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初恋 [DVDやら映画やら]

実は三億円事件の犯人って・・・という映画。リョウ役の方が、みすずを演じる宮﨑あおいのお兄さんらしいが、あまり気にしない。居候のみすずは家に居場所がない。こんなとき父・母代わりであるおじさんの大人げ無さに腹が立つのは当然として、ここの女の子のふてくされた態度がさらに腹を立たせます。これは絶対に「親の振り見てグラミー賞もので真似ました」という感じ。ほんとに嫌なヤツ。小嶺麗奈のユカさん、良いですねえ。「あねさん」という感じ。岸役の小出恵介さんはいつもこんな感じかなあ。けっこう前のテレビ「クロコーチ」でも三億円がらみだった気が。タケシが浪人生の身で安保に参加する。なんだか分かる気がする。ひどい時は受験もできなかったんだろうから。みすずはいつも紙袋を持っている。これは制服とか着替えでも入っているんだろう。時代が変わったことをミニスカートのクローズアップで表す。古い時代の看板が目に入る。映画「戦争と平和」に「撮影日数5ヶ月 史上最高のスケール」の売り文句。ユカはリョウに結婚の話しとかをするけどリョウの返事はつれない。そうなってしまうのは母親の影響だろう。みすずの家の女の子もそうだが、親の存在はときにトラウマとか鏡になったりするんだなあ。ユカさんの「今度浮気しような」は永島暎子さんが言いそうな台詞。映画前半では、こわばってばかりだったみすずの顔が、バイクに乗り始めて笑顔になっていく。特に作業服姿で乗り始めたときの顔は子供のようです。良い顔してます。この辺が女優さんなんだろうなあ。岸は人に聞かれたくないとかいって、みすずをホテルに誘うが、そりゃみすずは警戒するよなあ。若い二人にピンクのベッドの横で話しをされて、「今? しちゃう? ねえしちゃうの?」と期待で胸を膨らませる観客がどれだけいただろう。この状況だと、みすずの「いいよ、やる」という台詞がなんだか特別なものに思わせてしまう。このシーンは、案外名シーンかもしらん。こういう年代の古い設定だと、街中の様子も古いなりに作られているが、車の窓から見える看板とかも相応な感じで、撮影も大変だったろうなあと思う。川に落ちている人形も古っぽい。岸さんはちょっとずるい。「君にしか頼めない」そんな言葉でその気になって、実際にやってしまった人はこの世にたくさんいるだろう。岸が自分の考えを実行するにいたったのは、国家権力がリョウたちに行った暴力が原因だろうが、それが無くても自分の父親を憎む彼はやったに違いない。そんな意味でこの映画でのリョウたちの存在はあまり重要ではないかもしれない。ドラマにはよくあることか。この映画のような話しは妄想だ。しかし100パーセントなかったかと言われると断言できない気の弱さ。解決されていない事件は如何様にも解釈できるのでずるい。でも妄想は楽しい。しかし、リョウたちがたむろする店「B」も、毎日こう粘られては商売あがったりだろうなあ。たぶんコーヒー一杯とか、たまにビールだろうし。タイトルがなぜ「初恋」なのか最後でわかる。理想の弱さが印象に残る映画。ああ面白かった。


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