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真昼の暗黒 [DVDやら映画やら]

怖い題名です。音楽が腹にくるなあと思ったら、伊福部昭さんだった。この話しは実際にあったことを基にしているらしい。仮にフィクションだとしても、不謹慎だが面白い。とても良く出来た話しなので、本当のことだとした冤罪であるかもしれない。なんのこっちゃ。草薙幸二郎さん演じるウエムラさんをはじめ、捕まった四人は良い男たちである。情に深くて、前科に悩むが働きもん。結婚相手の左幸子さんも親を押し切って愛をつらなく一途な女性である。すべてはタケシの酒癖の悪さにはじまった話しか。ここに出てくる警察はひどすぎである。何かを口にするたびに、こいつら人間かと思う。筋立てどおりのことを言わないとすぐ「怒鳴る」、「殴る」、「叩く」、「蹴る」、「立たせる」、「線香をかがせて眠らせない」、「柔道技をかける」、「婚約者は脅す」、「つ○ぼとののしる」、「平手打ち」、「複数人でまわす」、「床に叩きつける」、そして最後には「母印を押させる」。ここまで悪いと、彼らは人間と思えず、人間の皮をかぶった警察といえる。とてもホラーな警察である。すべては加藤嘉さん演じる刑事の勘だというのが恐ろしい。裁判の証人席に立つ刑事たちは、記憶に無いの一点張り。こう忘れっぽいと、彼らに職業を遂行できる能力があるとは思えない。政治家だって「記憶にございません」なんて答弁をしたら、そんな人は止めさせるべきだ。記憶力悪すぎ。「わが身が可愛い論」を論じる交番のニシガキさんの行動もゲスである。彼を取り調べるときの加藤さんの様子もホラー。自白後の裏が取れない警察は、タケシと感動的な文通をはじめる。それは小島を寝返らせないためで、おそらくその中で証言内容もすり合わせていたのだろう。どこまでひどいやつか。まさにホラーという組織。この映画の内容だと、4人が無罪なのは明白である。身内とはいえ、事件時にいっしょにいたことは明白なのだから。左さんは、他の男との結婚を決める。妹が大勢じゃしょうがないと、それを認めるウエムラさん。泣けてきます。シリアスな裁判の過程で、唯一、ほんのちょっとの爽快感を得られるシーンは、弁護士が論じる犯罪の様子の再現映像見せるところ。被告・傍聴人が微笑んでしまう。なんとタケシもだ。駅構内での弁護士二人の会話の残響音というかリバーブ感がとてもリアルに聴こえた。丸メガネの山村聡さんは若いが、晩年と変わらない貫禄が見事。小林薫さんって、この頃の草薙幸二郎さんぽいなあと思った。ああ、面白かった。借りてよかった。


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