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ブラックブック(Zwartboek/Black Book) [DVDやら映画やら]

オランダ映画。監督のポール・バーホーベンといえば、「ロボコップ」、「トータル・リコール」に「スターシップ・トゥルーパーズ」です。「ロボコップ」好きだ。この映画は長かった。終わったと思ったら終わらない。2時間以上ある。でも短い。1956年のイスラエルのキブツ。旅行者ロニーは学校の先生をしているエリスに会う。二人は戦時中、オランダで友人同士だった。エリスがイスラエルに移住したと言うと、ロニーは「ユダヤ人なの?」と聞く。ロニーの夫は牧師をしている。戦争によって神に目覚めたという。「あれからいったい何が?」とロニーはとエリスに言う。エリスは湖のほとりで思いつめている。何だか意味深なプロローグである。1944年オランダ。エリスが部屋で聖書を読む。合図があって彼女は部屋を出る。ドアを開けたと思いきや、それは戸棚。つまり彼女のいた部屋は「隠し部屋」のようだ。「イエスに従えばユダヤ人は苦しまなかった」うーん、なんだがミステリー。彼女には本名があった。それはラヘル。断片をかいつまむと、ドイツに追われるユダヤ人の運命についての映画だとわかる。彼女はドイツ兵から逃げる。逃げるための金を手に入れるため、スマールの家に行く。そのとき彼女であることを証明するために写真を使うのだが、その使い方が面白い。スマールは「簡単に人を信用するな」というのだが、彼自身もあやしそうである。医者なのと聞かれて、「知らない方が良い」と答える男。これまたあやしい。みんなあやしい。髪を染めると同時にあっちの毛も染めるシーンがある。ドキッとするが、バレないようするためにはそこまでしなきゃならないんだろう。考えてみると、普通の生活においても、金髪にあそこの毛が真っ黒なのを想像すると、なんだか間抜けに思える。しかし毛染めにこんなドキドキする映画は初めてでした。ブラックブックの意味は後半で分かってくる。あと、棺って密閉されるとはしらんかった。埋めるんだからそんなもんかもしらんなあ。残された犠牲者の財産で作られた施設に皮肉を感じる。二人が仲良くなってよかった。戦後、ドイツに協力していた人が散々な目にあったことは知っていたが、この映画のとおりなら、更に大変だと思い直す。役者さんたち、みんなかっこ良い。エリス役の人はどこかで見たと思ったら、「レポメン」や「イントルーダーズ」に出てたんだなあ。あー、良い映画だった。そういえば、エリスが乗った列車が駅構内に入るシーンは、なんだか Macintosh CD-ROM の GADGET を思い出した。何だか似てるんだなあ。けっこう、チョコレートがポイントかも。ああ面白かった。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-103113.html

これが GADGET。

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その仲間、L-ZONE

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