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多羅尾伴内 [DVDやら映画やら]

東映映画。歌謡映画でもある。八代亜紀さん、アン・ルイスさん、キャッツ・アイさんの歌が聴ける。アンさんはステージでMCまでしてくれる。八代さんはクラブで歌ってます。いちばんの見所は穂高ルミさんのやられっぷりでしょうか。あんなものを間近で見たアンさんたちのトラウマはいかほどでしょうか。多羅尾伴内なので変装が多いんですが、小林旭さんを知るものからすると、白いギターを持って「昔の名前で出ています」を歌っているところが本当の姿か。歌もたっぷり聴けるのでうれしい。色々と見所はあるとして、なんといっても夏樹陽子さんと竹井みどりさんの二人が出ていることがすばらしい。出演者が東映オールスターズ+他という感じ。荒唐無稽なのは小林旭さんとマスクをかぶった犯人だけで、池部良さん、財津一郎さん、他の役者さんたちはいたって真剣に演じられています。この辺りの水と油感がこの映画の良いところかもしらんです。映画は娯楽作品だと割り切ってしまえば、荒唐無稽というのは必須の要素だったかもしれません。金田一シリーズよりも都会的だし、しっかりと色分けされてます。冒頭の野球場シーンは巨人の試合っぽい。ユニフォームの色合いを巨人に良く似せていて、実際に打っているのは王さんではないかなあ。池部良さんはクールです。良い奴か悪い奴かわからない役が上手いです。今でいえば谷原章介さんとか大沢たかおさんとかが近いかも。小林旭さんというか多羅尾伴内が劇中でギターを弾きますが、そのギターストラップの掛け方が粋です。T-ボーン・ウォーカーとかアルバート・コリンズとかがやっている、肩に引っ掛けるやり方。さすがブルースマン旭。犯罪に手を染めた理由は復讐なわけですが、そこにある民族を絡めます。話しとしてはどうしてもその民族である必要性はないので、おそらく伝説っぽい雰囲気を足したり、証拠品に謎を持たせたかったところでしょうか。その民族風酒場も出てきます。財津一郎さんといえば、ピアノ売ってチョーダイのテレビCMの人が似ているなあと思うこのごろ。面白かった。わりと晴れ。


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霧の旗 [DVDやら映画やら]

倍賞千恵子さんと新珠三千代さんをいっしょに見れる映画。監督が山田洋次さんとは知らなかった。寅さんとか人情、青春ものとかの印象が強いので。言ってみればこの映画も人情ものか。ミステリーではありますが犯人探しのドラマではなく、弁護士に対する復讐ものと思います。ただどっちかというと資本主義時代の逆恨みとも思えます。お金がなければダメなこともある。そんなことを考えると、左翼・社会・共産主義的映画かもしれない。弁護士に限らず、医者もそうだが、お金と人情を計りにかけてどちらが重いかなんて、その時しだいなんでしょうねえ。金が欲しければ助けるし、忙しければほっとくし、余裕があればちょっと考えるし。桐子を演じる倍賞さんの役がダーク。新珠さんはとばっちりを受ける方。別に彼女は悪かないのに・・・。なんだか江戸川乱歩さんの映画「死の十字路」の新珠さんを思い出します。弁護士の浮気相手と本妻に対する態度のあからさまな違いに、男ってのはよ~と思ってしまう。でもまあ、新珠さんと比べたらその気になるのも仕方がないか。そんな弁護士にプレッシャーをかける桐子だが、特に弁護士の願いに「もういいです」「うそじゃありません」と応えるところが怖い。なぜなら何が「もういい」のか、何が「うそ」じゃないのか全く口にしていないので。ああ怖い。映画のシーンとしては、利き腕について分かる弁護士と新珠さんの食事のところがよかった。左に新珠さん、右におそらくあ然としているであろう弁護士の口から下が映っている、明るさと暗さが同居しているカットが良いです。倍賞さんが現場で細工をするときに流れるアコーディオンが、なんだかフランス映画のようで良いです。しかし白黒映画の中の人をあやめるシーンは怖いです。なんだかドキュメンタリーっぽく見えるせいか、それともおばあさんの顔が怖いのか。犯人扱いされる桐子の兄、露口茂さんが警察の取調べがすさまじく、疲れきった果ての自白だと証言しても、刑事がそんな厳しいことしてませんという。ほんとのところはわかりませんが、彼らの取調べはひどいもんだったんだろうなあと想像します。映画「真昼の暗黒」ように。どうせ犯人ありきの取調べなんでしょうし。まったく警察って奴は。倍賞さんを怒らせてはいけないことがよく分かる一本でした。とか言いながら、少しスカッとするのはなんでかしら。何度見ても面白かった。雨・曇り。


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コントロール(Control) [DVDやら映画やら]

カラーでなくて白黒というかセピアっぽい画面。ジョイ・ディビジョンにいたイアン・カーティスの話し。サム・ライリーさんの雰囲気がイアンそっくり。冒頭からデビッド・ボウイがかかる。壁に貼ってある、「ジム・モリソン 1943-1971」と書かれた紙が、何かの暗示に思えます。その棚にはバロウズの「裸のランチ」が立ててある。初期ライブの有名な言葉、「ルドルフ・ヘスを忘れたか」も再現されてます。テレビ初出演の様子も、メンバーの服装、ポージングや楽器までそれっぽく再現されてます。良く見るとカメラアングルもそうかも。サム・ライリーさん本人が歌っているなら、とっても上手い。できれば「Shadow Play」が聴きたかった。このときの独特なイアンのダンスを見ている妻、デボラの表情が印象に残ります。夫にある「何か」を感じ取ったのか。「She Lost Control」はイアンが勤める職業安定所に来て発作を起こした女性がきっかけらしいけれど、その制御不能な発作が自分にもあることが書かせたんではないだろうか。やんちゃなフッキーと彼を制したり、たまにけしかけるバーナードの関係が面白い。トニー・ウィルソンさんの血の契約書の件はほんとうのことなんだろうか。だとしたらは彼はかなりお茶目である。「Love Will Tear Us Apart」では、サムさんが VOX のギターを持ってなりきってます。しかしギターのヘッドを見ると、ビザール復刻ブランド「EASTWOOD」らしい文字が・・・。イアンはサマンサ・モートンさん演じる妻、デボラと大使館勤めのアニータへの愛で揺れ動きます。一度は涙ながらにデボラへの愛を語ったものの、どうにも・・・。都合よく言えば、自由恋愛主義の方だったのかもしれません。そんな自分を正当化するためでしょうか、妻に「きみも浮気して良いよ」みたいなことを言う。「Love Will Tear Us Apart」がそんな状況から産まれたであろうと勘ぐらざるおえません。二人のはざ間にある状態と発作の繰り返しが、あんな結果をもたらしたんでしょうか。さらには「Love Will Tear Us Apart」などど歌ってしまう自分への呵責もあったかもしれない。想像ですけど。自ら存在を消してしまうほど、愛と自分について真剣に考えていたんか。ジョイ・ディビジョンのファーストレコードの制作費を用立てたのは妻デボラ。彼女居ずして、ジョイ・ディビジョン、さらにはニュー・オーダーはなかったか、あるいは別の形になっていたかもしれない。そんなことを思うと、彼女の決断はマンチェスター音楽に寄与したんでは。エンドロールによると、TOUCHING FROM A DISTANCE がストーリーのベースになった本で、著者が DEBORAH CURTIS ということは、デボラさんが書いた本なんでしょう。そうするとイアンとデボラのシーンはほとんどノンフィクションなんでしょうか。まあイアン以外はご存命の方が多いと思うので、真実に近いと思いたいです。サマンサ・モートンさんが良かった。彼女のための映画ともいえます。面白かった。晴れ。

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メタリカ:真実の瞬間(Metallica:Some Kind of Monster) [DVDやら映画やら]

伊藤政則さんがちょっと出てくるのがうれしい。メタリカは知ってましたが、「Enter Sandman」くらいから気にしはじめ、その後のアルバム「LOAD」が初めてのアルバムでした。その前に「Hero of the day」のシングルを買ったか。メタルっぽくなくて酷評だったらしいけど。「メタリカが遅くなった」という評も読んだことがあります。でも途中はちゃんとズジャッジャッジャッジャッと重いリフが入っててカッコいい。良くMTVでも白黒のMVがかかっていて、何か虫みたいなものが耳に入ったり、クイズのシーンがあったのを覚えてます。この映画はその後のアルバム「Saint Anger」に行き着く過程を描いているようです。アルバムというか音楽というのは、プロデューサーの役割も大きいだなあと、あらためて感じました。ここではボブ・ロックさん。プロデュースの他、ベース不在の中で自身がベースを弾いたりしてます。性格やモチベーションもバラバラで分解状態のバンドを叱咤するでもなく、落ち着いてまとめていきます。音楽にしろ芸能にしろ、もちろん普通の仕事にしろ、「そんなこと言うなら、おまえがやってみろ」と切れたりする人がいますが、それを言ってはお終いです。大人ではありません。かの忌野清志郎さんも ROCKIN'ON 誌のインタビューでそう答えてました。たしかアルバム「OK」のレコーディング時のことだったと思います。ミュージシャンがそんなことを言ったとしても、そこを抑えるのがプロデューサーなんでしょうねえ。映画の中でジェームズ・ヘットフィールドさんのアル中症状について語られています。フロントマンというプレッシャーとか、売れれば売れるほど自分を見失ってしまうんでしょうか。それにしてもデイヴ・ムステインさんもやんちゃそうな方だったんですねえ。彼が今のメタリカに小言めいたことを口にしますが、メンバーは「お前には言われたくない」という感じだったりして。ベーシスト選びの件では、指弾きが上手いところもポイントになっていて興味深いところです。ルックスだけではないんだなあ。それに関連してか、メタリカとアマチュアのようなベーシストたちがジャムする場面があって、これは楽しい。みんなうれしそうです。1曲完奏といったライブシーンは無いので、ライブ目当ての作品ではないですが、スタジオシーンとかメンバーの本音トークとか色々面白かったです。晴れ。


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ターン・イット・アップ!(TURN IT UP!) [DVDやら映画やら]

「A Celebration Of The Electric Guitar」というコピーで、「エレキギターばんざい」という感じでしょうか。冒頭、古そうな Stratcaster が映って「お、ビンテージ?」と思ったらヘッド裏に Fender Custom Shop のマーク。レリックですか・・・とちょっとなえる。けれどもそれは、今の Fender Factory の映像でした。なるほど。ギターについて多くのプロミュージシャンがコメントしてますが、その中でクリスティン・カポリーノという10代の少女がいます。彼女は Gibson Flying V をサンタナ顔負けの表情で弾いてくれます。ギターは彼女の心の表現手段と言っているが、弾いている姿はとても清々しいです。故レス・ポール氏が、自作楽器「ログ」を説明する映像が興味深い。JOHN 5氏は、派手なシャツ着てるなあと思ったら刺青か・・・、でもあの視覚的スタイルで弾くカントリーはすごい。ああいうバックグラウンドがありつつ、マリリン・マンソンやロブ・ゾンビともやれるんだから音楽の許容範囲が広すぎる。テイラー・スウィフトさんも最初はカントリーらしいし、カントリー・ミュージック恐るべし。Fender Telecaster が世に出て、あせった Gibson が Les Paul を出して、そしたら今度は Fender Stratcaster と、よく知られるギター史をつづっていきます。Stratcaster の優美な曲線に「弦がついた女性」と評する人も出てくるが、いやいやそこまでは・・・。ギター好きの弁護士は「ギターを弾くのはエッチみたいなもんで、おれはギターを弾くとよだれがでる」なんて感じの告白。その告白一生残りますけど。セルビア出身の女性ブルースギタリスト、アナ・ポポヴィッチさんのシーンでは、Stratcaster を弾く姿はもちろんですが、一瞬映る、ハイヒールでワウを踏むクローズアップにドキドキします。ワウペダルが痛そう、でも良さそう。1977年のジョニー・Aさんが今とは別人のようです。マイク・ブルームフィールド氏が Les Paul について熱弁してます。ギターについて語る映画ですが、主にロック系の話しなので、ジャズ系の人の話題はエレキの始祖、チャーリー・クリスチャンくらい。それは仕方がないとして、惜しいのは有名どころが出ていないことでしょうか。例えば、ジェフ・ベックとかクラプトンとかジミー・ペイジとかデイブ・ギルモアとかキース・リチャーズとかリッチー・ブラックモアとかアンガス・ヤングとかへビメタ系の方々とか、とか、とか・・・と挙げたらキリがないですけど。それと Bigsby とか ビートルズの頃の Rickenbacker とか他のメーカーについて話しがなかったのは残念ですが、Fender と Gibson にしぼった仕様と理解するしかないですねえ。作中に出てきた、フラートン美術館(Fullerton Museum Center)というのが気になりました。なんだか Fender Guitar の博物館のようです。ホスト役がケヴィン・ベーコンさんですが、ハリウッドには24の人やセガール師匠にジョニー・デップさんなど、ギター好きの方が多いんですねえ。ケヴィンさんといえば、映画「エコーズ」でもギター弾いていました。ギターマニアにはちょっと物足りないかもしれませんけど、ギターばかりの映画は見たことがないので面白かった。晴れ。


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ロスト・アイズ(Los Ojos de Julia/Julia's Eyes) [DVDやら映画やら]

スペイン映画。冒頭から女性サラが・・・なんだか目が変。見えないんでしょうか? 虫の知らせか双子姉妹らしいフリアが倒れる、そして・・・と、最初から引き込まれてしまいます。姉のサラがなぜ? そして妹フリアにも危険な目にあうというホラーなミステリー。犯人が人間だといいんですが。題名の「アイズ、Los Ojos、Eyes」に偽りなし。サラとフリアが視力が低下する進行性の病気にかかっているところが肝。姉妹の他にも、視力にハンディキャップを持つ人が出てくる。実際の話しなのかわからないが、彼女らは視力の変わりに臭いや気配について敏感になっているらしい。だからフリアにサラの臭いを感じるし、フリアの後を追ってきた男の臭いにも気づくという。この辺もけっこうホラー。しかしフリアはまだそこまで敏感ではなく、お墓で後ろから夫に肩をさすられていると思ってたら、遠くに夫がいるのでドキッというシーンがあったりします。目に包帯巻いて家に戻ってきたフリアは、電話に出ようとするだけで電気スタンドは倒すは、電話機は転げまわるは、転ぶは、メガネでケガするは、そして泣いてと一人ホラー状態ですが、実際、目にハンディを抱えてしまうというのは、命に関わる危険と紙一重の世界なんでしょう。しかし、いくら病院嫌いでも、ちょっとの間はがまんして入院してたらいいのにと、誰もが思うことでしょう。ホテルの用務員っぽい男、クレスプロがフリアに危険な透明人間のことを話す。そ、そんな展開? やっぱり相手は人間でないの? 実は空想科学ホラー?・・・トンデモ話しになりそうですが、それが重要なところ。面白いところはフリアが包帯をして目が見えなくなっているときの人間の撮り方。どんな体勢でも顔を見せません。最初は怪しい人だから映さないのかなあと思ってましたが、見る側にもフリアと同じ気分になってもらおうということですか。ホテルの中を歩く人の視線で撮られたシーンも面白い。ソレダトさんと二人で話しているとき、ソレダトさんが飲みものをこぼす。それをフリアが片付けるのだが、その時の胸の谷間がすごい。ゆるいセーターを着てますねえ。それと廊下を歩く看護婦さんの揺れるヒップと腰元をクローズアップした後姿。ところどころでお色気を忘れてません。冷静にみればフリアの自業自得っぽいところもあります。しかし最後、夫の目の件についてはホロっときます。良い旦那さんだった。「誰にも気づかれない」とかいった話しだと、コメディにしやすそうですが、あえてホラーの題材にするとはなあ。人は目で「物」が見える・見えないを判断しますけど、仮に見えたとしても「印象」に残らなければ記憶には残らない。そんなところかなあ。面白かった。晴れ。


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スター・トレック ジェネレーションズ(Star Trek: Generations) [DVDやら映画やら]

「カーンの逆襲」を見ようかと思ったが、またマルコム・マクダウェルさんを見たくなって、こっちを借りてしまった。ピカード艦長の、いわゆるTNGと呼ばれる新世代スター・トレック映画。でも引継ぎではないでしょうけど、カーク始め、古参三人も顔を出しています。ヒカル・スールー、いわゆるミスター・カターと血縁になる女性まで出てきて、古い世代も引きつける配役です。マルコムさん演じるソラン博士たちが向かっていた先はネクサス。といっても Google のスマホではなくて、時が止まった世界。つまり年も取らず、亡くなることのない世界。映画の中で、このネクサスの世界が描かれるが、その部分はちょっと退屈。ただ何故カークがそこにいたんだ? 誰でも行ける所なのか。冒頭でソランたちを救おうとした宇宙空間にそうした力あって、そこに放り出されたのか。だとすれば遭難したソランの船にいた人々はネクサスに行き、エンタープライズに転送された人たちがだけがババを引いてしまったか。そうであればエンタープライズも悪いことをしたもんです。ただ、結末だけ見るとネクサスが無くなったと明言されていないので、ソランのように行こうとする人はまた出てくるかもしれない。たぶんこの映画は、エンタープライズの人々が遭遇する事件よりも、TNGスタッフの紹介が目的なんでしょう。アンドロイド、といっても Google ではなくて、人型アンドロイドのデータが感情チップを必死でコントロールしようとしたり、グラス、といっても Google Glass ではなくて、機関士がメガネの力で無い視力を復活させていたり、クリンゴン人もスタッフにいたりすることとか。しかしそれよりも何よりも、ビバリーやディアナといった美人さん二人です。やっぱり映画といえば美女です。スター・トレックといえばドクター・マッコイですが、できれば、きれいな方が良いですねえ。美女といえば、ウーピー・ゴールドバーグさんも出てました。歌いだすんじゃないかと冷や冷やしました。なんだか今の時代に見ると、Google の宣伝映画とも思えます。雨曇り晴れ。

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パララックス・ビュー(The Parallax View) [DVDやら映画やら]

政治ミステリー映画。「わたし消されるわ~」とか言ってる人や、あやしそうな人が、次のシーンですんなりやられているあっさり感。実に爽快です。タイトルの Parallax は見た目と実際の「視差」を意味するようですが、映画に出てくる会社名もパララックスで、「パララックス社の視点」ともいえそう。それと求人目的の相違と視差を引っ掛けてるんでしょうか。ウォーレン・ベイティさん演じる記者フレイディが、事故死、病死とされていたのが、実は消されていたのではないかと勘ぐり、調べるとその先には・・・そして政治のために陰で暗躍する組織に行き着くという話しか。真相に近づくフレイディは調査のため、上司に給料の前借を頼むが、かたくなに断られます。その辺りを見てこいつもあやしいなあ、仕事をやめさせたいのか?とか思いましたがどうでしょう。こうした映画の基本は誰も信じないことですから。情報源の元FBIとかいう殿方もなんだか怪しい。パララックス社の不気味な試験シーンでは、「時計仕掛けのオレンジ」の暴力衝動を無くさせる治療を思い出します。いわゆる洗脳とでもいうのか。「時計仕掛け~」では目を無理やり開かせて残酷な映像を次々と見せていました。さすがに映画を見ている人の気は変にさせないでしょうが、幼い子供だと頭にすり込まれたりして。バーでミルクを出してくれるお姉さんがアメリカ~ンで、さすが 70's 女性という良い感じ。後半はほとんど会話がなく、意味深な映像をメインに淡々と進む。広く俯瞰した映像といい、70年代の映画はみんなこんな感じだったような気もしてきました。結末により、パララックス社のしていることがよくわかる。彼らが求人しているのは単なる<ピー>だったんですねえ。首をつっこむほどドつぼにはまる。そんな映画でした。ダム放水のシーンはけっこう迫力がありました。でも「どこかで見たなあ」的映画でした。テレビかなあ。面白かった。雨。


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