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4匹の蠅(4 MOSCHE DI VELLUTO GRIGIO/FOUR FLIES ON GREY VELVET) [DVDやら映画やら]

スペイン語に良く似たイタリア語がかっこいいです。ドラム演奏で始まるオープニング。オルガンをフィーチャーしたサイケなジャズロック。リードギタリストは サンバーストの Les Paul、ベーシストはなんと青い Fender Bass Ⅵ。そしてアコースティックギターのサウンドホールを内側から見た世界。ちゃんと弦とそれをストラムする手も見えます。面白いショット。ちょっと遠くにシタールが見えます。Rickenbacker に 黒い Les Paul、そして 白い Telecaster も見えます。楽器店のようです。主人公のドラマー、ロベルトを尾行しているような男。更にその二人を見ているような人。その人にロベルトは大変なところを見られてしまう。その人はなぜロベルトを付け狙うのかという話し。その理由がまったく分からないというのが恐怖なんでしょうねえ。ハンモックの友人を呼び出す方法が面白い。公衆電話の電線が、交換機につながっていき、相手先まで追いかけるカメラが面白い。その公衆電話を使っているメイドのアメリアが、男性みたいでけっこうりりしい。それに比べて探偵アロージオがなんとも。彼の他、ロベルトとホの字な感じな親戚のダリアとか、キャラクター設定が的確で面白い。カメラといえば、車内・行き先・車内・行き先とか、その繰り返しが話しの展開に期待を持たせてくれます。「風呂なんか嫌いだ!」のシーンに、「ロベルト、おまえってやつは・・・」とニーナへの同情心が吹出します。切り替わるカメラの他、急に音が消えたりといのも、ショッカーな手法なんでしょうか。ロベルトの部屋にある赤いヘッドのギターはなんだろう。ペグは横一連でした。でも Fender には見えない。ラスト近いシーンでは F ホールの Rickenbacker も置いてある。とばっちりを受ける郵便局員が面白い。ロベルトが狙われる理由はなかなかわかりませんが、ヒントになりそうな映像もあります。ロベルトの夢とか。一瞬ロベルトににらみをきかせるあの人もあやしい。探偵アロージオのあっち好きが役に立っているシーンがあるのが面白い。眼球を使用した捜査が予想外でした。夢とラストにああなるほど。面白かった。晴れ。


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日本暗殺秘録 [DVDやら映画やら]

東映のカラー映画。ドキュメンタリー風の映画といえば、妄信的に主君に仕える「武士道残酷物語」が心に残ってますが、この映画の冒頭、雪の中で生首を持つシーンもけっこう印象深い。特に頭がこっちを向いた転がり方は本物に見えたりしました。芥川比呂志さんのナレーションが良いです。話しの中心は血盟団事件。なのでたくさんの高名な俳優さんたちが出ていますが、主役はタイトルロールのとおり、千葉真一さん、田宮二郎さん、藤純子さん。桜田門外の変で井伊直弼が暗殺される。暗殺するのは若山富三郎さん。「権力」の暗殺。大久保利通さんが唐十郎さんによって暗殺される紀尾井坂の変は、るろうに剣心の主人公が生きていたような時代。「軟弱外交」の暗殺。吉田輝雄さんが大隈重信を襲う事件。「吸血鬼ゴケミドロ」ではパイロットで、「恐怖奇形人間」の人見さんです。「汚職」の暗殺。星亨が暗殺される。変わっているのは、暗殺者目線の映像で、暗殺者本人が映らないこと。「財閥」の暗殺。菅原文太さんにより安田善次郎が暗殺される。財閥による労働者さくしゅに怒ったんですねえ。菅原さんの表情がすさまじい。高橋長英さんのギロチン社事件ではテロリズムが思想として語られています。だんだん意識が高くなっていくというか、頭が変になっていくというか、テロリズムが正当であることを冷静に論じる彼は、爆弾作るから百円貸せと言い、貸してくれないので銀行員を襲う。こういう人のモノローグは聞くだけ時間の無駄です。看守が「恐怖奇形人間」の土方巽さんだった。この時点でまだ大正。そして、二・二六、五・一五事件へと続く、この映画のメインである血盟団事件。千葉真一さん演じる小沼正について詳しく語られる。職場の横柄な主人や、社長さん夫婦は良い人でも、高利貸しや認可を出さない警察に追い詰められたり、もうちょっとで深い仲になれそうな藤純子さんとは別れなければならなくなったりと、なかなか大変。それよりも身体が強そうで実は病弱っぽいのが悪かったか。千葉真一さんらしく、ケンカはあれだけ強かったのに・・・。同じように病弱な賀川雪絵さんの件がとどめをさしてしまったか。そういえば賀川さんも「恐怖奇形人間」に出てたし、「牝蜂~」や「女囚さそり~」でも見たなあ。世の中に絶望した小沼の行きついたところが和尚さんのところ。この和尚さんがけっこう曲者でした。何せ血盟団のドンですから。和尚さんは宗教的啓もう計画で、派手な暴力は少し控えていたようですが、ここで現れる田宮二郎さん演じる藤井斉が火を点ける。小沼は行商に出るが物が売れない、俗な世間の様子、昔世話になった社長婦人の身の上や久しぶりに会った藤さんに、また社会への絶望が膨れ上がる。そして修行。この修行中の小沼というか千葉さんの表情がすごい。修行中でボロボロでも、しっかりエッチして子供までできてしまうというのは、修行がまだまだ足らんのではないでしょうか。ああだこうだと時間が過ぎる中、世の中は満州事変に上海事変。そしてまた悲しい藤さんに会ってしまう。なんだかんだとモテる小沼さん。普通なら愛に生きるところを拳銃を握ってしまう。そして千葉さんのクライマックスなんですが、それをパッと出た高倉健さんが見事にうばってしまう。しかし、なぜその後の二・二六事件は白黒なんでしょうか。予告ではカラーなのに。鶴田浩二さんたちが演技しているシーンで、真面目な顔をしている川谷拓三さんがかわいい。いわずもがなですが、最後の処刑シーンが他の暗殺とくらべてよほど残酷なのが皮肉。一体今までの暗殺話しに何の意味があったのか。このシーンを見せたいために作られた映画かもしれません。しかし長かった。拳銃の掃除をする近藤正臣さんが若かった。晴れで寒い。


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tY:近況38(麗蘭、Radiko、本 とか) [他]

12月1日 麗蘭 Good Times Roll ファイナル。札幌のペニーレーン24 でした。

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2004年のライブ CD。

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これには入ってませんが「Southern Man」「R&Bを」「ミュージック」で盛り上がる。特に「Southern Man」のギターは圧巻でした。これでライブが終わるんじゃないと思うくらい。「R&Bを」では、残念ながら石田長生さんの名も語られることになってしまった。時折、見せる仲井戸“CHABO”麗市さんと土屋公平さんのユニゾンに早川岳春さんが加わるのはゾクッときます。麗蘭でやりたかったことのひとつはこれなんだろうなあと思う。
CHABO さんは武道館でビートルズが話した言葉を引用する。年を重ねるにつれ、彼らの存在は大きくなっているんでしょうか。
公平さんは、Cameroon を中心に、Stratocaster スタイルの12弦や Gibson SG Custom に ES-295 を使ってました。SG スタイルのギターは、ストラップをかけたときのバランスを考えて、ストラップ・ピンの位置を変えているようです。分かる気がします。Cameroon はセミホロウということだし、余計にネック側が重くなるんでしょうか。
CHABO さんは Telecaster と Gibson Chet Atkins。ちらっと黒い Stratocaster も見えた気がしましたが、残念ながら手にしなかった。CHABO さんは Stratocaster と Greco Chabo Model が似合うと思うんですが。あとフルアコも弾いてほしかった。
早川さんは、おなじみの Ibanez と NS Design のアップライト。そして Precision Bass も使ってました。

面白かったページ
強力瞬間接着剤が「接着剤」の域を超えて核兵器の組み立てや兵士の治療に役立ってきたという話 - GIGAZINE : http://gigazine.net/news/20151201-super-glue-save-soldier/
水木しげるさん訃報に漫画家ら著名人が追悼ツイート 睡眠も大切にする姿勢が「数多くの漫画家の命を救った」 - ねとらぼ : http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1511/30/news106.html(「幸福の七か条」というのがよかった)
「YouTubeのビジネスはナチスが美術品を盗んだのと同じ」とレディオヘッドのトム・ヨークが痛烈批判 - GIGAZINE : http://gigazine.net/news/20151203-radiohead-youtube-business-theft/

東ちづるさんのプレイリスト。ジョン・レノンにクレージーキャッツと、けっこう好きなものが似てそう。良かった。12月4日は抜かして。東さんは声が良いです。
しかし、ほんとうにこのページは更新が遅い。
12月1日 「Imagine」John Lennon:http://www4.nhk.or.jp/yoruplaylist/x/2015-11-30/07/69524/4694176/
12月2日 「CDベスト」クレイジー・キャッツ:http://www4.nhk.or.jp/yoruplaylist/x/2015-12-01/07/69760/4694177/
12月3日 「Atlantic Crossing」Rod Stewart:http://www4.nhk.or.jp/yoruplaylist/x/2015-12-02/07/70106/4694178/
12月5日 「ベスト・オブ」エリック・クラプトン:http://www4.nhk.or.jp/yoruplaylist/x/2015-12-04/07/70599/4694180/

81.3 FM J-WAVE : J'S SELECTION: http://www.j-wave.co.jp/blog/jsselection/rock_classics/
12月02日(火) 27:00~28:00 ROCK CLASSICS
しょっぱなから LP サイズの Won't Get Fooled Again / The Who に Sister Seagull / Be Bop Deluxe はかかるし、Humble Pie の Honky Tonk Woman も良かった。それに Am I Grooving You / Ron Wood も。




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神阪四郎の犯罪 [DVDやら映画やら]

日活映画。白黒。お腹に響く音楽だなあと思ったら伊福部昭さん。新珠三千代さん、左幸子さんという配役に幸厚い・薄いの物語かと想像します。森繁久彌さん演じる編集者、神阪四郎は、左幸子さんとの心中事件に巻き込まれ、偽装心中、殺人幇助に殺人だと疑われて法廷に立たされる。そして彼に関係する人たちが様々な証言をして、真実はどこなんだい?という話し。関係する人のうち、女性は4人。一人は左さん演じる若かったチヨ。新珠さんのマサコ。彼女は神阪の妻。轟夕起子さん演じるシャンソン歌手のトモコ。そして高田敏江さん演じる編集部員のサチコ。男性は社長と評論家。裁判劇らしく、証言シーンが多い。役者さんたちも台詞を覚えるのに大変だったのではなかろうか。女優4人の配役が良いです。それぞれキャラクターが合っているといいましょうか。新珠さんは、上流でセレブな役はもちろんのこと、そうでない役もよく似合います。「霧の旗」で自分は悪くないのに追いつめられる辛い役もよく似合ってました。上流でなくてもイヤミを感じさせません。誰が真実を語っているのか分からない。人はみな都合の良いことだけを言う。映画「羅生門」的というか、そんな話しです。最初は神阪の負の点について、そして神阪のターン。推理的要素があまり無い。冒頭のチヨの猫が何かヒントになるのではと思いましたが、どうにも関わりがなさそう。ここでのポイントは既にいないチヨの日記の真偽と絵の購入経緯、換金されたかもしれない宝石の行方。これらが立証されれば犯人は分かりそう。普通の見方をすると、神坂とマサコ夫婦の共犯かもしれない。話しのいくばくかが真実だとすると、夫婦ともに男性二人、特に評論家に対して良い感情を抱いていないし、この裁判の中で、いちばん損をしそうなのは評論家。簡単そうな事件だから結末をあえて描かずに、長台詞の応酬にとどめたのか。石川達三さん原作の映画ということで、本を読んだら何らかの結末が書かれているんでしょうか。最後だけでも読みたいもんです。石川達三さんというと映画「青春の蹉跌」をまた見たい。けっこう雪。


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女番長ブルース 牝蜂の逆襲 [DVDやら映画やら]

冒頭から由利徹さんに狙いを付ける、池玲子さんと杉本美樹さん。ああ怖い。ホテルの冷蔵庫に生卵らしきものが入っている衝撃。もしかして栄養ドリンクに混ぜて飲むんでしょうか。もちろん絶倫のために・・・と思っていたら由利さんが一気飲み。すごい。池さんの「男に破られるくらいなら自分の指で破っちまいな」と言い、杉本さんは「運動で破れるくらいさ」と追い討ち。そして渡辺やよいさんが「うち自分で破る!」という結論。もちろん破るというのは、障子を破る話しではありません。池さんと渡辺さんが並ぶと、顔のふんい気が似ていて、何だか姉妹みたいです。池さんたちのアテネ団は、アテネ憲法があったりして厳しい規律で運営されているようです。この次のパール団とはずいぶんちがいます。秋本組の集会の側に自衛隊募集の看板は皮肉か右バンザイか。天地茂さんが映ると、映画が引き締まります。天地さんの元妻のパトロンが会社社長で、その息子が池さんたちに手を出していたグレン隊だったりと、人間関係のややこしさが楽しい。歌手について良い裏情報を教えてやろうなんて言って、教えてくれるのはトップ屋山城新伍の名前っていうのはなんだかなあ。彼のシーンに渡瀬恒彦さんも顔を出していて、山城さんが「日活でよく似た顔を見たぞ」と茶化します。渡瀬さんの業界新聞の名前が「アンネ日報」で、ここにまた山城さんが「○旗かいな」と茶化します。ああ危ない。危ないといえば、「これからはカー○ックスじゃなくてオートバイ○ァックの時代だ」なんて何言ってんの思ったら、ほんとうにするのでびっくり。血みどろとカーアクションのラスト。天地さんがもったいない感じ。面白かったけれど、賀川雪絵さんの言葉ではないですが、アテネ憲法ってのが足かせになってるような。ルールがあることはかまいませんけど、わざわざ「憲法」と呼ばせなくてもなあ。その面から考えると、2作目の方が好き。笑いパートもちょっと多いし。曇り・雪。


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三匹の牝蜂
女番長ブルース 牝蜂の挑戦


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狂った野獣 [DVDやら映画やら]

星野じゅんさんの革ジャン姿がかっこいい。もう少し繊細であれば峰不二子。ハイジャックされたバスに乗り合わせたら、その運転手が病気持ちだった。乗り合わせた人たちも何か後ろめたいことがありそう。ああ大変という映画。ビン底メガネで毛がもじゃもじゃの笑福亭鶴瓶さんが見られる。三上寛さんの歌う姿も見られる。奥さんが白パック顔の女に連れられてタクシーをつかまえるところのカメラの流れとか、外のシーンでもバスの中でもカメラの動きが激しい。ケガ人に吊り輪に縛られたり、バナナを食べたり、チンドン屋さんが演奏をはじめるバス車内はカオス。途中で自転車に乗ろうとする渡瀬さんですが、荷台に積んだビールケースのために足を上げるのに苦労するところが可愛い。自転車に乗る渡瀬さんだが、回想シーンによると車のテストドライバーだったらしい。ところどころにはさまれる回想で、彼が自転車に乗る理由がわかります。これが後半でだんだんと関係してくるのがすばらしい。中盤以降はカーアクション。カーチェイスやらクラッシュやらやり放題。このための映画だったんですね。路面の土ぼこりの激しさに、みなさん昼間でもライト点灯。フロントガラスも無くなって、バス車内は目茶苦茶。歩道橋からバスに飛び乗ろうとする室田日出男さんのシーンは笑えません。ラスト近くのアクションでは、星野さんのバイクにカメラが搭載されているのが分かります。バイクでジャンプしたり火がついたり海に飛び込んだりするのはスタントの方のようですが、街を走っているところは星野さんそっくりで本人が運転しているのかなあと思うのですがどうなんでしょ。彼女が道路をバイクで失踪するシーンは、ロケ許可無しに勝手に撮ったものなんだろうか。けっこうかっこいい。起こっていることを映しながら回想をはさむ構成は、この頃の映画によくあるようですが、時間の効率が良いなあと思いました。チンドン屋役の志賀勝さんとその奥さん役の方が良い味だしてます。ピラニア軍団の志賀さんですから、普通ならヤクザっぽい役なんでしょうけど。バスジャック犯人の最後におどろく。助かった人たちの言動にまたおどろく。子供がいちばん正直。誰が野獣かといえば警察含め、みんな野獣。ラストの三上さんの歌、「見えない景色につばを吐く~」が主人公の心情につながるようで良かった。警察の偉い人役とかでベテラン俳優さんが出ていないのが面白い。その分、車代にまわしたんでしょうか。曇り・雪。


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誘拐報道 [DVDやら映画やら]

東映映画。実際にあった事件を題材にしているそうです。そうであっても映画なのだからフィクションで考えたいです。タイトル文字の大きさでショック。丹波哲郎さん、三波伸介さん、萩原健一さん、平幹二朗さん、秋吉久美子など等、豪華キャスト。秋吉さんの声をかすれさせて叫ぶ様が迫力あり。小柳ルミ子さんの幸薄い奥さん役も似合ってます。冒頭の子供が上手い。小学校の男の子・女の子同士の、きらいきらいも好きのうちな仲を的確に表現しています。この子供二人の純な存在が大人のドロドロによって・・・ああ。被害者と加害者の生活感のちがいがあっても、子供たちはかわらない。藤谷美和子さんといえばおとぼけな感じの方ですが、けっこう美人に見えます。その恋人が若き宅麻伸。コンタクトレンズの件はどつく上司が悪い。彼と藤谷さんの他愛ない恋模様が話しをおもしろくしそうです。風情的に思うのは、1980年代最初って、こんな風景だったんだなあということです。あとはポケットベルですねえ。記者はみんなポケベルで呼びだされます。そして公衆電話。萩原さんの「十円玉~」とのシーンが印象に残ります。新聞の印刷風景、特に文字組の様子が面白い。今でもこうなんでしょうか。海や高架下とか下水っぽいとこのシーンとか、広さと奥行きが何とも映画という感じ。小柳ルミ子さんが良かった。いちばんの見所は、子役の高橋かおりさんでしょうか。小さな頃から演技が上手かったんですねえ。最期の台詞も泣けます。テレビに映る男の子の表情といい、映画「鬼畜」に並ぶ子役さんたちの演技です。誘拐犯と誘拐された子供が海の家での追いかけっこ。萩原さんの様子をみたら普通の子供は泣くでしょう。半ズボンで風邪をひかないかと冷や冷やもので、子役の方はよく耐えたものです。高橋さんが散歩に連れ出す犬が着ぐるみみたいでかわいい。いちばん最後、「完」の子供二人のカットに泣ける。明日遊ぼうと約束でもしたんでしょうねえ。監督上手い。しかし予告編はかんじんなシーンをじゃんじゃんネタバレしてました。当たり前ですけど、残された被害者家族はもちろん、犯人の奥さんや子供の行く末もまた悲劇。話しの中心は報道のあり方なんでしょうけど、記者自身が抱える社会的・個人的問題に警察の無力さかげん、被害者側の不安や誘拐犯の背景など色々描かれています。犯人がつかまった後の警察の笑い声にお祭り騒ぎのような記者たちが情けない。子供には「笑って・笑って」を要求するし、なんで自分が正しいと思い込む人たちは、言葉が鬼のようになるんでしょう。宅間さんをちょっと良い記者に描いているのが救いにしているつもりでしょうけど、ラストの記者と上司たちの会話が最低。丹波さんたちが悪のラスボスに見えます。要は人命さえ問題なければ何をしても良いということのようで。読売新聞の何たら記念作品というから、余計性質が悪い。エンドロールによると原作がある。報道協定によって出入り禁止をいただいた腹いせとも思えます。そんな読売新聞本社が作る映画だからこそ、これだけの配役ができたんだろうなあというのも皮肉。菅原文太さんもかんじんなところでちょっとだけ出てます。出入り禁止の憂さ晴らしのために犠牲になったのは子役たち。ここまで新聞記者ばんざいであれば、もう少し犯人が借金を背負う経緯を描いていた方がバランスがよかったかも。報道陣に向かってドヤ顔で犯人の顔を見せつける刑事もひどい。後から段々とムカムカしてくる映画。しかしそこが良いというジレンマもある。再見してよかった。雨。


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三匹の牝蜂 [DVDやら映画やら]

大阪万博をネタにして繰り広げられるドンちゃん騒ぎ。開始早々、短い髪の夏純子さんがクールに男をばっさり。大原麗子さんがやんちゃ。市地洋子さんは左卜全さんをだましちゃいけません・・・と思ってしまいますが、悪いことしてそうでだましてはいないのかも。なんだかなあ。市地さんは常に何かを口にしているとか、三人とも性格がはっきりしていて面白い。エッチなシーンで部屋の様子をうかがうカメラは、生活の様子が色々わかって時短につながりすばらしい。この頃の映画ではよく集団就職の話しが出てきますが、ちょっと話しを聞いていると「働きながら勉強できるなんてウソばっかし」とか、苦労したんだねえと少し同情します。万札を半分にちぎって半分を渡し、「残りは仕事の後や」なんて、銀行で換えてくれることを見越しての所業。ああひどい奴。カーチェイスが面白い。ロバパンの車に乗ると、急にスピードが出なくなるのに笑います。極力、車を傷つけないようにしているんだなあと思えてしまうカーチェイス。ドラム缶にぶつかる一歩手前で停まるし。でも最後はもちろん別撮りでしょうけど、けっこう派手。渡瀬恒彦さんがタイトルロールで名前が大きく出る割には、扱いがちょっとかわいそう。演技もなんというか、その後の狂犬演技の一歩手前くらい。やはりメインは大原麗子さんです。今でいえば麻生久美子さんが少しだけ近いかもなあと思ってしまった。渡瀬さんと大原さんのツー・ショットは、今見ると意味ありげに感じます。田子の浦親方のカメラを見そうで見ない演技が光ります。色恋アクション殺しにカーチェイス、ああ、面白かった。しかし和田さんが余計な気がする。歌もなんだかな。どうせなら大原さんに歌ってもらえればよかったのに。そこだけ残念。晴れ。


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女番長ブルース 牝蜂の逆襲
女番長ブルース 牝蜂の挑戦


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ビジネスマン必勝講座 ヤクザに学ぶ交渉術 [DVDやら映画やら]

遠藤憲一さんが出ているので観た。長門博之さんの1話目はわりと納得しました。長門さん対遠藤憲一さんは、熱くなった方が負け。まともでない方が負け。まともで無い相手には、まともにやってもダメだということか。2話目は1話と少し関係がありそう。ヤクザ対ローン会社で、ヤクザ側の勝ちなんですが、結局一般企業に対する恐喝としか思えません。まあ、この一般企業がもしかしてグレーな会社かもしれないんですが。そうであってもなくても犯罪です。思い込みが武器になると言いたいのは分かりますけど。斉藤洋介さんの3話目は、なるほどなあと思いました。相手が「買った」と言う以上、お金を払ってもらわなければなりません。本当なら、相手がそれを壊したところも突っ込むべきなんでしょうねえ。温水さんが詐欺師役の4話目は、人情に訴えろということのようです。ここで大事なのは、調べて分かることについて詐欺師はウソを言わないだろうということか。そうとは限らないでしょうけど。いっぺんは無理でも、ちょっとでも継続して返させるように仕向けるのは大事なことだなと思いました。しかし、温水さんが家族に愛情を持っていたから良かったものの、そうでなければどうなっていたか。でも複数の組に渡って総額数億円って、どんな詐欺なんですか? それにしてもほとんど男ばかりな映画というかビデオでした・・・。雪。


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tY:近況37(Radiko、本 とか) [他]

Tony Bacon という方のお顔は存じませんが、ギター本をよく出されています。その中でも、「The Ultimate Guitar Book」という本はアメリカ・ヨーロッパ・アジアのギターがまとめられていて、ギター図鑑として素晴らしい出来です。スペイン語版を持っていたんですが、中古で英語版を手に入れました。表紙に赤枠が書かれていてドキッとしましたが、どうやらイギリス版らしいです。

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YOUNG GUITAR 2015年12月号 ヤング・ギター : http://youngguitar.jp/yg/yg-201512

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久しぶりに手にした理由は、Rickenbacker の特集と関係するDVDが入っていることです。ポール・マッカートニーさんの使っていた Rickenbacker 4001 bass とか、Rickenbacker はスルーネックとかセミアコな構造とか、複雑で難しそうですが、実はとても簡単で合理的な作り方だなあと思います。セミアコはサイドを作るんではなくてくり抜きだし。これがそのまま Fender Thinline に応用されているんですね。その分ルーターで掘る体積が増えたりしますが、設備をドーンとそろえれば済むんだろうし。セットネックも、Gibson のようではなくて、単純に差込みのよう。手工の良さを持ちながら、Fender に負けず劣らず、生産性が高いメーカーだなあと思いました。
その Rickenbacker もよかったですが 仲井戸“CHABO”麗市さんのインタヴューも載ってます。人生経験の結果なんでしょうけど、ビートルズ現役世代の一人として呼ばれることが多い気がしますが、いかんせん武道館を体験したという事実がでかいんでしょうか。ともあれ露出が多いのはうれしいです。

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ギター・マガジン 2015年12月号 リットーミュージック : http://www.rittor-music.co.jp/magazine/gm/15111012.html

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歴史的に重要なギター35の特集。35の中には Selmer ギターも入っていたので少し納得する。エリック・クラプトンやデュアン・オールマンが使っていたギターの紹介では、別の方にも弾いてほしかった。
それよりも表紙をめくったあとの Fender の広告が良かった。ヘッドやリア PU をジミ・ヘンドリックス仕様にした Stratocaster。

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どうせならトレモロも左使用にしたらよかったのにと思いました。ついでにコントロールも・・・などと言ったら左用を買えば済むことか。
しかしバックナンバーの 2015年6月号を見て変な表紙だなあと思ったら、ジャニーズ事務所の方で、本人写真を掲載できないためなんですね。徹底してますねえ(http://www.rittor-music.co.jp/magazine/gm/15111006.html)。

iPad2をiOS9 にする。iOS8 でカクカクで動作するようになって悲しくなって、どうせまた似たようなもんだろうと思ったら、案外普通で、iOS8 より良い感じ。切替自体はちょっと早くなったくらいですが、Safari でのブラウジングはちょっと良くなったような・・・と思ったが、使っていくうちに遅くなる。ブックマークの動作も遅い。MUSIC はもちょっと動作が遅い。でもなんだかんだと使えるから困ったもんです。でもできるものなら、iOS7くらいにもどしたい・・・
などと思いながら、Web で動作を軽くする方法を探ると、少し軽くなった。

面白かったページ
1つのフレットだけを使ってヘヴィメタルを演奏 コタク・ジャパン : http://www.kotaku.jp/2015/11/one-fret-metal.html
ツイッター民の暴走が止まらない!「先日、助けていただいた○○です」シリーズの落とし方がうますぎて辛い : カラパイア : http://karapaia.livedoor.biz/archives/52205834.html

こんな電話機もありました。Willcom さんにまた出してほしかった。PRODUCT DATABASE のページで、画像なので開くのがけっこう重いです。
PHS HANDY PHONE (2003) リストモ SII wristomo : http://my.reset.jp/~inu/ProductsDataBase/Products/SEIKO/SII-wristomo/SII-wristomo.htm

81.3 FM J-WAVE : J'S SELECTION: http://www.j-wave.co.jp/blog/jsselection/rock_classics/
11月24日(火) 27:00~28:00 ROCK CLASSICS
Lou Reed、Quatermass とか。




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