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ザ・エンド(FIN/THE END) [DVDやら映画やら]

スペインの終末系映画。この映画は謎解きというより、ひとつの終末の形を提示する映画。人の存在の危うさが土台になっているんではないかなあ。見られなければ存在しないという言葉もヒントかも。クララ・ラゴさんが出ているのが何よりもうれしい。相変わらず健康的できれいな方です。アンへルのスペルが Angel であれば、英語読みならおそらくエンジェル=天使となりますが、人類へ何かを啓示する存在としているのか。もしかしたら昔、彼がフェリックスたちにしたことが関係してくるのかと思ったけれど、そのへんがちょっとはっきりしないのが消化不良。できればもう少し、ぼうまん感が欲しいです。映画を見ていて、人々が消えていくのは、もしかして、「あまりに大きな恐怖やストレスを感じたとき」でないかと思ったんですが、どうでしょうか。特にサラのケースとか。皮肉なのは、消滅に関係するのが人間ばかりで、動物たちは平気そうなこと。やはり自然や生態系の中で、人類は外れ者なんだろうか。そんなことを考えると、動物たちは地球から自然に生まれ、人間は神が造ったんですという前提で作られた物語だと思ったりする。それだからメリベルがろうそくに火をともす教会のシーンはけっこう意味があるような気がします。フェリックスが鐘を鳴らすのも、神との会話や合図に思えてくるなあ。なんちゃって。後半でフェリックスたちが子供を見つけるが、なかなか顔を見せないところが上手い。もしかして変なもの?なんてじわじわ期待させてくれます。人が消えていくシーンを見せないところや、その瞬間を見たのは一人だけ、なんてところも上手いなあと思います。理由や明解なラストを求めてはいけない話し。終末映画がんばれ。面白かった。スペイン語は良いなあ。晴れ。


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