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竜二 [DVDやら映画やら]

任侠もの映画。別れた妻子といっしょに暮らすために堅気になった主人公の行き先を描く。ダメになったり、変わっていく舎弟を見捨てられない心、家計をやりくりする妻の横で、羽振りの良かったころを懐かしむ。舎弟の訪問でそれを感じ取ったであろう妻は、その夜、夫が行ってしまわないように抱きしめる。舎弟や仲間、それとも金が大事なのか。小さな幸せに満足できないのか、こつこつ働くのが嫌なのか。こうした物語では、「~という理由で戻らせてもらいます」とか、元のさやに戻る理由が語られないことが多いと思う。「しょせん俺は○○者よ」で済まされることがほとんど。この映画もそうだ。みなさん説明下手なのか、舌足らずなのか、結局隣の芝生が青かったのか。この映画の良いところは、それまでの仁侠映画の常連が出演していないことかもしれない。北公次さんと佐藤金造さんの名前は知っていても、主役の金子正次さんは知らなかった。この映画を観た理由は、永島暎子さんが出ているからだ。そうでなければ観なかった。短い、いわゆるおばさんパンチパーマが印象的だ。前半の回想シーンでは長い髪だけれどカツラかもしれない。それともパンチパーマの方か。この映画で勉強になったことは、組員が堅気になることを組が歓迎するということ。堅気になって手放したシノギが手に入るかららしい。組織の中でも競争社会のようだ。ただしシノギを持つ程の人に限るのだろうが。永島暎子さんなくしては、成り立たない映画でした。特に後半。それだからタイトルは「まり子」でもよかです。この映画の出演者でもっとも活躍されているのは、映画の最後近くで出てくる、毛がふさふさの笹野高史さんではなかろうか。


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