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大忍術映画 ワタリ [DVDやら映画やら]

DVD で出てたのかと感心して、ついつい観てしまった。「ワタリ」だけではインパクトが無いと考えて「大忍術映画」と付けたのだろうか。怪獣ものだと、「大怪獣映画」と付けるようなものか。原作者が良い顔しなかったことが良く分かります。原作とは切り離して楽しむべきでしょう。虹にぶらさがって大車輪や、虹の上を歩くのも楽しい。そう思えば黄色い汁の入った透明なひょうたんに「ペットボトルかよ」と思ってしまったが、「ガラスかなあ」と納得させる。あきらかに合成とわかる映像も楽しいもんです。ドンコ役のルーキー新一さんはあいかわらずで一安心。亡くなった四人の仲間のため、カズラたちが墓に祈りをささげるとき、左側にいる子役さんが楽しい。中央のカズラをちらちら見ながら、泣いたり、おがんだりしているんです。カズラがワタリの心の声に葛藤する場面で、映像が急に斜めになるのは、いったいなんなのだろう。カズラの心境を表現したものか。もしかしてカメラが倒れたのか。どちらか分からないが印象に残るシーンではある。シブキ姉さんが色っぽい。彼女の恋人、新堂の小次郎こと村井国夫さんがとにかく良い男である。タイトルロールでは「(新人)」となっている。シブキと小次郎を探しに五月雨城へ向かうワタリ。このときの走る・飛ぶ・垂直走りの道程も見ものです。最後の仇討ち場面では、一部アニメが使われていて、意表をつかれた爽快感。スピード感もあってけっこう良いと思った。ワタリのキャラクター設定で良いところは、自ら戦いを望まず、極力避けようとするところか。しかしもうちょっとスリムな子役がいなかったものか。風のフジ丸ではクレジットから原作の名を外されたり、この映画では原作マンガ「ワタリ」の主旨がまったく外されてしまったり、メディアたちの欲しかったものはキャラクターだけだったのだなあと、つくづく考えさせられた映画だった。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-18933.html


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