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once ダブリンの街角で(Once) [DVDやら映画やら]

見てよかった。面白かった。かんじんな男女に名前が無い。彼女の母親も She とか Her しか言いません。でも良いんです。一歩間違えば、RAMONES とかのポスターが貼られた彼の部屋でしっぽりになってしまうところを、彼女が偉かったんですねえ。さすが大人。話しを聞いていると、既に恋人や連れ合いと修復不可能、別れたような雰囲気ですが、そこがタイトルの「Once」になるんですねえ。いかしてます。普通のドラマなら、ドロドロの不倫の果てにケンカ別れで終わりましたなんてところでしょう。男女二人の表情が良いです。楽器屋さんで彼女のピアノを初めて聴いているときの彼の表情が素晴らしい。街中で彼の歌にコメントをする彼女の表情が素敵。掃除機を犬のようにつれまわすシーンが良い。彼女の貧しさではなく、たくましさの表れか。「YAMAHA(のピアノ) は買い手がが付いた~」とか、穴の開いたギターが Takamine のエレアコだったり、なんだかうれしい。彼のギターにはなぜ穴が開いたのだろう。説明はなかったと思うが、おそらく前の彼女とケンカでもして、そのときやっちゃたのか。レコーディング風景も良かった。特にエンジニアが何かに気づいて本腰いれはじめるところ。レコーディングの資金を得るために銀行と交渉するところも良かった。彼の父親を筆頭に、なんだかんだと味方はいるものだ。楽器屋にかかっているギターが Flying V のベースとか、Gibson EB-1 っぽいバイオリン型ベースとか、けっこう興味をそそるものがならんでます。バイオリン型ベースが Gibosn ならリイシュー品としても、けっこう物持ちの良い楽器屋さんではないかなあ。寂しい大人のラブ話しかと思ったらそうではない。彼と彼女の関係がどうなるかというのが映画のキモでしょうが、まあハッピーエンドといえるんではないかなあ。前半、夜中の通りで歌う彼の声に圧倒されます。まるで叫びのような。DVDに入っていたプロフィールを見たら、彼も彼女もプロのミュージシャンだったんですねえ。演技は上手いというか自然で、役者さんかと思ってました。邦題の「ダブリンの街角で」も、映画の内容をじゃまするわけでなく、控えめで良いコピーです。久しぶりに音だけでも楽しめる映画だった。ああ、面白かった。晴れ。


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