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悲しき天使 Those Were The Days [DVDやら映画やら]

タイトルどおり「悲しき天使」が流れる。歌っているのは多分韓人で、メリー・ホプキンスさんではないのがさみしい。変な白黒みたいなカラーだなあと思ったら普通になった。題字が昭和っぽくて良い感じ。映画を見に行く話しをして「携帯を切らなければいけないので2時間以上無理」と話す高岡早紀さん演じる刑事。刑事はみなさんそんなもんだろうか。拳銃を持って逃げただろう犯人を追って、高岡さんと岸部一徳さんの刑事コンビが大分の別府に向かいます。張り込み先の旅館で高岡さんが使うのは、アルミの12インチ PowerBook でしょうか。中盤で刑事コンビが何かをつかんで動く場面がありますが、ここで分かって残り時間もつの?と不安になります。しかし、静かに一転、二転と無理なく淡々と進み、なんだかんだと時間は過ぎます。この淡々さが気持ち良いです。プロではない人たちが何とか大事な人である犯人を逃がそうとする。その逃がそうとする理由が良かった。その理由より、刑事コンビが別府にやってくる理由付けがちょっと弱いんかなあと思いますが、唯一の関係者であるし、わらをも掴むと考えれば良いんでしょうか。映画の中で拳銃は「お守り」として扱われてます。高岡さんも映画が始まって早々に拳銃を手にします。その拳銃を「えいや!」と放るのではなくて、「ぽちゃ」と捨てるのが良いです。重いからでしょうけど。高岡さんの髪の毛ボサボサ感と化粧っ気の薄さが刑事っぽくて良いです。高岡さんがセーターを着るとドキドキするのはなぜ? 筒井道隆さんは、肩から腕の雰囲気が唯一無二だなあと思いました。オーケストラによる音楽が重厚です。別府温泉に大分トリニータ、空港やホバーフェリーなど、地元PR的側面もあるかもしれません。でも映画でホバーフェリーを見るなんてあまり無いかも。静かですが熱い演技。ラストの野次馬が徐々に増えていくところが良いけど怖い。「悲しき天使」は、「私たちが若かった頃はがんばったわよね」なふんいきの歌なので、話しの内容からちょっとずれていそうですが、犯人とその関係者たちがもがいた過去を考えると、まあ良いんだろうなあと思いました。エンドロールは歌なしのハーモニカ?による演奏で、良い感じの黄昏感です。湯煙が印象的。見ようによっては「この世の終わり」にも見えます。ああ面白かった。晴れ。


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