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ミカドロイド(MIKADOROID) [DVDやら映画やら]

ずいぶん前にVHSで観たビデオ映画作品。DVDがあったので借りた。古いものを振り返ってはいかんと思いながら借りてしまった。頭の中では侍の甲ちゅう姿や袈裟姿がイメージされていたのだが、たぶんミツルギやゼイラムとかと混同してしまったのでしょう。ジンラ号のレトロなデザインは、戦争当時であればありそうな雰囲気でとても良いです。ビームとか現在の武器は一切無し。刀と銃だけです。ジャズにもその時代にあったコード感があるように、映画にもこうしたセンスは必要でしょう。1990年頃ということで、再見するとどうしても古い風景に関心がよってしまいます。机の上のポータブルTVとか街中のファッション・ヘルスの看板とか。あとはテレホンカードを持ちながら、公衆電話に並ぶ姿。安アパートの内・外の様子がリアル。今観ると特撮より感心します。森本レオさんが寝転がって読んでいる本は「文なし横丁の人々」。本人と住まいの雰囲気に合ってます。守衛役の毒蝮三太夫さんの応対が冴えてます。毒蝮さん他、先ほどの森本さんや、博士役の伊武雅刀さんなど、いわゆる大御所さんがこの映画を引き締めています。伊武雅刀さんが好演する最初の白黒パートもすばらしい。白黒の他、ワイド画面ではないサイズの映像が古さ・リアルさを増長させるのかもしれない。廃墟の雰囲気も好きです。人によってはなんだかんだと言われるんでしょうが、最初があって今がある。ただ、岡崎とジンラ号が向かい合う場面の数ショットは、ジンラ号の大きさが分かりすぎてちょっと迫力がないかも。ああ、面白かった。


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