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FRANK フランク(frank) [DVDやら映画やら]

けっこう横長画面。冒頭の人のパーカーがモッズっぽい。カセットテープの山に親しみを感じます。フランクはお面をつけておかしな人そうですが、最初のライブシーンでの衣装だと身体はマッチョで立派。ジョンがフランクに曲を聴かせるとき、たくさんあって思い出せないと焦って、さんざん失敗して、そのあと落ち込むなんてのは、なんだかわかる気がします。フランクについて色々質問するジョンにちょっといらつきます。小屋でのリハーサル最初の曲がよかった。フランクががっかりするときのがっかり感が半端なくておっかしい。自分史上最も愛される曲を作るシーンが悲しい。この「愛される」というのが大事なところか。ラスト近くのリユニオンに泣きます。マイケル・ファスベンダーさん、マギー・ギレンホールさんの地声なら、なんと素敵な歌声。ナナとバラクが良い人すぎる。これを見ると、ドラムだけはメンバーで無いとか、ギターはサポートとか、そういうバンド構成があったりする理由がわかる気がする。キース・ムーンがいなくなった THE WHO も解散せざるおえなかった。ROLLING STONES は、実際のところキース、チャーリー、そしてミックがいたらオッケーだろうし。フランクは元から音楽的才能を持ち合わせていた。彼はただ顔を見せたくなかったんだと思いたい。深い理由はあっても聞きたくないです。クララの歌う「Lighthouse Keeper」を聴いて、「時計仕掛けのオレンジ」に入っていた、「灯台守と結婚したいわ~」なんて歌を思い出しました。ただの灯台守つながりですが。純粋なものはいかに壊れやすいかという映画。でも純粋だからおさまるところは一つしかなくて、再生も早いのだ、などというのは勝手な想像でした。面白かった。雪。


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ポチの告白 [DVDやら映画やら]

長い。3時間越え。菅田俊さんの独壇場。最初の交番シーンの先輩に腹が立つ。その上司が「一般人なら何やってもいい」とか言うもんだから余計腹が立ちます。自転車の置き引きさせやすいようにしておくとか交番のあくどさがいっぱい。薬が切れて奥の休憩所で震えているし、薬をもらえばトイレに入って、歯茎や鼻の穴に擦りつけてスカッとさわやか。この人、変。菅田さん演じる竹田は上司には絶対服従で、生まれた子の名前まで甘んじて受ける。といっても奥さんがはねつけますけど。明るく行われる新入り警官に対する領収書の水増し指導とか、交番勤務の点数稼ぎ、暴力団との癒着に未成年買春。最初は「クマさんみたい」と慕われていた交番勤務の警察官、竹田がだんだんと変わっていって、最後には法廷の被告席に。これを見たら、交番に近づきたくなくなってしまう。若い女性は絶対に行きたくなくなるでしょう。「何とか届」とかいって住所とか書かされたらどうなることか・・・。竹田たちがほころんでいく過程には、ヤサグレのジャーナリストや報道カメラマンが関係しますが、この人たちもどうも好かん。たぶん役者さん本人の不敵さもあると思います。やってることは正しいですが、もうちょっと別な方法があるだろうに。ただ、ヤサグレも、最初は金目当てとしか思えなかったけれど、最後は純粋な告発になったのでまあいいか。とはいっても、ほとんど復讐としか思えませんけど。海外記者への会見で「交番に連れ込んで○イプ」とか言ったり、ほんとかいな?と思うんですが、現実の警察官の女性関係不祥事の報道を知ると、あるのかなあと思ってしまう。ヤサグレとカメラマンの二人が竹田の奥さん、子供と並んでいる光景はけっこうヒヤヒヤします。あらぬ矛先を残された親子に向けそうなので。菅田さんのはんてん姿の生活感がリアル。バーのシーンで停電になるところが良い。裁判官が宮崎学さん。全編を通して、野村宏伸さんの表情がなんともいえません。この人はポチにならずにうまく渡り抜けることができるのでしょうか。風祭ゆきさんを見れたのもよかった。井上晴美さんに幸せな役がめぐってきますように。警察に不満がある方への一本。雪。

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ホラー・シネマ・パラダイス(All About Evil) [DVDやら映画やら]

1984年のヴィクトリア劇場から始まります。おしっこでああなるとは。過去の映画ポスターをオマージュしたタイトルロールがほんとうに素敵です。画面の色合いがいい感じです。父親が残した劇場の存続の話し。劇場を売りたい母親はスターになりたかった娘に対してほんとうにひどいことを言います。雰囲気的に継母だろうか。主人公デボラと映写技師のおじいちゃんの二人だけで進むかと思ったら、個性的な仲間が加わるのが楽しい。バカそうな男はなんかやらかしそう。微妙に美人な双子のラストが強烈。二乳物語のくだりで、中世の扮装で縫い物をしている主人公がかわいい。なんだかんだと携帯電話は使っちゃダメよのコマーシャルになっているのが面白い。首の入らないギロチン台をあんな風に使うとは・・・。犠牲になるのは、デボラの気に入らない人。上映中に携帯電話を鳴らしたり、扉をドンドン叩いたり、口上を無視した上に映画が始まるのにトイレに行く人。「この劇場に命をふきこんだ」というのが、この映画最大の皮肉だけど合う言葉。デボラというの名は、「デブ」と呼ばれるんだなあ。最初は「おデブちゃん」とからかっているのかと思いました。そんなデボラがだんだんと美人に見えてくる。人は自信がつくと豊かになるものなんでしょうか。ちゃんとおっぱいが見えるシーンあり。ゴスで太目の女性が憎めない。クレアのあそこにちゃんとピンクの携帯電話が置いてあるのが紳士的。友達ジュディの顔の変わりようが面白い。ラスト、スティーブンとママの、相手への駄目押しにがくぜんとする。あんな状況じゃしかたないですけど。エンドロールの、デボラ監督による映画のポスターが楽しい。劇中の「二乳物語」「じゃじゃ馬口封じ」「殺人と平和」とかの他、「The Diary of Anne Frankenstein」、「The Satanic Nurses」、「MacDEATH」とかのポスターもあった。うーん見てみたい。原題「All About Evil」もしっかり「イヴの総て」のオマージュなんでしょうねえ。どうせなら邦題は、「イービルの総て」にしてもよかったんでは? スター監督にのし上がろうとするデボラはイヴでもあります。面白かった。雪。


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ウォッチメン(Watchmen) [DVDやら映画やら]

また見てしまった。面白かった。国家を利用されながら利用しようとする者、悪事を罰して真実だけを記録する者、平和のためなら手段を問わない者、人間、地球を越えて宇宙的な視点を持ってしまった者。そしてかなり常識人にちかいけどかなり屈折している男女。そんなヒーローたちが絡んだ世界史。Dr.マンハッタンは、「マンハッタン計画」そのものなんだと思いますが、この話しの核で、強すぎて不安になる存在。だから責任の押し付け先に最適なんでしょう。国家間にしても、強すぎたり、ブイブイやっている国には警戒します。なんだかんだと原爆によって戦争を終結させたことを自負する国にしか作れない話し。Dr.マンハッタンが作り出した爆弾は、どう使われようが平和につながり、国家間を団結させるんです。うーん。Dr.マンハッタンはオズマンディアズと敵対しながらも、彼の作り出した世界を守る。自分が悪者にされてしまったというのに。まあ彼にとってみれば小さなことなのか。Dr.マンハッタンとロールシャッハのマスク模様は別として、みなさんわりと普通の人。彼らが Dr.マンハッタンに対等なヒーローでいようとする根性がたまらなくヒーロー。これも Dr.マンハッタンが他者を同類とみなしておらず、なんとも思っていないせいでしょう。オズマンディアズの力とスピードが数少ないヒーロー的なものか。ナイトオウルはオタクっぽいし、コメディアンはヒーローというよりただの暴漢に思える。ある時には必要だったヒーローも、またある時には不要になって、そのときが普通の人間たちが団結するときなんですね。オズマンディアズは自己犠牲に満足しているか、それとも後悔しているんか。ソ連とアメリカが協力して冷戦が終わる世界。これもまたひとつの PK・ディックが書いた「高い城の男」だったりして。シルクペクターとママがいる部屋のテレビに映るアウターリミッツがかっこいい。晴れ・雪。


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奴隷区 僕と23人の奴隷 [DVDやら映画やら]

なんか口に入れるんです。マウスピースみたいなやつ。人を奴隷に出きる機械なんてぶっそうなもんです。歯が10本ない人は付けられません。たぶん入れ歯はだめんだろうなあ。そうすると必然的に若い人が対象になるんでしょうねえ。双子の姉・弟が主役。マリヤが可愛い。本郷奏多さんのどっちが美しい勝負に笑ってしまう。エイアは初恋の相手なんかを聞いてはいかんですねえ。エイアの言う「ネットの情報はあてにならないよ」と言うのがポイントなのかなあと思ったら、そうでもなかった・・・。こういう話しでは理屈付けも見ものと言うか聞きもので、この映画では斉藤洋介さんが淡々と説明してくれます。頭のおかしい人が「このひきょう者」と相手をののしるという皮肉。噛み付くホームレスが何で動物みたいな動きをするのかも、ちゃんと説明というか理解させるシーンがあって良かった。とにかく人数が多くて名前を覚えるのが大変だが、全員の名前を覚える必要もない。だって映画なので。名前といえば、役名はみんな東京都の区名なんですね。そして23区で23人ということか。知っている役者さんは3人くらい。基本的にどんな勝負でも負けたら奴隷ですが、色々とルールがあります。それを踏まえて戦うわけですから、ゲームなんですね。結果が過酷ですけど。そしてゲームだからこそ人々はそこから抜け出せないのであーる、という映画だった気がしました。雨・曇り。


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ジェニファーズ・ボディ(Jennifer's Body) [DVDやら映画やら]

処女の話しでうしろも済んでるわというジェニファーがおかしい。911記念のカクテルというのは笑っていいんだかどうなんだか。ニーディ役のアマンダ・セイフライドさんはブスっ子風にメガネをかけても美人は美人。目が大きいのでビン底メガネをかけてるみたい。性格がちがう二人でも、うれしいときは手を握り合うとか、仲がよさそうですが、幼児時代のフラッシュバックを見たりするとちょっと微妙。彼女たちの住む田舎にやってきたバンドのベースは ThunderBird だけどブランド分からす。ピックガードがないです。ボーカルは Epiphone の SG。ギターの人は Les Paul Special っぽいけど Gibson でなくて Epipphone かなあ。VOL とか TONE の数や位置もちょっとちがう。楽器はとにかく、このバンドが町にとってなんとも迷惑。ニーディの元に戻ってきたジェニファーが彼女に見せる表情がすごい。女子学生に Wikipedia が真実と言わせるのはもちろんギャグだろうなあ。でも、そんな Wikipedia や噂を盾に、なかなか真実を知ってもらえないニーディが辛い。相思相愛のチップにも信じられなかったりしてかわいそう。ウルブレフスキーさんはぜったいカツラだよなあ。コンドームの袋をなかなか破れないチップがかわいい。ニーディとジェニファーのエッチシーンが交互に映りますが、その中で勘違いしているチップがおかしい。アホなバンドリーダーが取り出したナイフを「ボウイ」ナイフと呼んでますが、デビッド・ボウイのことでしょうね。バンドが売れたら楽器も高そうな Gibson Les Paul Custom や ピックガードの付いた Gibson ThunderBird に変わってました。ニーディが彼を助けるために駆けていくシーンが感動的。結局最後はすべての泥をかぶったようなニーディが、ダークヒーローになった続編を見てみたいです。道路の「路肩低し」の標識が上手い。面白かった。曇り・雨。


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TEST10 テスト10(Bloodwork) [DVDやら映画やら]

10人集まって薬のテストをするので「テスト10」とはなんとも。原題の「Bloodwork」のままでよかったんでないかなあ。女博士ウィルコックス役のトリシア・ヘルファーさんが良い感じです。ジェニファー・ロペズの親戚みたい。実際にこんなバイトがあるのか知りませんが、副作用とかを確認するには最終的に人体で試すんでしょうねえ。グレッグの言う「ほんとうの目的は秘密なんだ」というのは有りな意見だなあ。何か変なことを考えてないと映画にならないし。スティーブ・ジョブズさん風のナイジェルはずいぶん長いこと被験バイトに参加しているようで、腕は注射みたいなあとだらけ。べらべらべらべらよくしゃべる。彼の他、参加している人は十人十色、いろんな性格の方がいますが、共通しているのはお金に困ってそうだなあという感じ。再生とかに関する女博士の説明に少し納得。あの汚い飯とかの意味はそのためだったんだなあ。確かに何をしても死なないなら、本能的に守るものは何もなくなってしまう。グレッグは文句を言うが、本当の目的は秘密と言っていたし、こんなことも予想していたんではないかなあ。博士たちは研究をすすめながらも、だんだんと被験者たちに手をやくようになりますが、人数を増やすわけにはいかない。その中でもリネアの件は、悲劇ではあるけれど、安心もしたんではないかなあ。でも再生能力と手術の矛盾はなるほどなあと思いました。ラスボスがいかにもって感じの方でした。彼の登場で終わりそうと思っても戦いは続きます。ラストはけっこう意外だった。みんなどうなったんだか。薬の名前は RXZ-19。何でも副作用には注意したいなあと思いました。検便がダイナミック。女博士の使っている PC が Linux っぽい。邦題だけだと、よくある集団心理実験的映画と思ってしまいましたが、けっこう面白かった。晴れ。


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ブギーナイツ(Boogie Nights) [DVDやら映画やら]

話しは1977年から始まります。ジュリアン・ムーアさんがセクシー。監督のジャックがバート・レイノルズさんというのが、何とも70年代の雰囲気。股間が金になるダーク・ディグラーことエディの部屋に、MUSIC MAN らしきヘッドのギターがあります。MUSIC MAN というのが珍しい。1970年代では新興ギター、といってもかのレオ・フェンダーさんが関係しているのだからすばらしいギター。ポルノアカデミー賞場面では Gibson SG が出てきます。スタジオで歌うエディの側には Gibson だろう Flying V。相棒のリードが弾いてます。あと Explorer もありました。母親が怒ってる間にベッドに座っている父親の顔が切ない。母親がドアを閉めると監督ジャックがドアを開けるシーンの連続が面白い。エディというかダークのあそこを映さずに、周りの顔をフォーカスするのも面白い。スコティ役のフィリップ・シーモア・ホフマンさんがなんかしそう。小太りの彼は撮影の手伝いをしているが、ダークたちを見る目から、なんかしたいなあという気持ちが伝わってきます。そしてメローラ・ウォルターズさんのジェシー。彼女の目も何かしそう。色々とあやしそうな人がいますが悲劇の発端はあの人だったんだなあ。薬ってダメです。映画のちょうど半分まで、つまり70年代最後までは調子良いですけどが、残り半分は転落。誰もうまくいきません。さよなら70年代パーティでコケインを初めて吸う場面からやな感じがしますが、そのときの脚本家の行動がそれに火を点けた気がします。調子がいいときほど気をひきしめないといけません。なんだか「Requiem for a Dream」を見ているようです。コケインを吸いながら話す未来設計はあてになりません、たぶん。でもなんだかんだと仲間がいてよかったわけですねえ。薬取引シーンでカセットテープのラベルにか書かれた「Awesome Tape Mix」が面白い。最近もどこかで見たなあ。アンバーの調停シーンで壁にかかっているレーガン大統領の写真が印象的。分が悪いとはいえ、自分が産んだ子と引き離される心情には同情します。映画会社の名前が出た後に続く黒画面が面白い。脚本家の「Do Not Stop」がなんだかかっこいい。あとスタジオで偉い人が言う「YP」と「MP」。Hi-Fi の TK421、いかした型番です。いろんな字幕が入っているので、いろんな国のエッチ言葉が楽しめそうです。ある意味、すばらしい教育DVD。曇り・晴れ。


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プレステージ(The Prestige) [DVDやら映画やら]

転がっているハットの山はなんだろなあと思いました。紳士的なアンジャーと野心家なボーデン。彼ら二人の確執が話しの元ですが、その理由が悲しいです。ボーデンのマジックに対するストイックさと志は認めますし、指の件もすごいなあと思いましたが、ジュリアの件は行きすぎ。でも雰囲気的に彼女のチャレンジもあったのかも。この件がアンジャーに憎しみの火が灯したと同時にボーデンのマジックに対する姿勢を更に頑ななものにしたんでしょうねえ。はたしてアンジャーの見せる瞬間移動ショーは、エンターテイメントとは呼べてもマジックといえるんでしょうか。彼のはマジックではない。彼のは本物。でも、考えるに「タネ」がわからない時点までは、それはマジックなんでしょう。そのマジックには想像以上の代償を伴うんですが、考えようによっては、何もなかったともいえる。「鳥さんが死んじゃった」のマジックのタネがなんともいえない。なんといってもニコラ・テスラ役のデビッド・ボウイが素敵。共演した役者さんもうれしかったんではなかろうか。アンジャーをニコラ・テスラに近づけたのはボーデンだろうが、彼はマジック装置が出来上がることを想像していなかったろう。だから彼はアンジャー最後のマジックにひっかかった。しかしファロンはニコラ・テスラの産物なのかなあと思ったりする。彼はたまたま会ったドッペルゲンガーだったのか。はたしてアンジャーがしたことはどうやって裁かれるんだろうというのが気になるところ。本来は存在しない人々がいなくなったことをどう裁くんでしょうか。クローンの場合はどう考えるか。もしかして野良犬や野良猫を痛めつけたのと同じだったりして。ヒュー・ジャックマンさん、クリスチャン・ベールさん、マイケル・ケインさん、スカーレット・ヨハンソンさんという顔ぶれだと、ヒーロー映画前日譚とも思えてしまいます。電気を浴びてウルヴァリンになったり、マジックの修行でバットマンになっちゃったとか。せめて最後のファロンのターンはいらんかった。勝った負けたというのなら、アンジャーに勝ってほしい。ボーデンは自分を犠牲にすることはかまわんですけど、他人はなあ。でもそういう人が天才かもしれん。どうも「プレステージ」で検索すると、エッチっぽいサイトがいっぱい出てきて見そうで困る。面白かった。晴れ・曇り。


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太陽の坐る場所 [DVDやら映画やら]

山梨放送開局60周年記念。水川あさみさんに木村文乃さんが出ていて、どっちかというと水川さんが主役か。どちらも幸薄い役も似合いそうだし、酒豪の宴会部長役もぴったりそうで幅の広い方たちだなあと思います。水川さんはキョウコ姉さんで地元で DJ やタレント活動をしているみたい。木村さんもキョウコさんで女優。子役のキョウコさんがどっちのキョウコさんなのかむずかしい。せめて顔の形を似せてくれれば。髪の毛がまっすぐな方が水川さん。ふわふわが木村さんと考えると覚えやすい。二人が出会い、そして一人がリンちゃんになる。それが全ての始まりだろうなあと想像できます。クラス内の派閥というか仲間関係。トップの入れ替わり。このときにしてしまったことが、大人になっても影を落としていて、それが話しの柱。そしてクラス会。ここで、森カンナさん演じるユキちゃんが上京組みから見た田舎へのいやーな気持ちが語られます。話しのポイントはユキちゃんの暗躍だろうか。お墓参りでの黒服姿は、ちょっとしたスパイとかエージェントのようでした。結局水川さんのキョウコだけが学生時代の挫折をずーっと引きずっていたようだ。三浦貴大さん演じる島津の職場はいやな感じ。特に女の子が変。上司の鶴見辰吾さんのひょうひょうさがいぶし銀。森カンナさんのギターがかわいい。ヘッドの形だと Epiphone だろうか。みなさんセーラー服はちょっときついかも。同じ制服の話しだと島津くんの件はちょっとまずいんじゃないか。ずーっと持ってたなんて。彼がユキちゃんの下着とバスローブ姿を見たときの心境が知りたいです。この話しは、学生時代にトップだったキョウコが他のキョウコなら、みんなの人生が変わっていたかもって考えると楽しいです。おそらく転校する人はいなかっただろう。人間関係がホラー映画より怖い気がしました。雨・曇り。


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戦後猟奇犯罪史 [DVDやら映画やら]

ドキュメント系フィクション映画。オープニングから自らを「リポーター」と呼んでいる泉ピン子さん。喋りのリズムが漫才に近くて、なんだかんだと才能なんだなあと思いました。実際の写真を見せて事件を口上しますが、実際の写真を見せながら突然室田日出男さんだったりするのが上手い。さすが映画です。1話目はちょっと長くて、理容台の上でしっぽりというのは初めて見た気がします。橋から落ちるスタントが何でもなさそうですがすごい。2話目は短い。メインは川谷拓三さんの3話目。オムニバスで短いとはいえ、主役を演じている貴重なドラマかも。変態な目だったり、何も考えてない目だったり、目の演技は天然ものでしょうか。面会に来た思想家に焚きつけられる久保清一。思想的なことをぺらぺら話され、はぐらかされる取調べに、刑事はキレてしまって思わず手が出ます。自白の強要とかは良くないですけど、刑事が「権力に対する闘争だとか言いながら、なぜ総理大臣を狙わない? なぜ若い娘さんたちを狙う?」と言うのは正論。上っ面だけの思想による後からとって付けた理屈。そんな意味で、哲学というのは、やってしまったことの言い訳集に思えます。理屈とウソと口は上手いがかんじんなことは話さず、相手の反応だけが楽しみな男に対して、刑事がとるやり方がうまい。発見された遺体の腕の時計が止まっていないところが面白い。こんなシーンでは止まっているのが定番だと思うので。晴れ。

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屋敷女(A l'interieur, Inside) [DVDやら映画やら]

赤ちゃんと交通事故。オープニングからして意味深。タイトルロールの映像も肉の海みたいでグロいです。主人公サラははカメラマンなんですね。彼女は出産にあまり感動が無い様子。誕生する子供より、夫を亡くした喪失感が強そう。写真を見ては、亡くなった夫を思い出す。妄想でのおう吐シーンが強烈。いちばん最初のシーンが関係ありそうです。そして現れる見知らぬ黒服の来客。これは「ファニーゲーム」とか「ストレンジャーズ」のような展開になるんでしょうか。もしかしてこれは、出産を迎えた女性の妄想劇なのかと考えてしまう。サラが下着とか白色のイメージで、不明の女が黒色というのは、何かの対比表現かなあ。冒頭の事故との関係はなんだろう。執拗にサラを狙う理由は何かなあ、もしかして、生まれてはいけない子供かも。なんて考えるとよくありそうな「悪魔の子」だったりして。男性のあそこをわざわざ刺すってことは、もしかして男子禁制の処女崇拝の女性なのか。すきっ歯は関係あるのかと思いましたが、タバコを吸いやすくするためだったら笑います。それにしてもサラの部屋に平気でやってくる、いいお年なジャン=ピエールは、彼女とけっこう良い関係なのか。壁に打ち付けられたサラの手は絶対痛い、そしてちゃんと穴が開いているのがすごい。それを見る女の表情がすっごい。後半、サラが急に表情を変えるのはなぜ?「マヌケじゃない」と言うアブデルくんは、顔がちょっとマヌケかなあ。でもハサミを自分で抜くところは只者ではない。ラストでもすごい。タイトルの「Inside」は、おそらくサラの身体の中のことなんだろうなあ。これを「屋敷女」なんて、「変態村(CALVAIRE)」と並ぶ怖い邦題です。結局黒服の女はなんだったのか。霊なら絶対勝てません。これは子供産まれそうな方は注意すべき。もっとも恐ろしいところで黒くボカシをかけているのは、この映画の良心だと思います。日本向けだけかもれませんが。サラの母ちゃんかわいそう。妄想映画に終わらなくて良かった。面白かった。晴れ。


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