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盲獣 [DVDやら映画やら]

大映映画。音楽が良い。めくるめく触覚の世界。船越英二さんと緑魔子さんの二人芝居。時々母親の千石規子さん。この母親が強い。緑魔子さん演じるアキのモノローグで始まる。「め○ら」「め○き」「きち○い」という言葉がやたらと出てくる。ピー音は無し。映画として成立しないせいだろう。身体のパーツだらけのアトリエ。巨大な女体の彫刻、乳房の上で二人が這い回る。ミチオが言う「芸術家の違い」とか「新しい芸術の世界がある」とかに間違いはない。間違いはないんだけどなあ・・・。抜け出したいアキはミチオに対して母親との関係、つまりマザコン的なところを突いてくる。ミチオと母親を引き離すためだ。やり方がうまい。案の定、母親の嫉妬が暴走しはじめる。裸のシーンが多いですが、胸はうまく隠してます。でも後半では見えてしまったりする。これはもしかして、映画「でんきくらげ」と同じようなパターンか。うまく出し惜しみをして観客をひっぱる意図があるかもしれない。不謹慎だが、盲獣の世界は、目隠しプレイに近いものがあるかもしれない。「触る」~「叩く」~「噛む」~「打つ」にしたがってどんどん楽しくなる。最後にはナイフやノミまで並んでいる。そして木槌とそれから・・・ああ言えない。不思議なのは、アキはマゾヒストの存在を知りながら、自分をマゾと思わず、あくまで触覚の行き着く先としているところだ。アキの最期の頼みにミチオは「どうやって?」と聞く。彼女を引き込んだ自分が手にもてあます、彼の考えを超えた世界がやってきた。銅像を重ね合わせて描く最期のシーンは、とうとうやってしまったか・・・という絶望と虚無感を感じさせます。ほとんどが工場のアトリエの中であり、季節を感じるのは時折映る工場の外観だけ。最初スクリーンで見たときはおどろいた。江戸川乱歩の盲獣じゃない。でも良いんだなあこれで。監督バンザイという感じ。普通の人にはわかっていけない世界。絶対テレビとかじゃやらないだろうなあ。面白かった。


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