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人が人を愛することのどうしようもなさ [DVDやら映画やら]

喜多嶋舞さんの名美さんです。声がずいぶんと大人になったなあという感じ。現実で絶望にある女優・名美が、鏡子という役で同じような境遇を描く「レフト・アローン」に、現実の夫である洋介と出演する。うーんややこしい。その「レフト・アローン」の中でさらに「愛の行方」「ブラック・バード」という劇中映画に出る。これまたややこしい。「ブラック・バード」では拷問で電気ショックを与えられる。その時、病院のベッドらしきシーンがフラッシュ・バックされるのだが、これの意味が後でわかってくるような。鏡子さんが電車の中でする場面はいやがおうでも話題になったでしょう。電車の中でこんな人がいたら、絶対見ます。名美は自分の演じる鏡子さんは精神のバランスが崩れた女としている。竹中直人さん演じる編集者、葛城は、奔放さとかけ離れた真面目な女が性に目覚めた役というが、名美はそれを許容しない。彼女のそのこだわりが肝か。色々と隠したりするのにも必要あるのでしょうが、光が上手に使われてます。マネージャーである岡野が色々な場面で出てくるので、現実と映画の境界がぼやけてくる。特に鏡子さんが男探しに街や病院に現れる場面が現実のようにも思えてくる。解剖好き男、オグラとしたあと、岡野が迎えにくる。そのときの彼女の顔が良い。「レフト・アローン」の劇中映画である「愛の行方」の発表会でメガネをかけた鏡子さんの顔が、メガネを外した娼婦メイクに変わるのを岡野は見る。名美のメガネ有無・岡野の登場、この辺が現実と虚構に関連しているようだ。二度三度と見れば「ここで変わったなあ」とかはっきりするんですが、映像やストーリーが強烈過ぎて、ヘトヘトになります。ああ面白かった。

GEOだとアダルトになってました。これだけ下の毛が出ればしかたないか。
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