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長州ファイブ(CHOSYU Five) [DVDやら映画やら]

幕府を倒すために異人さんを斬ってしまうのはどうしたものか。高杉晋作さんの頑なさにはあきれます。暑い日ばかりだと、頭が茹だりっぱなしなんだろうか。特に長州とか薩摩びいきではないですが、荷物として海を渡らなきゃならなかったこと、お金に困ることには同情します。演技上手な役者さんの中で、俊輔さん役の方が素人っぽくて新鮮。この人は後に総理大臣になるそうですが、女の人としながらも、しっかりと社会勉強をするところが偉い。印象的なのは最初に5人の写真を撮る場面。これが最後にも関係します。この映画を観る限り、山尾庸三さんの存在が非常に重要です。彼は浮かれる4人をいさめて「侍を捨てろ」と進言する。言いだしっぺの聞多さんが帰ってしまって、彼の役割はますます重要になる。高いお金を払っているとはいえ、彼らを家庭に受け入れたイギリス人に感謝しなければなるまい。訳分からん5人の男たちが、部屋でふんどし一丁というのにも困ったことだろう。長州連中と薩摩連中がパブでけんかして逃げるのだが、日本人じゃ目立ってしまってすぐ捕まるんだろうな。庸三さんとエミリーさんの関係が本当にあったかはわからないが、悲しいけれど、さわやかさがある。くちづけを交わすかと思いきや、そうしないところが現実的。庸三さんにエミリーさんの手紙を渡す女の子が可愛い。イギリスに最後まで残った二人が以降の要職を担ったのも、先に戻った聞多さん、俊輔さんとの関係があったからだろう。密航者なら捕まって当たり前だろうから。だらしなさ、おふざけ、悪意の無い男気満々の松田龍平さんを堪能できる作品。彼のファン必見の一作だと思います。とても良かった。


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ザ・マシーン(The Machine) [DVDやら映画やら]

ターミネーターというよりはブレードランナーの世界に近い。ストーリーに手を加えればブレードランナーの前日譚にできそう。説明が最小限、場面の転換が早い、カットが細かくてあきない。面白い。なかなか昼の場面が出てこないところも良い。失敗だと思っていたインプラントが、実は・・・というのが面白い。マシーン曰く、「次元が違う」んだって。一九分けヘアスタイルなスリさんの性能がすばらしい。しょっちゅう人の話しをモニターしたり、データを採る場面が出てきたのはそういうことだったのね。「戦争は結局どうなったんですか?」とつっこみたくなるが、マシーン一人と、脳インプラントによる高性能人類が解き放たれたので、向かうところ敵無しでありましょう。マシーンの製造過程、特に体内に血のような液体が満たされるところが好き。あと筋肉組織のように光るところも。アメリカ映画なら戦いとかももっと派手なんでしょうが、サントラ含め、イギリスっぽい落ち着きがすてきな映画でした。ロボット、アンドロイド、サイボーグとかではなくて、「マシーン」としたのも、「人間」と「機械」という原点に戻る意味があるのかも。明るくてきれいでこじんまりとした「EVA」も良かったが、暗めのこっちも素敵でした。

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