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狂った野獣 [DVDやら映画やら]

星野じゅんさんの革ジャン姿がかっこいい。もう少し繊細であれば峰不二子。ハイジャックされたバスに乗り合わせたら、その運転手が病気持ちだった。乗り合わせた人たちも何か後ろめたいことがありそう。ああ大変という映画。ビン底メガネで毛がもじゃもじゃの笑福亭鶴瓶さんが見られる。三上寛さんの歌う姿も見られる。奥さんが白パック顔の女に連れられてタクシーをつかまえるところのカメラの流れとか、外のシーンでもバスの中でもカメラの動きが激しい。ケガ人に吊り輪に縛られたり、バナナを食べたり、チンドン屋さんが演奏をはじめるバス車内はカオス。途中で自転車に乗ろうとする渡瀬さんですが、荷台に積んだビールケースのために足を上げるのに苦労するところが可愛い。自転車に乗る渡瀬さんだが、回想シーンによると車のテストドライバーだったらしい。ところどころにはさまれる回想で、彼が自転車に乗る理由がわかります。これが後半でだんだんと関係してくるのがすばらしい。中盤以降はカーアクション。カーチェイスやらクラッシュやらやり放題。このための映画だったんですね。路面の土ぼこりの激しさに、みなさん昼間でもライト点灯。フロントガラスも無くなって、バス車内は目茶苦茶。歩道橋からバスに飛び乗ろうとする室田日出男さんのシーンは笑えません。ラスト近くのアクションでは、星野さんのバイクにカメラが搭載されているのが分かります。バイクでジャンプしたり火がついたり海に飛び込んだりするのはスタントの方のようですが、街を走っているところは星野さんそっくりで本人が運転しているのかなあと思うのですがどうなんでしょ。彼女が道路をバイクで失踪するシーンは、ロケ許可無しに勝手に撮ったものなんだろうか。けっこうかっこいい。起こっていることを映しながら回想をはさむ構成は、この頃の映画によくあるようですが、時間の効率が良いなあと思いました。チンドン屋役の志賀勝さんとその奥さん役の方が良い味だしてます。ピラニア軍団の志賀さんですから、普通ならヤクザっぽい役なんでしょうけど。バスジャック犯人の最後におどろく。助かった人たちの言動にまたおどろく。子供がいちばん正直。誰が野獣かといえば警察含め、みんな野獣。ラストの三上さんの歌、「見えない景色につばを吐く~」が主人公の心情につながるようで良かった。警察の偉い人役とかでベテラン俳優さんが出ていないのが面白い。その分、車代にまわしたんでしょうか。曇り・雪。


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