~カン』ですけど。80年代のホラーテイスト満タンだなあと思ったら90年代の映画だった。ラヴクラフト本人が教会だか寺院っぽい施設を訪れ、そこで奇書『ネクロノミコン』を見つけることから物語がはじまる。施設の僧侶みたいな人たちはあきらかに迷惑そう。色々警戒している感じ。
ザ・ドラウンド (The Drownd):
原作は『壁の中の鼠』。ボロボロのホテルを伯父から相続した男。彼は伯父が海難事故で死亡した妻と娘を『ネクロノミカン』を使って蘇らせたことを知る。その結果は悲惨なものだったが、男は同じように『ネクロノミカン』を使って交通事故で死なせてしまった婚約者をよみがえらせようとするけど、やっぱりギャーという話し。『ネクロノミカン』は魔の書なので、死者蘇生で蘇った者が人間とは限らない。蘇った伯父の妻の変身を見ると、やっぱり欧米の方はタコが嫌いなのか。目が緑色に光って色々ドバーっとしながら顔が変わっていくところがけっこうかっこいいい。CG は使っていないんだろうからラストはけっこう大がかりな撮影だったんでしょうねえ。登場する女性がみなさんおきれい。
ザ・コールド (The Cold):
原作は『冷気』。監督はなんと金子修介さんでした。脚本には伊藤和典さんも関わっています。女性、エミリーのシャワーシーンがありますが、オッ〇イどーんでムフフではなくてけっこう重要なシーンです。太ももとかのアザみたいのとか。暴力をふるう義父から助けてくれたのは階上に住んでいるマデン医師。やさしくしてくれるんですけどねえ。町の人はマデンが生きていることにおどろく。なぜなら100年くらい経っているので。マデンの行動をあやしむエイミーですが、結局二人はしっぽり。でもしっぽりしている間にもマデンの身体はちょっと変な感じです。この時のマデンの表情がエッチが気持ちいいのかどうなのかとても微妙で面白い。エイミーを前にしてマデンへの愛情を話す女性リナ。彼女は献身的にマデンの研究を助けてきた女性。このときの彼女のセリフ「自分の命を絶つことができないなら~」がけっこう好き。しばらく距離を置いたエミリーはまた再びマデンをたずねます。エミリーが出てくるところのドアに『OBSTETRICS & GYNECOLOGY』と書かれていたので婦人科にでも通っていたのでしょうか。エミリーが戻ると相変わらずマデンはリナと二人であやしいことをやってました。命を永遠に維持するために必要なのは冷えた部屋と人の髄液。そして SFX の見どころがやってきます。膿みたいのは出るわ溶けるわ力が入っています。最期に眼球がつぶれるところが上手い。ラストはけっこう面白い。同じ男を愛した女性の物語なのでした。登場する記者をどこか見たなあと思ったら、『ビッグ・ウェンズデー』や『フェイド・トゥ・ブラック』のデニス・クリストファーさんだった!
ウィスパーズ (The Whisper):
原作は『闇に囁くもの』。ブッチャーという悪魔が住む町。人々はそんなこと知りません。暴走車を追いかけるサラとポール。会話からして二人は妊娠するほど付き合っているようです。そして事故を起こしちゃう。ひっくり返った車から何者かに連れていかれるポール。何とか車から出たサラはけっこう重症。無線も通じないので一人でポールを探しに行く。何の建物なのかよくわかりませんが、大きなダクトを破って落ちたり宙ぶらりんになったり、大変な目に会ってもめげないのが立派。そこで会ったのがメガネとおじさんハロルドと太ったおばさんデイジー。彼らはすべてブッチャーの仕業だと話します。そして地下のトンネルから来たのだと。トンネルを進んでいくサラとハロルド。ことは簡単に済むはずがなく、デイジーから「事故で赤ちゃんを死なすなんてお前がブッチャーだ!」とか言われてサラは絶望。落とされた穴には肉や血のしたたる死体やらがい骨だらけ。ポールのおぞましい姿が見どころのひとつです。助けるどころではありません。ああ良かったと思ったらまたまた地獄。だんだん大写しになるデイジーの口元が怖い。最後のサラの表情が怖い。映画館でみたら恐怖倍増でしょう。結局ブッチャーは誰だったのか?
オープニングやストーリーの合間で登場するラブクラフト。最後は僧侶たちと対決。鉄格子みたいなドアを見事にすり抜ける僧侶。対するラブクラフトも相手の口を手でつかんだと思ったら・・・やることがエグすぎ。ドアの鍵を失くしたのは、前の話しで車の鍵が無いことにひっかけているんでしょうか。エンドロールのフォントが好き。SFX のグロさと、役者さん表情で見せる映画でした。何も考えずに80年代を感じる映画。こういう映画を見ると、撮影現場を片づけたり掃除するのが大変だろうなあと思います。ああ面白かった。

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映画版 今日から俺は!! [DVDやら映画やら]

綾野GOさん似の三橋と原田R2さん似の伊藤による学園ドラマ。冒頭から今井番長にその手下たちとひともんちゃくの二人。このシーンに限らず今井は登場するたびに笑わせてくれます。その後で三橋に手をつながれて理子というか高橋かおりさんが石段を駆け降りるんですが、転ぶんじゃないかとハラハラしてしまう。でもみなさん若いです。走った後は息を激しく切らすことなく流ちょうなセリフが口を出る。さすが女優、高橋かおりさん。「真面目がつまんないかどうか、真面目になってみなさいよ」なんてしびれるお言葉です。殴り込んできた不良たちに、正拳突きでしょうか、武術で立ち向かう姿もかっこいい。みなさんとにかくよく走る。三橋はスピード出しすぎてカーブを曲がり切れずに転ぶほど。クライマックスでもひたすら走ります。そのケンカシーンがまた長い。ラストの決めは飛び蹴り。これってけっこう痛くないですか? 若者の中でただ一人倒れて動かない赤いシャツのモト冬樹さんが面白い。橋の上での二人対大勢の一方的な乱闘シーンはけっこう怖い。たまたま通行した車も壊されたりしてもう大変。カラオケボックスは破壊するし、笑ってばかりもいられないバイオレンス。開久の不良たちがどんどん憎たらしくなってくる。でも「正々堂々と~」なんて話す裏番がアホです。イケメンなのに。そんなバイオレンスな不良の開久に反するのがモト冬樹さん率いるヤクザたち。怖い役ですが笑わせてくれます。ヤクザなのに。緊張と緩和のバランスがすばらしい。見た目は好青年のバスケのうまい男が実は・・・といった筋立てで、高橋かおりさんが危ない目に会うのは自然な流れ。物語のきっかけは三橋があまりに女心、つまり理子のことが分からないことから始まります。「お前に似てるサルがいる~」とか口に出るのは失礼なことばかり。これでは理子も怒ります。素直で無いのだ。しかし三橋が叫びながら必死にシュートを打つも全然入らないところは見ていて悲しくもなります。桟橋から見事に海に落とされる久我陽子さんが大人だなあと思ったが、Wiki を見たら高橋さんと似たような年だったんですね。お父さんも芸能界関係でした。久我さんは海だけでなく、川でも走ってもうビチョビチョ。女優さんも大変だなあ。終わってみると伊藤の真面目さに救われるお話しでした。三橋のセリフがほぼ怒鳴り口調なのに対して、伊藤は普通に話してくれるところが、聞いてて助かります。告白も三橋が「好きだ!」と言えば、伊藤は「愛してる!」と言うところがなんだかんだと純情マインド。始まりとエンディングがループしているようで面白い。高橋かおりさんが出ていなれければ見ることはなかった。女の子や女性がたくさん登場しますが、高橋さんだけ次元がちがいます。ストリートバスケを見ている時の憂いや虚無な感じの表情が素晴らしい。高橋さんがカラオケボックスで歌う『揺れる思い』をバックにして徐々に盛り上がるクライマックスがドラマチック。この次の年に映画『あした』が公開されるのですが、名作からヤンチャまで幅広く許容する大女優なのだった。ああ面白かった!

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爆裂魔神少女 バーストマシンガール [DVDやら映画やら]

ウルトラマンに出ている女優さんの映画を探していたら、なんとまあ『片腕マシンガール』のリブート版だった。元の映画もそうですが、さすが安定のスプラッター映画。前作を超えてます。いきなりの胸登場で子供には見せられない。最初に製作会社とかのタイトルが出て映画は始まりますが、そのまま進んでいって、中盤の盛り上がり手前でタイトルとクレジット登場。けっこうドラマチックでかっこいい。いちばんの見どころはメイキングにも収録されていたワンカットアクション。流れ者の殺し屋マツカタが手前、アミが後ろでバク転しているシーンの遠近具合がかっこいい。本編ももちろん面白いが、メイキングも見どころあり。トンデモな映画ではあるけれど、作ってる人たちの熱さ・現場の厳しさが伝わります。ワイヤーアクションで地面に直落ちするところは絶対痛い。片腕を切られるシーンとかは、本編より怖い。ヨシエのスーツがかっこいい。特に首回り。大御所なのに最期がすごい青山ダルマ役の根岸季衣さんが楽しそう。片に端と書いて「か〇わ」とか「見世物小屋」とか日活が作っているとは思えない世界ですが、やくざに銃撃はしっかり日活映画。銃撃のポイントはとにかく跳弾。妊婦さんのようなキキョウが登場してからは跳弾の嵐。これだけ跳ねたら誰も逃げられません。そのキキョウから後半はちょっと休憩とタイトルロールを挟んでアクションの連続。叫びと血しぶきのパレード。セーラー服が赤く染まります。文句の付け所無し。流れ者マツカタの最期がちょっと意外に思ったけれど、考えてみると日活らしいけっこう仁義な最期かも。気のせいかアミの顔が最初と最後で変わっている気がする。なんか絞られたというか。ほんとにそうなら走ったり飛んだり叫んだり、激しい仕事だったのだなあ。青山ダルマ率いるダルマ屋の説明が絵入りで分かりやすい。カラテカの人がパンツの中で手を上下しまくったり、さっきの説明の絵の中やところどころに登場するチ〇〇関係の演出がおっかしい。心残りはアイパッチの小さな男の正体がなんだったかというところでしょうか。さすが有限会社西村映造。面白かった。もう一回『片腕マシンガール』を見たくなった。

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地獄少女 [DVDやら映画やら]

1965年から2019年へ。冒頭の地獄少女が良くわかるシーンがうまい。これが波岡一喜さんとつながっているとは。波岡さんというとあやしい役が多いが、今回はなんだか良い役そう。女子高生を部屋に入れて何もしない役なんです! 若い人たちの中では大御所と言えます。エンドクレジットでも最後に登場するし。波岡さんのお母さんが地獄通信を使っていた。昔はどんな風に通信していたんでしょうと思ったら、新聞の求人広告を使っていたらしい。現代では深夜12時に Webサイトにアクセス! 検索サイトは『Google』でも『Bing』でもなく『Early』でした。見ているとなんだか地獄通信で頼むというより、必要そうな人にやってくるような。みんな気配を感じてるし。お母さんの最期の表情にリングの大石さんを思い出す。ミホのクラスの女子が感じ悪い。マキって人のライブシーンで痴漢する男がクズですが、マキを崇拝するハルカからのやられっぷりが爽快。痴漢だけではなくて包丁持った人が暴れたり、ライブって怖い。地獄少女である玉城ティナさんを軸に、森七菜さん演じるミホとか、普通の人々が中心になって話しは進む。地獄少女の登場はその結果にすぎないんですねえ。仁村紗和さんのハルカがワイルド。彼女とミホの関係を見ていると、信頼しあっているだけになんだか危険な方向性しか感じなくて先行き不安すぎ。最初の地獄通信シーンでのミクリヤサナエの姿がけっこうホラー。かなり気持ち悪かった。気が付くと何かを手にしている。地獄少女曰く、それをどうするかは自分次第。地獄少女はテレビの連続ドラマで何度か見たことがありますが、その時は和人形な感じでしたが、今度は玉城さんなりな雰囲気。鬼太郎をウェンツさんが演じていたような感じでしょうか。眼力が良いですねえ。けっこう背がでかいので、上から目線でさらに眼力倍増。にらまれただけで動けません。さすがはサイハラさんの学生時代。服装はセーラー服と着物の二通りで登場しますが、どんな TPO なんだ? 多分「いっぺん死んでみる」では着物なんですね。地獄少女が登場するときに歌う『あぶくたった煮えたった♪』、『かごめかごめ♪』、『通りゃんせ、通りゃんせ♪』とかって、よく「本当は怖い~」云々と言われるやつですね。地獄少女らしいです。地獄少女には手下みたいな人が三人登場しますが、その中の一人が橋本マナミさん。でも顔が半分以上違っているせいかすぐには橋本さんと分かりません。麿赤兒さんもその一人ですが、ほとんどルパンの娘のままなのにすんごく怖い。マキのオーディションに橋本マナミに加えて麿赤兒さんも受かっているのが笑えます。マキって実力本位なのか、それとも普通の人には麿さんたちの姿がかっこよく見えてるんでしょうか? 「悪魔に魂を売って戻ってきた」と話すミクリヤですが、お母さんにあんなこと言わなかったら、とりあえず寿命はまっとうできたのになあと他人事ながら悔やまれます。振り返るとやっぱり人間がいちばん怖い。ハルカ役の仁村紗和さんはバイオレンスで怖い。ミホがもどすところがすごく自然で怖い。片岡礼子さんの最期もすごかった。その息子が書いた手紙も怖かった。弁護士は持ってくる前に読まないの?後から気が付いたが浪岡さんの母親役は風祭ゆきさんだった。やめろやめろと言いながらカメラを向ける浪岡さんがプロ。エンドロールの歌のギターだろうリフが良い。夕焼け空に映し出される地獄少女。「みんな見てますよ」ってことでしょうか。エンドロールで分かったが、マキって漢字で『魔鬼』だったんですね。地獄と天国があるが故の地獄少女。面白かった。

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アイアンガール FINAL WARS [DVDやら映画やら]

出だしからムフフ。前回の姿を忘れてしまったが、背中の装甲が生物っぽくてかっこいい。進撃の大巨人とか、大事なのは脊髄あたりなのかも。連合軍とテロ組織アルカロイドとレジスタンスの戦い。アイアンガールはもちろんレジスタンス。もともと軍事企業が作ってしまった最終兵器と噂されるものが悪い。この兵器の正体がちょっと悲しい。その軍事企業が台頭した理由は、80パーセントの人々がいなくなってしまったサイバー戦争。きっとドローンとか IT 兵器によってもたらされた結果なんでしょうねえ。ダークエンジェルの電波爆弾(だったか?)で IT インフラが使えなくって生活が不便になった社会がなつかしい。でもまだ人は生きていたような。知っている俳優さんは春田純一さんと亜紗美さんだけだった。お顔は見たことがあっても名前が思い出せないんです。驚いたことは、メイキングで知りましたけど春田さんが JAC 出身だということです。初代仮面ライダーやキカイダーとか、初代ライダー以降の特撮にはほぼかかわっていたんですねえ。この映画に出ているのも納得。春田さんが演じる『道明寺博士』は『光明寺博士』由来だったりして。アイパッチがゴジラの芹沢博士を思い起こさせます。前作から引き続いて登場するのはスナッチ。そしてまさかのポイズン。なんか身体が一回り大きくなっているいるような。衣装がはちきれそうです。悲しい敵役ダイアナの赤井沙希さんはボクサーの赤井英和さんの娘さんだったのですね。しかもプロレスラー。そういえば『大怪獣モノ』に出てたか。立派な太ももの長い脚がまさに武器。クリスを助けるジョーとダイアナは以前恋人同士だったらしく、ジョーを見つめるダイアナの目がクリスが現れたことで嫉妬の目に変わるところが素晴らしい。目は口ほどにものを言うのは本当です。ついにアイアンガールこと早乙女クリスの素性が分かる。敵のアジトで彼女が見つけたものはなんと・・・ 取り戻したい記憶とはなんだったのか? 知らされる事実。これも春田さん演じる道明寺博士に出会えたおかげなんですねえ。あの丸い小さな盾で弾丸を受けるということは、おそらく盾が弾丸を集めているのではなかろうか。そうでなければ絶対に当たってます。そのシーンでの立ち回りがかっこいい。豪快なラスト。シリーズは終わる気満々のラスト。でもエンドロールの後で・・・次回作はあるんでしょうか。途中のムフフでは舌まで使ってこれはもしかして最後まで行っちゃう?と思いきや、まさかあっち側から断るなんて・・・けっこう意表を突くエッチ展開。好きな人のことが頭を離れないんですねえ。古い世代は新しい物より劣ってしまうのは悲しい人造人間の性。クリスも新しい同類を前にしては苦戦します。蹴りは強いし投げられっぷりも豪快。クリスはどう立ち向かうのか。ストーリーの他、胸に目が向いてしまうこと間違いなし。一粒で二度おいしい映画。ママさんのいるバーにミュシャの絵が飾ってありました。いちばん驚いたことは明日花キララさんの歌です。これがけっこうかっこいい。歌番組に出ないのが世界七不思議で世界ふしぎ発見。

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アイアンガール ULTIMATE WEAPON
アイアンガール



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悪魔くん VOL.4 [DVDやら映画やら]

悪魔くんのDVDもついに最終巻。悪魔くんとメフィストの仲の良さが絶好調。チョコレートをよこせというのは代わりませんけど。やりすぎな回も多い巻。
第21話「化石人」
冒頭から山崩れに雪崩とおおがかりな特撮。サブタイトルの「化石人」というのは、DVD 収録のデータファイルによると『ジュラダン』というらしい。うろこがあるようで半漁人をイメージしたような見た目。けっこうかっこいい。悪魔くんからは「妖怪、妖怪」と言われるが妖怪ではないと思う。化石人の人数が多かったりしてメフィストは苦戦するが、最後は豪快。ちょっとやりすぎではと思っていたら、そんなことを悪魔くんも言ってくれた。メフィストはてへペロ状態。こいつらやりすぎ。ビニール氷がたくさん見られる回。知っている役者さんでは室田日出男さんが出てました。
第22話「呪いの森の魔女」
村を呪う魔女と悪魔くんたちの戦い。メフィストが車を運転するが、見事に気に衝突しちゃう。ラスト、最期であろう魔女を背にしたメフィストの白目な決め顔がたまらなく見事なドヤドヤ。放送回の中でいちばんのドヤカット。
第23話「化けぐも」
小さな山村のミニチュアなお菓子茶屋から始まる素朴な話しも、山崩れやらミニチュア炎上やら最後はダイナミックな空港破壊まで予算の消化義務があるかのようにエスカレートしていく。田舎ののどかな風景で始まったとは思えないラスト。「化石人」もそうでしたが、今回もかなりやりすぎ? 化けぐもの見た目が、古いアメリカSF映画のポスターに描かれる怪獣っぽい。最後の攻撃はペロリゴンでもおなじみなロケット攻撃。化けぐもの目玉のサイズ感がおっかしい。
第24話「カマキリ仙人」
カマキリ仙人の顔は雑だがけっこう怖い。雰囲気は「呪いの森の魔女」の鬼ババっぽい。夫婦と言われても過言無し。メフィストの杖と仙人のカマの戦いがなかなか白熱。仙人も山を崩すほどのパワーがあるのだから、情報屋の家族くらい家ごと粉々にできるはず。でも侵入の仕方がみみっちい。きっと仙人は遊んでいるのだと思います。最後は悪魔くんとメフィストがデレデレ。湖吸い上げとか地割れとか土木系魔力多数登場。
第25話「人喰いダイヤ」
ダイヤに人が食われてしまう話し。ダイヤの中で戦っているシーンではダイヤが見事にビニール。ビニールハウスで戦っているようなもの。ビニールといえば水や氷でしたが、ダイヤもビニールとは。なんだかんだと悪魔くんとメフィストが活躍するが、この回でいちばんの見どころは、何と言っても悪魔くんの茶碗の持ち方です。
第26話「透明怪人」
透明怪人というサブタイトルですが、それは登場する死神が持つ能力のひとつ。死神の道具を拾ってしまった悪魔くんの友だちが死神に狙われる。その死神の姿も狙われた人にしか見えないというところが恐ろしい。魔法大全集によれはメフィストは死神の仕事を邪魔することはできない。部署が違っても会社は一緒と似たようなものでしょうか。魔法大全集をスラスラ暗唱する悪魔くんはやはり天才。悪魔くんたちはメフィスト抜きで友達を死神から助けようとふんとうしますが、そううまくいくはずはありません。ツンデレなメフィストがどうやって悪魔くんたちを助けるのかが見物。
第26話のラストでは今までの戦いのハイライトが登場し、「~お別れの時が来ました~」というナレーション。メフィストの最後の魔力は『グッドバイ』。悪魔くんの「またお会いしましょう」というメッセージで完となりました。特撮予算のかけ方の高低差が激しい巻でした。顧みると、いちばん水木先生らしい妖怪は「水妖怪」だったかも。

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悪魔くん VOL.3 [DVDやら映画やら]

VOL.1 と 2 を見たらやっぱり 3 も見るしかない。
第14話「妖術師バラモン」
魔法陣から登場するとそのまま地上にいつけるのだなあと納得する回。そして悪魔くんの父親、三代目 三遊亭圓歌さんが面白い回。バラモンとの魔術合戦が軽快。谷割・谷戻し・土津波とか土木関係の魔力がたくさん登場する。バラモンの見た目よりも、約束したことをちゅうちょなく実行するところが怖い。でも予告編のとしぬすみの方が怖かった。
第15話「妖怪としぬすみ」
前段無しに子供が襲われる。その場に悪魔くんと情報屋も居合わせるとか、展開が早い。どうやら子供の年を盗む妖怪。盗まれた子供はジジババ顔になってしまう。なかなかやられないとしぬすみ。悪魔くんとメフィストの絆がちょっとだけ深くなる回。
第16話「モルゴン」
第5話の「ペロリゴン」以来の着ぐるみ怪獣な回。『モルゴン』の『モル』は『モルモット』の『モル』なんでしょうねえ。ヌメヌメ感がすごい。面白いところはモルゴンのサイズが変わるところ。ネズミサイズから怪獣サイズになったと思ったら、人間大にも変わります。その変わる方法も面白い。モルゴンを入れていたカゴもいっしょに大きくなるところがすごい。最初に登場する博士と用務員さんみたいな人はよく見かける俳優さん。
第17話「黒猫館」
魔法陣で寝そべるメフィストの傍らにはエレキ。第11話「幻の館」以来の登場です。魔女なのか妖怪なのか、たくさん出てきて面白い。その中でも名前は分かりませんが、顔がでかいのがドン。とにかく顔がでかい。交通事故のシーンでの怯え方がけっこう怖い。時間の中で戦いがしめる割合が多いのは、子供を飽きさせないためか。電気洗濯機の件が面白い。メフィストの悪魔くんに対するツンデレ愛爆発な回。
第18話「怪奇雪女」
巨大サイズの雪女登場。女性が演じているが、ときどき腕に棒でも入れたような案山子みたいになる。ちょっと雑だが、建物を壊すところはけっこうな迫力。ビニールな氷が楽しい。大人の登場人物が多い回。大人の女性にメフィストがデレデレ。ある理由でメフィストが魔法が使えなくなり、さあどうなるというところが見物な回。
第19話「地獄脱出作戦」
いきなり地獄からスタート。地獄に何かを探しに来た悪魔くんと情報屋と女の子。連れてきたのはもちろんメフィスト。女の子が何かを探しに来たんですねえ。第10話「シバの大魔神」で離れ離れになったメフィスト兄が登場する。ずっと地獄の牢屋に閉じ込められていたんです。すぐ脱出できる魔力を持っているのになぜ?と思いますが理由がありました。ほぼ半裸な鬼の子に扮する悪魔くんと情報屋。見事な子供体形。「あとは勝手にしろ」と悪魔くんたちを突き放すメフィストだが、やっぱりツンデレ。
第20話「未来ゾーン」
こんどはなんとまあ SF な話し。妖怪も怪獣も悪魔も地獄も登場しない。初めてではないでしょうか。でも考えてみたらモルゴンとかも SF か。カラーだったらどんなだろうと想像させる衣装を来た子供が二人。なんと未来から来たんですねえ。メフィストが人間に手玉にとられたのがよっぽどくやしいのか、こんなことまで魔力にせんでもというたくさんの魔力でギャングたちをとっちめる。 なんだかだんだん登場する妖怪とかが雑になってきたような。特に顔がでかい。水妖怪みたいな水木チックな妖怪はもう登場しないのか? VOL.4 はやめとくかと思っていたら、次回予告の「化石人」がけっこうかっこいいので続きが見たくなってしまうのだった。

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黄線地帯 [DVDやら映画やら]

相変わらずなんとも言えない新東宝マーク。エロの血+サイケっぽくも見えてくる。色々あるラインシリーズの中でも、吉田輝雄さんが出ているので見る。殺し屋の天知茂さんが三原葉子さんを人質にとって神戸に向かう話し。三原葉子さんの恋人が吉田さんなんですねえ。吉田さんは新聞記者らしくとりあえず一般人。天知さんが神戸に行くのは殺しを依頼した組織に裏切られたのでその報復のため。警察に追われている立場なので、一人だとばれやすい。そのカムフラージュに三原さんを拉致したんです。列車内や靴屋のシーンとか、自分が拉致されていることをなんとか知らせようとする三原さん。彼女の性格設定もあってか、出だしはちょっとコメディタッチでもある。赤いハイヒールを残すところはけっこうロマンチックだったりする。が、しかし、石井監督がそんな甘っちょろい世界だけで終わるはずはなく、だんだんと絡んでいる犯罪の恐ろしさがあきらかになってくる。三原さんの他に三条魔子さんにも魔の手がかかり、彼女たちの行きつく先をイメージさせるのが、外人娼婦のシーン。彼女たちもああなってしまうのか。外人娼婦の背景とか仕打ちは悲しく、ひどいもので十分インパクトを与えますけど、ちょっとひどすぎかも。しかしこれも時代と片づける。素晴らしいのは舞台ですねえ。セットかロケかは知りませんけど。天地さんと三原さんが入るホテルが "QUARTER MASTER"。調べたら船乗りの『需品係将校』とか『操舵員』という意味らしいが、陸軍の『宿舎割り当て』の意味もあるようです。このホテルとかその周辺が見事。現実かつ非現実、異国なところもあり、そしてタイトルの『黄線』たる雰囲気満々。こうした細かい作りこみが年数を経て『徳川いれずみ師 責め地獄』の長崎の歓楽街やアヘン屈の様子にもつながっていくんでしょうねえ。さすが監督。このホテルから眺める路地の様子が吹き溜まりの象徴。そしてホテルから路地を舞台にした男女のすれ違いもスリリング。今回の吉田さんは新聞社勤めの会社員なので銃をバンバン撃ちませんけど、そこが悲しい殺し屋の天地さんと好対照。甘いマスクの吉田さんと憂いのある天地さんのお顔もあって、見事に希望と絶望を現してくれます。ナイスな配役。コートも黒っぽいのと白っぽいのだし。好対照といえば昼と夜もそう。漆黒の夜の世界があまりに怖い。せっかく良い人に渡ってくれた思ったらああなったりとか、百円札の行く末も面白い。タバコというか洋モク売りなんて時代ならでは職業でしょうねえ。天地さんと三原さんがホテルで話すシーンで映る窓の向こう側では誰かがしっぽりやっている。話していることがシリアスなだけになんだかおかしい。孤児院で三食62円の予算の話しがとってもリアル。悪い先生がマスクを額にあげている姿が、パンティをかぶったおっちゃんみたいでおかしい。さらにマスクをした天地さんもちょっと見た目が変。新東宝の映画はカラー映画だけれど、なぜか記憶は白黒になっているのが不思議。文句を言ったり踊ったりとなんだかんだとうまくやってる三原さんがタフ。クラブの『PRINTEMPS』って『春』って意味なのか。『黄線地帯=イエローライン』とは何か? それは予告編を見るとちょっと分かる。DVDメニューにキャストと役名の一覧があって大変親切。なんか新東宝の映画って面白い。

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女体渦巻島 [DVDやら映画やら]

石井監督+吉田輝雄さんなので見る。血の色にも見えてしまうちょっとエロな新東宝マーク。『女体渦巻島』の題字フォントがなんだか特撮物っぽくてかっこいい。テロップでさらっと流す『東洋のカサブランカ』という対馬の言われっぷりがすごい。さっそく吉田輝雄さん登場。見た目は辰巳よしひろさんの『影男』っぽいような。「おれは人を殺したことはない」と言うが、拳銃使いの役なんだよなあと思ったりする。人を殺したことはないけれどちゅうちょしないで撃つところは、それだけ復讐度がマックスということか。吉田さんは姿を消したた恋人、三原葉子さんが対馬にいるのを知り、本人にその訳を聞きに来たのだが、それだけで終わるわけはなく、色々巻き込んでもう大変という話し。山場の銃撃戦は終盤の手前から始まって、時間もあるし、銃撃だけじゃ終わらないことに期待しかありません。あの人は吉田さんに加勢するだろうなあとは思っていたが、まさかあの人も銃撃に参加するとは。ちゃんと訓練を受けていたんですねえ。銃撃たっぷりで全編に渡って吉田さんの見どころ満載。悪事の主体が日韓貿易所ですが、取引が麻薬しかないので良い取引なわけがない。この取引を仕切っているのがマダムになった三原さん。支配人たちはこのマダムの配下にあるのだが、その腹積もりは自分のことばかり。女性が頭なことも面白くないのでしょうか。吉田さんと三原さんの運命の裏でタイトルにあるの『女体』が『渦巻』く『島』のとおり、多くの女性が登場してひどい目に合わされる。組織はクスリの他にも女性たちも商売品にする考え。借金をかたにして女給として雇い入れ、頃合いを見て他の国に売りとばす。組織の他、キャバレーの支配人は女性を使ってクスリで私腹を肥やそうとする。そして三原さんがなぜマダムになってしまったのかも知る。最初は個人的なことでやってきた吉田さんだったが、だんだんとそれだけでは済まなくなってくる。さすが好い男。ムラムラなシーンは多いですが裸はなかったような。銃は一番、けんかも強いしアブサンのトラップを華麗に回避したり、女には優しいし、誘惑されてもさわやかに断る。すべてがパーフェクトな吉田劇場なのだった。吉田さんと他の連中の違いは、撃たれた仲間を抱き起すところ。義理と人情に熱い好い男です。ロカビリーシーンの三原さんの恍惚さにくらべて吉田さんのぎこちない踊りがナイス。もう関わることはないと言いながら、最後はお前がいなくちゃ生きていけないと口にする吉田さん。そこには生き死にをかけた愛以上のものがあったのでしょうか。最後の赤いスカーフが痛々しい。しかし対馬がこんな島だったとは。ああ対馬怖い。『東宝』よりも面白い『新東宝』映画なのだった。

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ビッグ・マグナム黒岩先生 [DVDやら映画やら]

とりあえず学園ドラマ。管轄庁はちがいますけど元祖スクールポリス。校長を筆頭にベンガルさんや高田純次さん他、良いところなしの教師たち。その中でも白都真理さんと渡辺裕之さんは熱血先生でちょっと頑張っている。その渡辺さんのグラウンド引き回しは男なんでかまいませんけど、白都さんに対する手荒な扱いが信じられない。ジャージの上下が脱がされ、最後の投げは本当に痛そうですが、スタントなことを祈ります。怒らせると『人魚伝説』になる人なので、黒岩先生より恐ろしい人なのに。生徒たちに感情移入することは不可ですが、時代的に校内暴力が多かった頃だったか。しかしなぜ多くなったのか。たまたまその頃になってクローズアップされるようになったのか。教師の質を問いただされそうな話題ですが、親の側にもあるでしょうし、本人たちも半分はあるでしょうし、なんだかな。男子生徒から女教師に対して○○とか女子生徒から××とか、直視できない部分はあって、今なら間違いなくR指定。その男子生徒が男性用○操帯?を付けられてるシーンもあるし。でも志麻いづみさんやら朝比奈順子のセクシーが見れて間違いなくムフフ。そのシーンだけみると成人映画。井上麻衣さんもいるし。社会倫理的には生徒側ラスボスの制服やら旗が見事にナ○スで一発退場。映画的にはラスボスとしてはかなり弱そう・・・アケミはいったい彼のどこが好きなのか。劇中で陣内孝則さんが登場するが、そのバンドのギタリストが番号付きのレスポールを弾いていて、黒のサングラスとか、もしかして谷さんご本人と思ったら、エンドロールでお名前がありました。フレットボードの蔦インレイも見覚えがあったんですねえ。斉藤ゆう子さんが豆腐を持ってくるガス爆発シーンも見事。ちゃんと怪我したり入院しているところが偉い。でもその部屋もすぐ元通りになったみたいですが。黒岩先生の横山やすしさんが着ている4つボタンのスーツがかっこいい。バトルスーツ姿ではヘルメットの大きさが際立ちますが、それだけ顔が小さい方だったのでしょう。同じ先生役の西川のりおさんは顔のでかさや体格で好対照。その対照性で選んだとしか思えません。最初から飛ばしてくれますが、西川さんが演じるだけあって、最後までかっこいい役とは思っちゃいませんでしたけど。でもエンドロールの最後が西川のりおさんというのも驚く。ほんとなら校長役の長門勇さんでは? 元々黒岩先生は小太りなイメージですが、正反対の横山やすしさんでも違和感なし。棒読みでも説教めいたセリフには、真剣に話しているせいでしょうか知らずの内に聞き入ってしまう。なんともナイスなキャスティング。ストーリーがバレバレな DVDチャプターリストも見事です。これだけのはちゃめちゃをまとめる監督がいちばん偉いと思いました。そういえば工藤静香さんはどこにいたんだろう。さすがに見直す気にはなれんかった・・・

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残酷異常虐待物語 元禄女系図 [DVDやら映画やら]

吉田輝雄さん+石井輝男監督目的で見る。『徳川女刑罰史』に続く異常路線映画。いきなり登場するのが土方巽さんでおどろく。人間標本の棚から飛び出して踊る踊る。アップも怖い。標本のなかにはオッ○イが四つあるような人も見受けられます。タイトルロールで出演者名を表示するエフェクトもなんだか怖い。この辺りだけ見るとなんだか『恐怖奇形人間』みたい。ああなんだかだんだん見たくなってくる。この映画で吉田輝雄さんは医師の役。彼が目にしたひどい話しが展開される。
橘ますみさん演じるおいとの話し:
早い話しが男にだまされたんですね。正義感のある良い男なふりして近づく山本豊三さん。やくざが私刑する映画では橘さんと良い雰囲気だったのに今度は悪党。なんかお顔がちょっとふっくらして見えるのは気のせいか。私刑のときは肺病持ち役だったので痩せて見せたのか。何枚もの反物がなびく中で行くとこまで行ってしまう橘さんと山本さんのラブシーンがすばらしい。誰が考えたのだろう。この映画では橘さんがこれでもかと胸を見せてくれます。おいとのために借金をして苦しいなどと嘆く山本さん。橘さんは心から惚れてしまったために、春売る仕事を紹介されても吉原に売られても山本さんのためと頑張る。橘さんはきれいなのであっという間にナンバーワン。『不思議女優』のカルーセル・麻紀さんからも執拗に責められる。気をやむところが合って吉原を抜け出して山本さんに会いに行く。ひどいところを目撃して山本さんに向かって別れを告げるも、やさしい言葉にまただまされてしっぽり・・・のところで追っ手につかまりついにこの映画になくてはならない『残酷・異常・虐待』が始まります。吉原の追っ手や女主人たちによる責められるのですが、瀕死の橘さんを医師吉田さんのところに連れてくるのもその女主人というところがひどい。死してまたひどい扱いを受ける橘さんがなんともかわいそう。
葵三津子さん演じるおちせの話し:
どうにも見た目が普通とは違う人からされるのが趣味という商家の主、葵さん。最初のショックな暴行シーンもアレだったんですねえ。いつも彼女の側にいて面倒を見る石浜さんはハラハラドキドキ。なんとかそんな趣味をやめさせたく、医師の吉田さんに相談すると「病気です」と断言される。吉田さんは彼女を治すためにはふだんの様子を実際に見る必要があるとして、石浜さんといっしょに葵さんのムフフを観察。さすがは医師。黒人とするはそこらへんの浮浪者とするわ、はてはお相撲さんまで、もう大変。当のおちせさんがそんな趣味になったのは理由があったのだが、だいたい予想通りでした。最後はちょっと悲しい。春琴抄っぽくもあるかと思ったが違うか。どっちもうれしいんじゃハッピーエンドと言えるかもしれない。ラスト近くの葵さんが素っ裸で石浜さんと演技するシーンは、とても堂々としていてプロだなあと思いました。
最後は尾花ミキさん演じるおみつの話し:
小池朝雄さんがゲス。どうしたらここまで女性を目の敵にできるのか。しょっぱなから馬に乗りながらカウボーイのごとく一般女性を縄で捕まえ引きずり回す。その先の道には裂け目があって・・・ああひどい。そして小池さんは満足の笑い。演技とはいえ目付きがすごい。焦点が定まらないというかにごっているというか、何か考えているようでそうでないような空虚に見える狂った眼差し。赤い着物の女性を庭にたくさん集めたかと思ったらそこに木の角を縛り付けた牛を解き放つ。これが予告編の『元禄闘牛裸踊り』なんですね。「牛は赤い色を見ると突進するから脱げ脱げ~♪」ととても楽しそうな小池さん。逃げまわる女性たち。動きの悪い人には弓を放つという非道。さすがに取り巻きの男女たちは渋い顔。逃げる女性たちの一人がおみつ。彼女はまっすぐな眼差しで小池さんに対峙して、小池さんもなんだか気になった様子。後で呼べと賀川雪絵さんに伝える。まあ呼んだところでやさしくするはずはなく、吊るしたり突いたりと非道三昧。実はおみつは・・・という衝撃の展開が賀川雪絵さんから語られる。しかし金粉責めされても演技する賀川さんの女優根性が素晴らしい。ぶら下げられて耐える尾花さんもすごいですけど。尾花さんは前回の映画で丸坊主になっていて、予告編のキャッチコピーでは『体当たり演技』となっていました。普通の最後は迎えない異常路線映画。この映画でも相変わらずショックをかませてくれます。
今じゃこんな映画を作れないでしょうから、DVD だけでも残してくれてうれしい。土方巽さんがどこかで登場するかなあと思いましたが、出てこなかったような。暴虐ざんまいの映画でした。

予告編も見どころ満載で面白い。予告編で紹介される責め名例がこれ
・上臈(じょうろう=貴婦人)逆さ吊り
・妊婦立縛り
・女郎の石抱き
・奥方の犬責め
・花の吉原 ふんどし騎馬戦
・異常分娩治療
・姉妹二人妻
・元禄闘牛裸踊り

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