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女囚さそり 第41雑居房 [DVDやら映画やら]

東映映画。ナミに集団は似合わないという映画。開始早々、スプーンの柄を口にしてなんかしてます。このスプーンの形がだんだんと・・・。地べたに顔よせて黙々と演じる梶芽衣子さんの心境はどんなんだったんでしょう。彼女に限らず、女優さんの汚れ演技があっての東映アクションなんですね。一作に引き続き登場する、渡辺文雄さん演じる所長さんのナミへの恨みは相当なもの。ヘロヘロのナミが所長へ一撃したあとの、戸浦六宏さんの固まり感が面白い。おまけに戸浦さんがちょっとアレするし。そして巻き起こる女囚のチンドン音頭で大サービスされた戸浦さんは放心状態。こんなことで収まるはずはなく、禁固に強制労働の罰。二作目なのでナミの説明はいらないせいか、最初の15分でこれだけ展開してくれます。理不尽な罰や暴力にナミが負けるはずはなく、それまで貯めたうっぷんを絶対に晴らしてくれるのが、こういう映画の良いところ。それに今回は、男がバカなのは毎回ですが、男に限らず女もバカ。ナミを憎たらしい顔で罵声を浴びせながら足蹴にして、ナミが死んだようにぐったりすると、「まずいことしちまった」って悲壮な顔をする。けっこう東映映画によくあるパターンかもしれません。最初からすんなよと言いたい。特に女囚のボスの顔がなんともいえません。女囚ボスは自分の立場があるので、ナミより強くて凶暴なところを誇示しないといけない。だからけっこう必死。サルみたいな女集団になってます。なんだかんだと脱走しても、そう簡単にいかなにのが当たり前。途中でスケベで残忍な商店街団体旅行とか色々な困難にぶちあたります。この商店街では絶対買い物したくない。この逃亡シーンで面白いのは、ナミが暴れる女囚たちの光景に、彼女たちの罪を重ねて見るところや、これから起こるだろうことを達観するところ。おそらくナミはたとえ正義であっても、悪いことを悪いと理解しているんではなかろうか。それに彼女にはスーパー能力はなくて、強い男の前では力負けしてしまう。彼女の強さは、深すぎる恨みと恐ろしいまでの冷静さの両立からくるものではないかなあ。なんて言ってみたりする。たぶん彼女は暴走しない。彼女の見開いた大きな目は、冷たく刺す様に人間や物事を見ています。久しぶりに DVD で見直してみると、女囚ボスはナミにやられたと思っていましたが、ちがってました。それにしても夢の島なのか、ゴミの山での撮影は臭いとかきつかったんではないでしょうか。日本人には見えない憎たらしい女囚ボスの最後はお見事でした。ラストは「女たちはみんな女囚なのよ」ということか。ジョン・レノンの「女は世界の奴隷か! 」を連想します。女囚さそりシリーズでは、兄妹との話しが好きです。田村さんの腰抜け活動家話しも良かったなあ。そんなこと言ったら全部好きか。子供を見に行くために抜け出す女囚の、障子に写る影演技が面白い。ファンタジーシーンが多いのも面白い。最大の目玉は、ナミがいつ口を開くのかということかもしれません。梶さんといえば、「ジーンズブルース 明日なき無頼派」のラストも衝撃でした。雨。


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