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富江 [DVDやら映画やら]

富江が入っているであろうカゴを見ると、映画「バスケットケース」を思い出します。中村麻美さんと洞口依子さんがダブルでタバコをふかす場面に時代だなあと思います。今ならこんなシーンだと即クレームかも。女医役の洞口さんが着ている白衣がちょっと宗教っぽい。あらためて見ると、人物のアップが多い。温水洋一さんがオーナーのレストランは、女店員を筆頭に、イヤーな感じです。ここでは絶対食べたくない。こういうイラつかせ方もホラー手法のひとつなんでしょうか。中盤過ぎても富江が顔を見せないというのは、すばらしいじらし方。刑事が見せる写真でも顔が消されていたし、履歴書の写真だって見せない。斎賀に会うシーンも顔を見せながらも暗い照明ではっきり見えない。照明が暗くなったのも富江の力なんでしょうか。富江が頭から段々大きくなっていくところとか、首が無い所から再生していくところなんかをグロっぽく見せるという方法もあるんでしょうが、それをまったく見せないのがすばらしい割り切り。不安感をあおることを優先したホラーということでしょうか。富江のひまわり柄の傘が印象的。その傘の使われ方がまた印象的というか、けっこうショック。原田刑事は富江を捕まえる気はないと言う。なぜなら彼女は法で裁けるような存在ではないから。富江が言う、「頭悪い子供を産んでしわくちゃになるのが女の幸せで、わたしは永遠に可愛いまんまで可哀そう」は、案外、彼女の本心かも。見ていると、富江は何もせずとも、男が勝手に狂ってしまって、終いにはグサーっていうのも彼女にとっては迷惑千万といえます。後半の洞口さんのクリニックに集まるまでの過程がいまいちわかりませんけどまあいっか。富江役に菅野美穂さんを選んだのはすばらしい。すんごくキレイな人だと、男が言い寄ってきて当たり前なので。中村さんと富江の関係に含みがありそうな。どうせなら、この二人の関係をあばく方向で続編が作られれば良かったんではないかなあと思ったりする。これと、安藤希さん+宮崎あおいさんが出ていたやつと、最後の仲村みうさんのは良い富江映画だったと思います。大映映画だったんだなあ、と少しなつかしくなりました。雨。


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