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盲獣VS一寸法師 [DVDやら映画やら]

石井プロダクションのロゴに心躍る。竹中英太郎さんの絵に胸がときめきます。小説「盲獣」「一寸法師」と「踊る一寸法師」をまぜた感じ。冒頭のレビュー場面で踊る女性のお面は仮面ライダーの幹部みたい。橋本麗香さんは着物を着てもすばらしい。エキゾチック。横顔も彫刻のようです。良いですなあ。彼女の存在が、ただの低予算映画では終わらせない。大正・昭和な雰囲気の音楽が背景によく似合う。クローズアップされる新聞の見出し。ところが内容はチャーター便の発着本数が増やせるとか。もろ切り貼りですがこれもまた映画なり。スクリーンで読む人はいない。盲獣らしく、手・足・胸のオブジェだらけの触覚部屋が登場します。盲獣はあんまを職業にしているらしいが、胸までもまれたら気持ち良いに決まってるわなあ。触覚の世界は明るいようで実際には真っ暗闇。目が見えても何も見えないのです。そこが演技に求められる難しさなんだろう。ソファで卒倒したユリエ婦人をどさくさにまぎれてべたべた触る小林君。困っているところにキスして、さらには一緒に逃げようとする小林君。こんなことをしたいがために明智に事件を頼んだんかい。明智小五郎は塚本晋也さんが演じている。見ているとなんだか良い感じである。明智ではないが、映画「不連続殺人事件」の小坂一也さん演じる巨勢博士を思い出す。性格はちがいそうだか何だか雰囲気が似ている。一寸法師と呼ばれる小さな男がたどってきた辛い過去と、盲獣という目が不自由なために形成されてしまった精神世界という設定が、石井輝男監督の琴線に触れてしまったのか。配役が良いです。おなじみの丹波哲郎さんは、博士になってもステッキが剣代わり。ちょっと現れて良いところをかっさらっていきます。さすが丹波さんであった。


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