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サンダーバード 劇場版(Thunderbirds are Go) [DVDやら映画やら]

新しいサンダーバードが始まったので、最初の映画版を再見してみた。これを大きな画面で見た人は幸せだろうなあ。考えてみると、英語+字幕で見るのは初めてかもしれない。テレビでやってたときはもちろん吹替えだし。英語でも、年寄りはそれなりの、若造もそれなりの、幼稚っぽい人は幼稚そうな声で、聴きやすいです。気のせいかペネロープの英語も黒柳さんっぽく聴こえます。サンダーバードは、リアルな人形の動きやミニチュアが印象に残りますが、それをかっこよく見せているのは、間違いなく「エージング」だなあと思います。傷み具合や汚れ具合が、ミニチュアに本物のような存在感を与えてます。レギュラーだと2号のコンテナや発進するときのギミックがすばらしいですが、この映画では間違いなくゼロX号の発進準備風景でしょう。機体の重みによるタイヤのつぶれ方さえかっこいい。空中での合体風景はウルトラホークな雰囲気。ミニチュアの素晴らしさと同様、人形たちの動きも素晴らしいですが、なぜ頭でっかちなんだろうと思ったりしたものです。口を開いたり目を閉じたりする仕掛けのせいでしょうか。フッドが足を挟まれたときに見せる苦悶の表情もよくできてます。娯楽映画らしく、カーチェイスもあって、運転するのはもちろんパーカー。彼の活躍も見ものです。彼の喋り方はインド人風なんだろうか。パーカーが高い空を飛んで行くおぼろげなゼロXを見あげるシーンがかっこいい。みんなといっしょにスィンギング・スターに飲みにいけないせいで変な夢を見る末っ子アラン。子供です。その夢の中で出てくるバンドが、どうみてもハンク・マーヴィンのシャドウズ。みなさんバーンズのギターを持ってます。といってももちろんミニチュアですけど。さすがイギリス。さらにジュニアですけどクリフ・リチャードまで。彼がシャドウズをバックに歌います。このシーンがもうミュージック・ビデオな感じで、でかいギターの上で演奏させたり演出に力が入ってます。兄弟そろってペネロープの取り合いをするなんて、親父はどう思ってるんですかねえ。兄弟といえば、四男ゴードンは担当マシンのせいか出番が少ないので、ちょっと可哀そう。最後のシーンでも出てこないし、「オレなんか・・・」とグレてもしかたがなさそう。日本では円谷作品をマニアックに愛する人がいると思いますが、それと同様、イギリスでもサンダーバードとかジェリー・アンダーソンマニアがいるんでしょうねえ。映画の中に投票シーンがあって、「賛成」と「反対」は、「For」に「Against」。ああかっこいい。でも手を挙げて「フォー、フォー」とか言ったら、ショッカーの隊員みたいです。面白かった。でも話しとしてはなんだか盛り上がりにかけるかも。複葉機が出てた覚えがあるんですが、あれは次回作だったのか。晴れ。


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もっとしなやかに もっとしたたかに [DVDやら映画やら]

日活映画。口元に血をにじませて薄笑いの森下愛子さんがけっこうホラー。バンドの紹介をするときに「ブリティッシュバンド、パンクっぽいの」と話す。1980年前、パンク全盛だった頃の映画だったんですねえ。でも今見ると、70年前半にも見える。80年にもう少しでも、こんなふんいきだったんだなあ。軽バンがアパートに着く様子がミニチュアセットに見える。主人公である奥田瑛二さんの部屋にある鏡台と化粧品のクローズアップは、女性と住んでいた証。今は、パッとしないやもめ暮らしのようです。若い奥田さんと同様、風間杜夫さんもこれまた若い。風間さんはホストみたいな仕事をしてます。彼の「くたばれニューファミリー」の台詞はベビーブーム以降の世代を指すんでしょうか。美人局が読んでるのが「マンガ少年」の別冊「地球(テラ)へ」。ああ読みたい。日活だけあってといいますか、エッチが多くて長いです。まあ、いいんですけど。あとパンツ脱がし率が高い。ああ大人の映画。これを見ていると、失楽園は奥田さんが良かったんじゃないかなあと思います。奥田さんの奥さんである高沢順子さんが家を出てしまった理由は、独りぼっちの子育てのせいかもしれない。しかし戻ってきたのはなぜだろう。それは中盤以降で分かる気がします。でもそんなことは小さいこと。最初は悩める私小説的映画かと思ったら、とにかく話しが面白かった。大衝撃はラスト手前。奥田さんに始まり、森下さんに振り回され、高沢さんで終わる映画。ラストシーンの高沢さんの様子も、今後またひと波乱起こりそうな予感。奥田さんにこれだけ軽バンに乗ってもらえると、ヤマトさんもいい宣伝になったんではなかろうか。蟹江敬三さんはおいしい役をもらいましたねえ。オーバーオールでタバコをふかす高沢さんがかっこいい。すんごく面白かった。曇り。


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富江 [DVDやら映画やら]

富江が入っているであろうカゴを見ると、映画「バスケットケース」を思い出します。中村麻美さんと洞口依子さんがダブルでタバコをふかす場面に時代だなあと思います。今ならこんなシーンだと即クレームかも。女医役の洞口さんが着ている白衣がちょっと宗教っぽい。あらためて見ると、人物のアップが多い。温水洋一さんがオーナーのレストランは、女店員を筆頭に、イヤーな感じです。ここでは絶対食べたくない。こういうイラつかせ方もホラー手法のひとつなんでしょうか。中盤過ぎても富江が顔を見せないというのは、すばらしいじらし方。刑事が見せる写真でも顔が消されていたし、履歴書の写真だって見せない。斎賀に会うシーンも顔を見せながらも暗い照明ではっきり見えない。照明が暗くなったのも富江の力なんでしょうか。富江が頭から段々大きくなっていくところとか、首が無い所から再生していくところなんかをグロっぽく見せるという方法もあるんでしょうが、それをまったく見せないのがすばらしい割り切り。不安感をあおることを優先したホラーということでしょうか。富江のひまわり柄の傘が印象的。その傘の使われ方がまた印象的というか、けっこうショック。原田刑事は富江を捕まえる気はないと言う。なぜなら彼女は法で裁けるような存在ではないから。富江が言う、「頭悪い子供を産んでしわくちゃになるのが女の幸せで、わたしは永遠に可愛いまんまで可哀そう」は、案外、彼女の本心かも。見ていると、富江は何もせずとも、男が勝手に狂ってしまって、終いにはグサーっていうのも彼女にとっては迷惑千万といえます。後半の洞口さんのクリニックに集まるまでの過程がいまいちわかりませんけどまあいっか。富江役に菅野美穂さんを選んだのはすばらしい。すんごくキレイな人だと、男が言い寄ってきて当たり前なので。中村さんと富江の関係に含みがありそうな。どうせなら、この二人の関係をあばく方向で続編が作られれば良かったんではないかなあと思ったりする。これと、安藤希さん+宮崎あおいさんが出ていたやつと、最後の仲村みうさんのは良い富江映画だったと思います。大映映画だったんだなあ、と少しなつかしくなりました。雨。


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0課の女 赤い手錠 [DVDやら映画やら]

車の緑ナンバー「外327~」というのは外交官ナンバーなんでしょうか。開始早々、「Very nice, very nice~」と喜びながら危ないものを出す外人さん。大使館員らしい。罪を犯しても治外法権って魂胆でしょうが零はゆるしません。なんたって彼女はこの後、1課でも2課でも3でも4でもない「0課」になるんですから。赤い手錠を首錠に使い、狙い撃つのは大事なところ。オープニングからかっこいいです。話しの発端は若い女がさらわれることですが、その子の親が総理大臣候補の丹波哲郎さん。偉い人役がよく似合ってます。警察のえらい人は戸浦六宏さんで、その腰巾着は室田日出男さん。重厚な配役です。身代金を奪った犯人の後を追うシーンで無音になるところが、ロックのブレイクみたいでかっこいい。その前のメガネにテープも大変な技ですが。零が警察のメス犬とうたがわれて痛めつけられるシーンは、最後の大逆転で爆発するまで耐えなければならない時間。どんな風に仕返ししてくれるか楽しみです。虚無の表情の後ろで赤や紫に変わる背景は、零の怒り蓄積メーター。その後のクラブのママとの全裸交渉シーンに驚く。ママ役の三原葉子さんの脱ぎっぷりとその体型がすごすぎ。超人的能力を持った設定なら、一瞬でみんな倒して終わりなんでしょうけど、零は普通の刑事。ちゃんと段取りを踏むところが良いです。室田さんが銃をいじってる脇で、秘書たちがせっせと穴を掘るところが怖い。後半に出てくるリンチといい、どっちが悪党か。悪党といえば、誘拐犯たちの中で、角刈りの男が最低。やっちまえとはやし立てて、いざやっちゃうとヒエーって顔するし、行動が勢いだけ。この誘拐犯の主役の過去のカットが逃走・銃撃中に挟まれます。色々とご苦労された過去かもしれませんが、今やっていることは犯罪です。そのカットが不要か必要かは置いといて、説明する時間の節約というか、とてもエコだなあと思いました。連れまわされる後半のうっぷんを晴らすラストの零の戦いが良かった。室田さんがああなってしまうとはかわいそう。零というか杉本美樹さんの無表情と閉じない目に燃える映画。面白かった! 晴れ。


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女囚さそり 第41雑居房 [DVDやら映画やら]

東映映画。ナミに集団は似合わないという映画。開始早々、スプーンの柄を口にしてなんかしてます。このスプーンの形がだんだんと・・・。地べたに顔よせて黙々と演じる梶芽衣子さんの心境はどんなんだったんでしょう。彼女に限らず、女優さんの汚れ演技があっての東映アクションなんですね。一作に引き続き登場する、渡辺文雄さん演じる所長さんのナミへの恨みは相当なもの。ヘロヘロのナミが所長へ一撃したあとの、戸浦六宏さんの固まり感が面白い。おまけに戸浦さんがちょっとアレするし。そして巻き起こる女囚のチンドン音頭で大サービスされた戸浦さんは放心状態。こんなことで収まるはずはなく、禁固に強制労働の罰。二作目なのでナミの説明はいらないせいか、最初の15分でこれだけ展開してくれます。理不尽な罰や暴力にナミが負けるはずはなく、それまで貯めたうっぷんを絶対に晴らしてくれるのが、こういう映画の良いところ。それに今回は、男がバカなのは毎回ですが、男に限らず女もバカ。ナミを憎たらしい顔で罵声を浴びせながら足蹴にして、ナミが死んだようにぐったりすると、「まずいことしちまった」って悲壮な顔をする。けっこう東映映画によくあるパターンかもしれません。最初からすんなよと言いたい。特に女囚のボスの顔がなんともいえません。女囚ボスは自分の立場があるので、ナミより強くて凶暴なところを誇示しないといけない。だからけっこう必死。サルみたいな女集団になってます。なんだかんだと脱走しても、そう簡単にいかなにのが当たり前。途中でスケベで残忍な商店街団体旅行とか色々な困難にぶちあたります。この商店街では絶対買い物したくない。この逃亡シーンで面白いのは、ナミが暴れる女囚たちの光景に、彼女たちの罪を重ねて見るところや、これから起こるだろうことを達観するところ。おそらくナミはたとえ正義であっても、悪いことを悪いと理解しているんではなかろうか。それに彼女にはスーパー能力はなくて、強い男の前では力負けしてしまう。彼女の強さは、深すぎる恨みと恐ろしいまでの冷静さの両立からくるものではないかなあ。なんて言ってみたりする。たぶん彼女は暴走しない。彼女の見開いた大きな目は、冷たく刺す様に人間や物事を見ています。久しぶりに DVD で見直してみると、女囚ボスはナミにやられたと思っていましたが、ちがってました。それにしても夢の島なのか、ゴミの山での撮影は臭いとかきつかったんではないでしょうか。日本人には見えない憎たらしい女囚ボスの最後はお見事でした。ラストは「女たちはみんな女囚なのよ」ということか。ジョン・レノンの「女は世界の奴隷か! 」を連想します。女囚さそりシリーズでは、兄妹との話しが好きです。田村さんの腰抜け活動家話しも良かったなあ。そんなこと言ったら全部好きか。子供を見に行くために抜け出す女囚の、障子に写る影演技が面白い。ファンタジーシーンが多いのも面白い。最大の目玉は、ナミがいつ口を開くのかということかもしれません。梶さんといえば、「ジーンズブルース 明日なき無頼派」のラストも衝撃でした。雨。


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黒い春 [DVDやら映画やら]

医学スリラー物。地震から始まります。これで何かがよみがえってしまったのか? そして春になって・・・という話し。暖かくなってパンデミックというと「復活の日」を思い出します。あれは人間が作った細菌のせいでしたか。変な黒いものに気がつくのは高嶋政伸さん演じる監察医。その妻は牧瀬里穂さん。子供は奥さんの連れ子のようで、関係はあまりうまくいっていません。この家族の愛情関係も話しの柱。培養できなければ治癒方法の研究ができないとはいえ、得体の知れないものを軽々しく勝手に人工培養させてよろしいんでしょうか。しかもよくわからん人に頼むのも・・・などとつっこみたくなりますが、それが研究者の倫理というものか。この話しの面白いところは、謎の病原による被害がパンデミックとは呼べない規模なところ。何か一定の発生ルールがありそうですが、ホドホドの被害数。「奇病」という言葉が独り歩きする。しかしホドホドながら致死率が非常に高いところが怖い。この辺りは他のパンデミック話しとはちがっていて、なるほどなあと思いました。おそらく主人公は監察医だと思いますが、周りの助けもあって病気の恐ろしさだけは人並み以上に理解していても、何もできないところがまた面白い。逆に職業上行わなければならないことでイヤな目にあってしまう。手塚とおるさん演じる厚労省の件では、上司のバカさかげんに歯がゆさが残るばかり。ベトナム料理の件はなんだったんでしょうと思いましたが、鯉のぼりの話しを登場人物に聞かせるための設定だったんだと理解する。原作があるようなので、そちらは詳しく書かれているんでしょうね。宮崎将さんを見ていると、宮崎あおいさんとよく似てるなあと思います。さすが兄妹。水谷妃里さんがすばらしい。もうちょっと長く映ってほしかった。高嶋政伸さんの目と表情って、映画「感染」もそうでしたが、ホラー映画に似合います。何も考えていない表情が上手いような。ときどき目が真っ黒に思えるときがあります。俗に言う「ブラック・アイ」っぽいようn。名取裕子さんは大女優ですが、ちょっと2時間ドラマっぽく見えてしまうと思っていたら、これは WOWOW のドラマだったんですね。ハッピーエンドといえるかどうか分からないドラマですが、変わったパンデミック物語。最初の独り暮らしらしい女性はどうやって救急車を呼んだのか。しかし水谷さんが惜しい。もっと見たかった。晴れ・曇り。


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悲しき天使 Those Were The Days [DVDやら映画やら]

タイトルどおり「悲しき天使」が流れる。歌っているのは多分韓人で、メリー・ホプキンスさんではないのがさみしい。変な白黒みたいなカラーだなあと思ったら普通になった。題字が昭和っぽくて良い感じ。映画を見に行く話しをして「携帯を切らなければいけないので2時間以上無理」と話す高岡早紀さん演じる刑事。刑事はみなさんそんなもんだろうか。拳銃を持って逃げただろう犯人を追って、高岡さんと岸部一徳さんの刑事コンビが大分の別府に向かいます。張り込み先の旅館で高岡さんが使うのは、アルミの12インチ PowerBook でしょうか。中盤で刑事コンビが何かをつかんで動く場面がありますが、ここで分かって残り時間もつの?と不安になります。しかし、静かに一転、二転と無理なく淡々と進み、なんだかんだと時間は過ぎます。この淡々さが気持ち良いです。プロではない人たちが何とか大事な人である犯人を逃がそうとする。その逃がそうとする理由が良かった。その理由より、刑事コンビが別府にやってくる理由付けがちょっと弱いんかなあと思いますが、唯一の関係者であるし、わらをも掴むと考えれば良いんでしょうか。映画の中で拳銃は「お守り」として扱われてます。高岡さんも映画が始まって早々に拳銃を手にします。その拳銃を「えいや!」と放るのではなくて、「ぽちゃ」と捨てるのが良いです。重いからでしょうけど。高岡さんの髪の毛ボサボサ感と化粧っ気の薄さが刑事っぽくて良いです。高岡さんがセーターを着るとドキドキするのはなぜ? 筒井道隆さんは、肩から腕の雰囲気が唯一無二だなあと思いました。オーケストラによる音楽が重厚です。別府温泉に大分トリニータ、空港やホバーフェリーなど、地元PR的側面もあるかもしれません。でも映画でホバーフェリーを見るなんてあまり無いかも。静かですが熱い演技。ラストの野次馬が徐々に増えていくところが良いけど怖い。「悲しき天使」は、「私たちが若かった頃はがんばったわよね」なふんいきの歌なので、話しの内容からちょっとずれていそうですが、犯人とその関係者たちがもがいた過去を考えると、まあ良いんだろうなあと思いました。エンドロールは歌なしのハーモニカ?による演奏で、良い感じの黄昏感です。湯煙が印象的。見ようによっては「この世の終わり」にも見えます。ああ面白かった。晴れ。


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金田一耕助の冒険 [DVDやら映画やら]

最初に協力会社さんを紹介される。この辺りから変な感じ。オープニングの和田誠さんアニメも楽しい。この映画の見逃せない点、というか聴き逃せない点は、音楽がセンチメンタル・シティ・ロマンスに小林克己さんというところ。金田一役は古谷一行さん。これは東映だからでしょうか。等々力警部は田中邦衛さん。ルパンのときの次元役にも見える。警部は「刑事が角刈りにサングラス、太陽見りゃ吼えたがる」と嘆く。金田一が警部に捜査資料を見せてもらっているシーンに背景には、「高校大パニック殺人事件」のラベルが見えます。岸田森さんのドラキュラも登場するし、下駄屋の看板が「ゲッタウェイ」、童歌が「さよなら三角、白昼の四角(死角)」、オリジナルの金田一のフィルムが映されてるシーンもあって、いたるところにパロディとかオマージュとかトリビュート。「人間の証明」の曲が流れるシーンでは岡田茉莉子さんが出てます。「白昼の死角」シーンでは、太陽クラブをもじっているのか、舞台が同じ金融事務所で名前が「サラ金大王」。ゴジラも描かれてたりする描き割り背景は、東宝の特撮っぽい。コーヒーは「Maxim」にカネボウの「For beautiful human life」、それにマツダ「RX7」とか、やたらと宣伝が入る。この辺りは、オープニングからスポンサーを紹介しているのと関係ありそう。見所というか、この映画の目的はやっぱりラスト。「金田一はたくさん死ななきゃ推理できない」という言葉。これには同感。いつも思ってます。彼が殺人を防げたことがあっただろうか。「八つ墓村」の渥美清さんはその最たるもの。そして日本の犯罪についての金田一のグチ。彼が関係してきた犯罪は家督とか家庭制度に関することばかりだった。家族が犯罪の温床。金田一映画はその繰り返し。彼は「ワンパターン」と言い否定しません。さらに金田一は犯罪についてとんでもない主張をする。個人的な思いでしょうが、それは金田一の心の闇。それがこの映画。作者本人も、台本どおりでしょうけど「こんな映画には出たくなかった」と言ってます。その横でずっこけるのは角川さん。数々のオマージュは、金田一シリーズもそんなバカな映画のひとつと言いたいんだろうし、お茶らけ、おバカな展開は金田一に告白させるための妄想喜劇。彼に対する御ほうびでもあるんでしょう。この映画がお茶らけではなくて、シリアスな金田一による自作自演のサイコパス話しだとしたらどうなったんだろうと思いました。「犯罪者金田一耕介」なんて映画も面白いかも。檀ふみさんの背が高かった。三船敏郎さんも出てた。「スター・ウォーズ」に出ずしてなぜこの映画に・・・。晴れ。


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女王蜂
獄門島
病院坂の首縊りの家
悪魔の手毬唄
八つ墓村
犬神の悪霊


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ドクターズ・ハイ(Pathology) [DVDやら映画やら]

邦題が照れくさい。原題は精神とかサイコパスっぽい意味かと思ったら、「病理学」とか「病理」という意味なんですね。冒頭から死体で遊ぶいけない若者。述べられるのはヒポクラテスの誓い。お医者さんたちですね。医療センターでインターンとして働くことが決まったテッド。彼と恋人グウェンの別れはちょっとエッチ。これに限らず、以降エッチシーン多し。医療センターでは遺体の検視の勉強をしています。ジェイクは研修医のホープらしいが、あやしいやつであることは明白。仲間も変。グリフィンは嫌なやつだし、ベスにアイビーはレズっぽい。ジェイクは死因を当てて遊んでいる。もう誰が悪い奴かは分かりきっているし、何をしているのかも想像がつくので、イライラしながら最後まで見るしかありません。ジェイクはその死因当てゲームで仲間を集めていった結果、グリフィンとかベスにアイビーが集まったんでしょう。テッドもそのゲームに巻き込まれ、死因を当てるための死体の準備に手を染める。医療バックを下げたテッドの後姿が、医者ではなく配管工のように見えます。ゲスな医者ばかり出てくるのでげんなりしますが、この映画の特徴は医者ならではの殺し方を見られるところか。液体窒素を使った後の赤いブラジャー+エッチにはおどろきます。最初は「悪党なんだから殺して良い理論」で、死んで当たり前の罪人たちを選んでいたようですが、それが一般人へとエスカレート。そして舌を切って血を出しながらチューしてエッチとか、変態性も増していきます。人の死を演出するほどに「医者は神なのよ」という心境になってしまうんでしょうか。中盤、テッドは帰省し、恋人グウェンといっしょに戻ってきます。あーアホアホ。こんなところに連れてきちゃいけないことは分かってるじゃん。話しに緊張感を与えるのは、ジェイク~ベス~テッドの三角関係というか、ジェイク→ベス→テッドへの一方通行関係。そこにアイビーというレズっ気が入ってまたややこしい。この辺りだけだと、昼メロのようです。ジェイクは自分を神のように偉いと思いながら、女のことやエリートなテッドに嫉妬する。もう一歩吹っ切れない男とも言えます。気が狂っているジェイクと冷静にゲームをするテッド、正直どちらもおかしいです。最後のゲーム以降はけっこう予想外でした。テッドがグウェンをアレするところもけっこうこわい。もちろん人形でしょうけど。ベンのデート相手のドナの笑顔だけが唯一の救いです。ドナ役の人はアン・ジラールさんというのか。テッドのがに股が気になりました。雪・雨・曇り。


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tY:近況35(イヤホン、iPod Shuffle とか) [他]

ハイレゾとか高級ヘッドホンとか高級オーディオが主流の昨今ですが、あまり気にしません。モノラルで良いんです。両耳をふさぐヘッドホンとかイヤホンは嫌なので、片耳で聴くことが多い。だから安めのイヤホンの片側を切り落として使ってます。

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しかしプラグはステレオなので、ステレオからモノに変換する(L・R→L/R・R/L)プラグ・ジャックを付けるのですが、これがプレーヤー側に負担をかけるようで、プレーヤーのジャックが壊れる。
それなので、イヤホンケーブルのL・R配線をくっ付けて、さらにケーブルを短くしてみた。

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すっきりしたが、おもいっきり引っぱるとちぎれるかも。そのときはまたつなげる。でも一回トラップというかループを作ったらよかったか・・・
ヘッドホンも片耳にしようかと思ったりします。

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iPod Shuffle 第2世代を手に入れる。これなら下位互換というか、PwerPC の OS X 10.4 や XP でも使えます。オークションを考えましたが、ドックが無かったり、見た目がかなりキズ物だったり、最初は安くても大体3000円近くまで競りあがったりするので、おとなしく中古にする。本体は安いのに送料が高いので、競りと似たような値段ですが、けっこう美品だった。

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今さらですがクリップは便利です。iPod Shuffle 初代より適当に重量感があって良いです。といっても今さら「第2世代」ですけど。

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L・R 聴こえる片耳イヤホンだと、「TV用」と呼ばれているものが多かった。
地デジTV用片耳イヤホン ブラック 3m 耳かけ型 RE-STM03(BK) エルパ・ダイレクト[ELPA DIRECT]朝日電器直営店 : http://elpadirect.com/item/5439.html
地デジTV用片耳イヤホン ホワイト 3m 耳穴ロング型 RE-STA03(IV) エルパ・ダイレクト[ELPA DIRECT]朝日電器直営店 : http://elpadirect.com/item/5433.html
地デジTV用片耳イヤホン 3m 高音質カナル型 ブラック RE-CLK03(BK) エルパ・ダイレクト[ELPA DIRECT]朝日電器直営店 : http://elpadirect.com/item/5778.html
AD-102 片耳ステレオイヤホン【3m】⇔ φ3.5mmステレオミニプラグ イヤホン フジパーツ : http://www.fujiparts.co.jp/AD-102.htm

ヘッドホンの片耳タイプを探したら、ONKYO のがあった。受注生産なんだ・・・
オーディオ・AV機器の購入・通販サイト オンキヨー(ONKYO)beyerdynamic (ベイヤーダイナミック) DT102G400 片耳モニターヘッドホン ハイインピーダンス(400Ω)/受注生産: ヘッドホン : http://onkyodirect.jp/pc/shop/g/g07BEDT1024/

あとは片耳のヘッドセットとかはどんなものかなあ。



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殺し屋PAZUZU [DVDやら映画やら]

ビデオ映画のようです。高橋かおりさんを見るためには、どんな内容でも、どんな役者さんが出ていてもがんばらないといけない。静かな渓流。釣りをする松方弘樹さん。趣味と実益を兼ねてます。彼は冨樫という名で、レストランを経営している。でも中国人の殺し屋に狙われるような男。なんだかすねに傷持つ人のよう。それにしても、いつも防弾チョッキを着ているでしょうか。たまたま着ていたフィッシング・ウェアが防弾だったというのは考えられません。島田紳助さんは借金取り。素のような演技です。名高達郎さんと京本政樹さんがちょっと妖しい感じ。桂ざこばさんへのバット責めや、臓器を採るのに医者が待機しているとか、注射を打つところとか、ビデオ映画ならではの過激なシーン。特に名高さんが凶暴です。バットを振るときの効果音がすごい。レストランで見せる冨樫の釣竿さばきに驚がくします。恵子こと高橋かおりさんは、冨樫の相棒だった男の娘。今回は黒っぽい服装が多いです。看護婦姿も見れます。髪をひっつめたり下ろしたりポニーテールだったり、正面から見ても斜め上から見ても、どこから見てもきれいです。捕まった姿もエレガント。それにしても黒いコートがかっこいいです。思い切ってガンガン復讐してほしいです。そのもののシーンは無いですが、ホテルっぽい部屋でスケコマシのヤクザ、青柳といっしょのベッドにいるということは、当然ああーしてこーなったものと考えなければいけないのか・・・悲しい。京本政樹さんが意外とあっけなく退場と思ったら友情出演だったんですね。PAZUZU =パズズとはキリスト教に出てくる悪霊らしい。そういえば「エクソシスト」でもパズーズ!なんて言ってたか。ラストの松方さんと名高さんによるバイオレンス。これを描きたかったのは明白です。あと沖釣りも。何よりも、ラストの高橋さんの笑顔で100点。面白かった。


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女体銃 GUN WOMAN [DVDやら映画やら]

オープニングから銃が鳴ります。撃たれた女性の動き方がなんだか本物っぽい、といってもそんな場面に出くわしたことないですが。浜崎財閥ボスの写真が仲代達也さん。もしかして写真だけの出演か。この浜崎の息子の変態性と極悪非道さは、日本人の形をしたちがう国の人の設定でないかなあと思ったりする。彼が遊びに行く会員制秘密クラブがまたひどい。ここまで見ると、この息子に見合う制裁は何だろうと逆に燃えてきます。浜崎息子にひどい目にあい、復しゅうを誓う元医者が目を付けたのがジャンキー亜紗美さん。彼女はひたすらタイヤ投げとか格闘の特訓を受けます。たぶん映画に入る前から特訓していたのか、最初から身体がぽっちゃり・・・いや、がっちりしてます。特訓相手のカンフーさんがかわいそう。拳銃はいかにあたらないかという説明に半分ガッテン! 元医者から仕事の説明を受けるときの亜紗美さんの放心しきった表情が良いです。タイトル「女体銃」から、元医者の計画がうっすら見えてきます。でもほんとにそんなことすんの! しかもこの計画で自分がどうなるかを、他の女を使って実際に説明するなんて、あんた変! でもそのゴアシーンの出来がけっこうまじめです。しかし、なぜちょっとぽっちゃりな亜紗美さんが、彼の計画に選ばれたのか分かった気がします。これだけぽっちゃりだとアレを隠しやすそう。後半のバトルモードの亜紗美さんは、ほとんど裸というか全裸。あえて言うなら血をまとってます。ラストバトルはタイマン全裸対決。トンデモ話しな世界ですが、演技とかゴア描写とか色々まじめ。仕事が終わったあとの亜紗美さんが手にぶら下げていたやつが、もうちょっと良くできていればよかったんではないかなあ。でも最期のひとひねりはよかった。「GUN WOMAN WILL RETURN」らしいので、今度はどんな銃を見せてくれるか楽しみです。カーアクションやエキストラの群集シーンにも期待したいですが、予算次第か。でも資本はどこなんだろう。そういえば亜紗美さん、台詞あったっけか・・・ふと思ってしまいました。晴れ。


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