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この世の外へ クラブ進駐軍 [DVDやら映画やら]

高橋かおりさん観たさで借りたら、前田亜季さんも付いてきた。うれしい。高橋さんは目立つが出番が少ない。ちょっとエッチな役で化粧がきついが、美人は何をしても似合うのでしょうがない。背も高いのでアメリカ人と並んでも引けをとりません。主人公は萩原聖人さん演じるテナーサックス奏者のようだが、どっちかというとオダギリジョーさん+前田亜季さんの二人の方が楽しい。テナーサックス奏者には複雑な背景がありそうにないし、恋人とか伴侶がいないせいで目立たないんだろうか。あと歌が下手ウマの手前といったところがなんとも。それならドラマー役のオダギリジョーさんの方が、少し訳ありでエピソードに困らなさそう。バンドメンバー5人を軸に、米兵たちの境遇も描いている。テナーサックスの方が、トラウマ症状っぽい米兵ラッセルさんとよく話すのだが、その英語の会話を聞いているとなんだか冷めてしまう。もう少しバンドメンバーの話しが欲しかった。各メンバーの謎っぽいところをけっこう見せられているので。飲み屋の女主人がもうちっと色っぽければなあ。徳井優さんのくだりは面白い。池内万作さんの前に現れ、自立を促す光石研さん。なんだか怪しそうな感じだったので、もうちっと説明してほしかった。哀川翔さんは結局、エセ日系人だったんだろうなあ。もし続編があれば、それの方が面白そう。高橋かおりさんの男前な一面に惚れる映画でした。


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戦場でワルツを(Waltz with Bashir) [DVDやら映画やら]

つかの間、日本のアニメって「何だかなあ」という気にさせる。他には「スキャナー・ダークリー」とかも。キャラクターではなくて、ただ表現ためのアニメだと思う。消えてしまった記憶を探す。消えて、あるいは消されてしまった者もいれば、覚えているものもいるわけで、その違いはなんなのだろうなあ。実際に手をくだした者とそうでない者。そんな違いだろうか。戦争はよろしくない。戦争している当人には仕事程度の意識しかないかもしらん。ユダヤの裁判にかけられた人のように。裁判の彼は「役人のようだ」と言われたらしい。たいがいにおいて、罪にしろ何にしろ、何かの意識にさいなまれるものだろう。それを封印するのも人間の能力かもしれない。再認識したところでどうにもならないから。それでも事実以上のことに膨らませないでほしい。誰のためにもならんし、いっときの麻薬療法みたいなものだ。タイトル「Waltz with Bashir」の由来に納得する。戦場は生死紙一重。若者の無関心さを表現する場面で流れる PIL の「This is not a love song」が良かった。面白かった。


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ダーク・フェアリー(Don't Be Afraid of the Dark) [DVDやら映画やら]

邦題と原題がぜんぜん違う。原題だと「暗闇を怖がらないで」、邦題だと「闇の妖精」といった感じか。ちょっとおばさんっぽい子役が良い。どちらかといとハッピーエンドではない。血がつながらない子供のサリーとキムがお互いに分かり合えたというのに。おまけにあんな脚の折り方しなくても・・・容赦なさすぎ。タイトルロールで昔のことが少しばかし説明される。そのテンポが良い。やっぱり映画はオープニングだなあと思った。ポラロイドカメラが懐かしい。リメイク映画らしいが、「パンズ・ラビリンス」の別路線にも思える。終わりの雰囲気は「永遠の子供たち」。最期に大物を期待したが、小さくて凶暴な奴もあんだけいっぱい出てくると怖い。冒頭のシーンで、息子を亡くしたブラックウッドの気が変になって、あんな奇行をし始めて、その呪いがあんなファンタジーに・・・と考えてしまったがちがった。あんなのがうじゃうじゃ出てきたらおかしくなって当たり前。その邸宅を買ってしまったことがアレックスの不幸。前妻が最後まで姿を現すことのない設定も良かった。面白かった。


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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVDやら映画やら]

「光の雨・連合赤軍事件」つながりでついつい観てしまった。「光の雨~」の高橋かおりさんの役を、この映画では坂井真紀さんがやっていた。彼女の最期の姿はやはりホラー映画だった。よく昔の人は今より大人だったというが、彼らを見るかぎり絶対子供。大人ならやらん・・・と思う。中学生。川崎の事件のようだ。彼らの、特に女Nと男Mの理屈っぽさはなんだ。どれだけの人間が総括の意味を分かっていたか。「総括って何?」と聞けばキレられて、もしかしたら本人たちも分からんのか。分からんほうがまだ救いかもしれない。分かっていてやってたらと思うとさらに悲しい。これでは革命どころか山小屋ホラー映画。仮に女Nと男Mが素晴らしいリーダーだったらどうだったろうと考える。二人は熱心に冷静に革命理論や戦い、武器を教え込む。そして実践。その結果、山小屋で起きた惨劇以上の犠牲者を生む。これもまた怖い。毒ガスをまいたカルト団体はこうしたケースかもしれない。奥貫薫さんになぜか安心する。ろう城する革命戦士たちが、奥貫さん演じる山荘の女性に、自分たちの革命精神をじっくりと語るシーンが印象的である。捕まった後で自責の念とか革命に取り付かれていたとか口にするが遅い。それは誰でも言えるか。人が何を考えようが自由。彼らがあばれたおかげで変わったことがあるかもしれない。でもテロに拉致に強盗とかはどうしたもんか。そんな彼らを支持していた人たち、彼らに支持された人たちが政治をしていると思うとうすら寒くなる。その政治家たちを支持した人はだまされていたのか、それとも知っていたのか。インテリ大学出身者がみんな左翼か赤軍に思える。でも極端も怖い。右だろうが左だろうが、純粋信仰の行き着く先はテロとか戦争とか破壊行為だけだ。この世は何も考えない人々によって着実に動いていて、右とか左とかを自称する人々は、その土俵でわめいているだけなのか。それならいちばんじゃまのはその人たち。嫌になる。しかし、東大のお偉い方々が、不正流用や学費値上げについて、もうちょっと良い対応をしていれば、こんなことの半分は起こらなかったかもしれない。やはり社会が悪いのか。長いけれど考えさせられる時間だった。映画の意味は大いにありました。


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光の雨・連合赤軍事件


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ミミック(MIMIC) [DVDやら映画やら]

初めて観たギレルモ・デル・トロ監督の映画。といっても、最初は監督のことなど気にならなかったが。ヒロインのミラ・ソルビーノさんがきれいで驚いた。これは原作があって、創元だったか、ハヤカワだったかで読んだ。映画原作の短編集で、どれも映画より面白かった。「ミミック」も短い作品だが、これが、壮大、かつ散らばらないまとまった映画になるってすごい。主体となる恐怖は「擬態」。形を変え潜んでいる恐怖。オープニングとともに、現況に至る経過を説明するスピード感も良い。時間を無駄にしていません。ゴキブリを壊滅するために作られた、寿命を持つ繁殖できない虫。繁殖できないはずが・・・と、大体分かってしまうが、それでも怖い。この「擬態」というのがポイントで、決してそっくりではないんです。遠目の立ち姿だと背の高い、背筋まっすぐの紳士っぽいですが、勇気を持って近づいて行けば、たぶんすぐ分かるんです。でも子供だろうが助かって欲しい人だろうが、容赦無しなところはやっぱりホラー。ゴキブリ退治のために放たれた虫は、いわゆる遺伝子操作で作られたわけで、当然この虫の開発に異を唱えた博士もいました。でも博士が虫を作った女博士に「~孫は生きている~」云々と語ることが秀逸。その虫のおかげで助かったんだから、愛情の前には倫理もあやふやになってしまう。うーん、考えさせられます。そもそものきっかけは、病気がゴキブリが媒体となって広まったことにありますが、それも現実にありそうで充分ホラー。地下鉄のホームで、擬態から変態して羽根を広げて襲い掛かるところのスピード感にはあっけにとられました。この映画ではスプーンをカチカチする少年が出てくるが、トロ監督の子役使いはほんとに上手。良い人を選んでます。この少年が静かにしなきゃいけないところで色々やらかすんですが、本人に悪気が無いこともあって、怒って良いんやらなんやら複雑な心境になるところが良い。この映画のあと「レリック」という映画があって、似たような語呂なのでパクリかいなと思いましたが、登場するクリーチャーがあまりに猫系動物っぽくて笑いました。トロ監督の創作メモやデザイン案は緻密らしいので、「ミミック」に出てくる虫も、細部まで検討していたんだろうなあ。楽しそう。面白かった。「ミミック2」は見たことあるが、「3」もあるとは知らなかった。


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創元の「SF映画原作傑作選」。面白かった。これに「MIMIC」の原作が載ってた。
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昭和極道怪異聞ジンガイラ/仁我狗螺 [DVDやら映画やら]

新しいけど白黒映画。「箱入り娘」の水沢彩さんと、「くぐつむすめ」の TORICO さんの戦いを見る映画。ほとんど生身のクリーチャーなので、造形と言うか衣装が良いです。二人の対決だけはカラーで見たかった。特に TORICO さんはゴシック・ロリータっぽい出で立ちで、黒を想像させる雰囲気を白黒で観るのはもったいない。「箱入り娘」の発想は素晴らしいと思う。良く考えたら「箱入り娘」ってタイルゲームなんだなあ。「箱入り娘」はなかなかボードから出られない。逆にいえば、そのボードに入ると抜けられない。そんな感じだろうか。仮の時代設定にしないで、普通に現代の話でも十分面白そう。「箱入り娘」というボード世界は設定できても、それに対抗するのが呪術という点で、こんな時代や背景設定にしたのかも。無理に陰陽師みたいな人を出すと、つじつまを合わせるのが大変そうなので。でも「箱入り娘」と「くぐつむすめ」の対決をもちっと大きいスケールで観たい。総天然色イーストマンカラーで。


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ドラゴン・タトゥーの女 ミレニアム【完全版】(MILLENNIUM, THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO/Man som hatar kvinnor) [DVDやら映画やら]

観たことがあったが、タイトルの【完全版】に惹かれてまた借りてしまった。30分くらい長くて、前・後編構成になっていた。あらためて観ると、「ミレニアム」というのは出版社のことだったのかと、基本から考えをあらためる。ノオミ・ラパスさん演じるリスペットがなぜああいうファッションになったのかを知りたかった。特にあの厚底靴。でも駅通路での戦いのときはペッタンコの靴だった。後見人を引き継いだ弁護士に、あたりまえだが腹が立つ。消えてしまったハリエットの写真。きれいな人です。ミカエルが思い出してボーっとするのも分かります。ミカエルが森で撃たれるシーンでは、頭部から流れる血の出方がほんとに撃たれたかのように見えてぞっとした。ミカエルと同じ出版社のエリカという女性は、見た感じお年をめしているようですが、色気がありますなあ。こういうのを女を忘れていないとでもいうのか。前回観たDVDより長尺になっているものの、どのあたりが増えたのかわからんかった。事実を追求するにあたって、古い写真から手がかりを得るシーンが多かった。ポジやネガを Mac に取り込んで拡大したり色調を補正したりするのだが、警察のみならず、雑誌作成者や記者ならではの仕事だなあと思った。でも事件当時はこんなことができなかっただろうから、個人にパワーを与えたパソコンはえらい。Power PC が出た頃、 Apple Computer が Power to the people とうたっていたのは、割と正解だったかもしれない。事件は謎が解けてみると、その内容にけっこうぞっとした。スタッフを怪しいと思った女性記者が無事でよかった。エッチとか暴行シーンとかは、家族で観ると引いてしまうだろうなあ。ああ面白かった。


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