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レベル16 服従の少女たち(LEVEL 16) [DVDやら映画やら]

MIDSHIPのタイトルの出方が面白い。雰囲気的に食料として育てられる子供たちのマンガとかアニメとかを連想させる映画。SF、ファンタジー、ディストピア的映画なんでしょうか。そう思いながら全然違うことを期待して見る。清潔なことにこだわっている学校。肌もすべすべでなくてはならない。スキンケアや健康のためのサプリは毎日の日課。従順とか忍耐に謙虚が徳とされる。寄宿学校っぽい。タイトルのレベル16は最終学年のことらしい。だからレベル10とか14なんていうのもある。学校が終われば養子が待っている。みなさん幸せな家庭に引き取られるのです。与えられた衣装につけられた名前が読めないところは、教育を受けていない様子がうかがえます。なんだかあやしい。ここは学校ではないのか? 養子に学力は必要ないの?と思わせるところがうさんくさい。そのかわりに健康や清潔、従順についてはしつこいほど押し付けられる。でも床に座って食事というのは学校としてはみっともないのでは。少女たちがどのような経緯や理由でこの施設に連れてこられたのか分かりませんが、おそらく孤児なのでしょうか。場所が明確になっていませんが、終盤や最後に登場する人たちの言葉だとソ連とか東欧とかあっち方面の設定っぽいような。施設や雰囲気は SF っぽいが、荒唐無稽なものが出てこないのでありえない話しではないかもなあ。ゲノム云々についてはよく分かりませんけど。建物はセットではなくて実在っぽいですが、違和感がなくてちょっと怖い。最初の探し物を手伝ったせいで連れていかれるのはかなりかわいそう。そのきっかけとなったソフィアを中華とかアジア系にしているのは理由あるキャスティングなんだろうか。中盤過ぎで、大人二人が施設の運営について語る。とにかく経費がかかるらしい。施設の彼女たちに色々やらせるのも経費削減のひとつだったとは。いろんなレベルがあるが、それぞれの活動の時間帯とか、それも経費削減。でもこの状態では、大人たちは寝る暇ないのでは? これでは管理者側もイライラするし、女性は早くやめたそう。こうした大勢で閉じ込められているドラマのポイントは『逃げるか逃げないか』『自分だけか?他はどうするか?』なんだなあと分かってきたのだった。

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https://rental.geo-online.co.jp/detail-469729.html



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アナイアレイション-全滅領域-(ANNIHILATION) [DVDやら映画やら]

夫が行方不明のレナ。実は秘密の任務で姿を消していたのだが、戻ってきた!と思ったら倒れて救急車で病院に向かう途中でありゃりゃという展開。レナが連れてこられた施設はエリアXという地域にあって、『シマー』と呼ばれる超自然的な現象が起こっている場所にある。そこには他に四人の女性がいて『シマー』が起こる場所を調査するのだという。どうやらその場所は映画の冒頭で隕石が落ちたっぽい灯台の辺りらしい。彼女たちを指揮するのはえらそうなヴェントレス博士。ときどきレナの回想シーンが挟まれるのだが、これは彼女の心理と物語が関わっているのだろうと思わせます。調査中、レナがヴェントレス博士を見る目が疑わしさ満点。彼女を見る目だけではなくて、『シマー』の世界に何か強烈な不自然さを感じているようにも見える。「属を超えた交配はできない」になるほどなと思う。科学者レナが軍人であるという設定のせいで、マシンガンアクションも安心して見られる。ボートをこぐ時間の世間話しでそれぞれの身の上を分からせるのが上手い。そのおかげでみなさん社会生活面においてポンコツ気味なことが分かってしまう。それぞれが学者だったり専門職っぽいのだが、レイ以外はあまりその辺りの能力を発揮していない様子。ああもったいない。最後、『シマー』はなくなってしまったのか。『シマー』の元になった灯台もなくなってしまった感じだし。はっきりと分かりませんが、『シマー』が作り出したものは確実に残っているようで、それはあの人だったり、レナの中にもあるかもしれず、これからどうなるのだか。ヴェントレスがなんでああなったのかも分からないけれど、灯台に来たせいだと納得させる。雲みたいな煙みたいな、彼女の最後の姿にはあっけにとられる。いちばん強かったものは何かというと、それは火だったんではないか。原題は「消滅」という意味。人類かシマーか、どっちに転んでも確かに消滅にはちがいない。エンドロールが現代版サイケデリックな感じでかっこいい。夫ケインのタトゥーが目印みたいで印象的。二人がベッドでいちゃついているときの青い下着がかわいい。謎は多いですけど結構面白かった。そういえば調査隊はなんでみんな女性だったんだろう。説明らしいものがあったかなあと振り返りるがなかった気がする。面白かった。

GEOの紹介ページ

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tY:近況126(ギタマガとか) [他]

面白かったページ。

世界を劇的に変えた大発明の1つ「スプレッドシート」誕生秘話 - GIGAZINE https://gigazine.net/news/20190619-visicalcs-spreadsheet/

表計算というソフトにはえらくお世話になりました。PC=表計算といっても過言ではないです。

最初は Microsoft Multiplan で Lotus 1-2-3、Microsoft Works に Quattro Pro。Mac で Excel4.0 を使い始め、Excel5.0 にしてから VBA をいじり出し、 Windows でも Excel 5.0 になって Excel 95 と今に続く。VBA がある限り Excel 一択は続きそう。

EPSONのPC-286 NOTE F を使い始めた頃は、ノート用なのか統合ソフトというジャンルがあって、Microsoft Works をよく使ってました。

DOS だけれども グラフィカルなモードを持った Quattro Pro にもけっこうお世話になりました。

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最初は DOS の英語版を使っていて、Windows3.1 が出てから Windows 日本語版も手に入れましたが、マクロの移行とかも手間取り、Excel なんてものがあったので使わなくなってしまった。

よく The Unique Guitar Blog を見ていますが、5月の記事で "Guitarists That Played Weird Signature Guitars" というのがありました。

https://uniqueguitar.blogspot.com/2020/05/guitarists-that-played-weird-signature.html

日本風にいえばビザール・ギターの類でしょうか。その中でグレン・キャンベルさんのギターが照会されていた。レッキング・クルーのことを知ったあたりから、テスコのギターを手にして珍しい人だなあと思っていたのだが、古い映像を見るとそのテスコをバリバリ弾く姿におどろく。

Glen Campbell - RIGHT STRING BABY BUT THE WRONG YO YO/HALLELUJAH I LOVE HER SO

T-Bone Walker さんみたいに持ち上げて弾いたりアクションも素敵。バックの人は Duo-Sonic を使ってるっぽい。

Glen Campbell - Best Guitar Solos 1960 to 2000s

『勝ち抜きエレキ合戦』とかエレキギターブームの時代にはみなさんテスコやカワイのギターで速弾きしていたことを考えると珍しいことではないですが、なぜそのギターを使う? 他にもギターはいっぱいあってお金もそこそこお持ちだったのでしょうに。

「Gibson とかのフルアコを使いたいけどお金ないから Fender で良いか(なんていうのはあくまで想像)」な ジョー・パス さんと通じるところもあるんだろうか。

"C.E.D." - Sounds of Synanon featuring Joe Pass 1964

ギター・シンセを弾いている映像もあったので驚く。

Joe Pass experimenting sound synth GR700

でもなんだかうれしくなります。この他に Ovation 1233-4 Thunderhead Guitar なんていうのもめずらしい。

この記事では他にハウンドドッグ・テイラーさんのカワイやテスコの高級品 Spectrum5 を持つ姿も掲載されている。 アルバート・キングさんのフライングV にしても最初のころは Weird Guitar の仲間。彼のカスタムVを作った人は Stewmac の人なんだろうなあ。

ギター・マガジン 6月号を見てたら Fender の商標を模倣したことに関する記事が掲載されていた。最初は広告かと思いました。商標で登録されているヘッドをレプリカしてしまったためでしょうけど、一大広告主であろう Fender の意向をむげにできない事情もあるんでしょうか。でも真似してはいけない。

Fender のヘッドデザインを使うためには、Fender のライセンスを取得したものを買って使うしかないんでしょうねえ。Stewmac や Warmoth なんかで売っているような Fender Replacement Neck とか。以前 Stewmac で買った Strat のネック(Mighty Mite 製だったか?)は、ネックポケットに納まる面に "LIC BY FENDER"と焼き印されてました。"LIC" はライセンスのことでしょう。

Fender Japan が登場する前ころに、ヘッドデザインまで模したコピーギターはみなさん独自なヘッドに変ったなあ。Fender に限らず Gibson コピーも。Bill Lawrence なんかは最初から独自のヘッドでした。

工房っぽいメーカーで Fender ドンズバなヘッドのギターは他にも見かけますけど、一概に勝手に真似ているかといえばそうではなくてライセンスのネックを使うなどしているんではないでしょうか。個人工房によっては「ヘッドは独自のデザインになる」旨の注意書きがあったりするし。メーカーが働かれていた経験がある方はその辺の商標とかはよく分かっているんだろうなあ。

コピー品が淘汰された頃からしばらく経って、今指摘されたのは「ちょっと真似が多いんでない」という Fender のジャブなのか・・・と思いましたが、「究極のレプリカ」とか「ディテールが見事」とか色々ほめちゃってるところにカチンときたりして。

でもこういうのってドンズバにして!と注文する方も気を付けた方が良いんだろうなあ。 そんな注文を受けざるおえなかった作り手側は、個人向けということで悪くないことにしてほしい。

そもそもおかしいのはこうした楽器を載せるギタマガだと思うんですが、自らの非を人に負わせてしまうところがなんだかな。コピーの歴史についてはよくわかっているんだろうし。

Ernie Ball Music Man の 4対2 チューナーレイアウトも真似したいけどしゃちゃダメなんだろうなあ。どうだろうなあ。



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パンク:アティテュード(PUNK:ATTITUDE) [DVDやら映画やら]

パンクロックの物語。パンクロックは今も受け継がれているということなんでしょうねえ。タイトルロールでは懐かしいバンド名がたくさん出てきます。オープニングからジム・ジャームッシュ監督とかの話し。話しはチャック・べりーやエルビスの頃から回顧され、おきて破りとかヒッピーとかすべてパンクと主張されます。興味深いのはオルガンがかっこいいサイケデリックなクエスチョン・マーク&ミステリアンズ。モノクロ映像ですがおそらく黒人がおかっぱヘアーにサングラスというのが面白い。その後でキンクス、カウント・ファイブなどのイギリス勢。そしてアメリカのパンクの始まりとしてベルヴェット・アンダーグラウンドが登場。有名なバナナのアルバムが紹介されます。ニコさんの歌う姿も差し込まれます。バンドのイメージはアンディ・ウオホールさんのアイデアによるところが多いようですが、同時にルー・リードさんの文学性の高さについても評されています。次に登場するのがモーターシティの5人組、MC5.アメリカ国旗のストラトが印象的ですが、ジョージ・ハリソン様も使っていたリッケンバッカーも素敵。彼らはタブーである「マザー・ファッカー」を叫ぶことに挑戦した。そこがパンク。そのせいで『キック・アウト・ザ・ジャムズ』はラジオでかからなかった。その次がアン・アーバーのバンド、ストゥージズ。変態な動きのイギーさんが登場します。彼はドアーズのライブを見た後に変わったらしい。その次はニューヨーク・ドールズ。「本物はイギリスで他はニセのロック」という論争が面白い。モンキーズはビートルズの模倣とか。その中でニューヨーク・ドールズは独自なものだととらえられていたよう。確かに全員があんなケバいバンドはなかったか。マルコム・マクラーレンがとった戦略は共産主義カラー。赤と黒。これがドールズが下降してしまう理由のひとつっぽい。とにかく共産主義は受け入れられなかった時代。ディープ・パープルに代表される長いソロ回しが飽きられ、ベトナム戦争が疑われ、人々は色々いやになってくる。そして紹介されるのがディクテイターズ。ボーカルの人がアフロで、見た目はスマートな MC5 という感じ。ナチュラルボディのストラトがかっこいい。次はなんだか暗そうなスーサイド。ドールズのメンバーがむちゃくちゃなコメントをしている。ようやく CBGB が紹介される。そこへの演奏条件は「オリジナルを演奏すること」。テレヴィジョン、そしてパティ・スミス様が登場。彼女のことを悪く言う人は当然いません。次がリチャード・ヘルさん。彼の安全ピンにマルコム・マクラーレンが飛びついてロンドンに持ち帰った。そしてとうとうラモーンズ。デビッド・ヨハンセンさんはジョーイから曲を聴かされた時「働けよ」と思ったらしい。でも成功してしまって予想外。色々あってトーキング・ヘッズ。モノクロ映像だが、ティナ・ウェイマスさんがベースを弾く指の動きが興味深いです。アメリカの次はイギリスの様子。不満だらけの社会情勢。ポール・シムノンさんにスージー・スーさんとかアダム・アンド・ジ・アンツのギタリストたちが振り返る。グレン・マトロックさんが「最高で最悪」のバンドと語るセックス・ピストルズから少しずつ当時のライブ・フィルムが挟まれる。バスコックスのライブでは Gibson のマローダーがかっこいい。パンク詩人がジョニー・サンダースみたい。ダムドの紹介ではキャプテン・センシブルさんが明るく語る。TV番組のビル・グランディ・ショーに出演したピストルズの受け答えが何とも。局には抗議がたくさんやってくる。それで有名にもなる。シドが変わっていったのはナンシーのせいだと言うスージー・スーさん。彼を見てドラッグのひどさを思い知ったと語ります。ようやくクラッシュのライブが挟まれる。アルバム『ロンドン・コーリング』までのことを振り返る。ピストルズは問題を叫んでクラッシュは解決法を叫ぶと話す人もいる。ジム・ジャームッシュ監督が話す「自らの力を身勝手に使わなかった」がかっこいい。イギリスでのラモーンズ人気について触れられ、登場するのがスリッツ。最高のバンドとクリッシー・ハインドさんは言うがなんだかな。泥だらけとはいえ、自分たちのトップレス姿をアルバム・カバーにした女性は彼女たちが初めてだろう。コラかもしれませんけど。しだいにパンクはレゲエを吸収していく。Xレイ・スペックスの演奏シーン。これがいちばんかっこよかったりする。スピードとかヘロインが絶好調になってパンクは終わりを迎える。いきすぎちゃったらダメなのだ。変らないのは昔からのファン。ピストルズのアメリカ・ツアーについてコメントされ、ジョニーさんの次のバンド PIL に話題は移る。パンクから本物の音楽が生まれたとコメントする人がいる。ファンはがっかりするがパンクなんだから身勝手は当たり前ということ。コントーションズのジェイムズ・チャンスさんの熱唱。今考えるとジェイムズ・ブラウンを目指していたのか。ライブの時に殴られたことを振り返る。ヒップホップのビースティー・ボーイズが登場してげんなりする。でも MV だろうか、楽器はなんだと聞かれてレコードを出すシーンは面白い。まさかずっとヒップホップかと思ったらソニック・ユース登場で安心する。そしてパンクはハードコアになってプレイヤーもマッチョでタフな人ばかりになる。デッド・ケネディーズもそのひとつにされていて、ボーカルのビアフラさんが色々話してくれる。ハードコア・パンクと呼ばれるバンドが紹介されるが、レコードを出さなかったスクリーマーズというバンドが良くて影響も受けたらしい。彼らのライブのフィルムがはさまれる。ハードコアの中には見た目はあれでも酒やタバコやエッチがきらいという『自制的』なバンドもあるようでよく分らん。重要なバンドのひとつとしてフガジが登場する。彼らは酒やタバコの広告がある雑誌のインタビューは受けなかった。つまりメディアを選んだ。だからローリング・ストーンの取材も断った。なんとまあ。ライブシーンでは黒いリッケンバッカーがかっこいい。ブラック・フラッグが登場して今度は黒人バンド、バッド・ブレインズ。彼らはハードコアという名は知らず、ポルノのことだと思ったらしい。ボーカルの人の襟が大きくて見た目はソウルだがやっているのはパンク・ロック。そしてニルヴァーナが登場し、ハードコアやパンクは80年代を根強いファンのおかげで生き延びる。みなさんがニルヴァーナをほめたたえるのが面白い。彼らがメジャーの道を開いた。その後でランシドとかグリーンデイとか。そして「バカがバカになるためにお金を払う」とか「今はすべてが体制になりたがっている」「クソくらえの意味が違う」と言い。企業社会を批判し、新しい考えをしようて終わる。見た目といい、声といい、ジム・ジャームッシュ監督がいちばんかっこよかったドキュメンタリー。彼のコメントがいちばん深かった。終わってしまえばパンクロックは反体制であり、政治的な意味を多分に持っていますと知らしめたいタイトルどおりのドキュメンタリーでした。

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https://rental.geo-online.co.jp/detail-38827.html



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