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遥かなる山の呼び声 [DVDやら映画やら]

子役の吉岡秀隆さんが良いですねえ。子役から現在まで、長い芸暦の途中で色々な別れを経験したでしょうし、健さんもその中の一人になってしまったんですねえ。それを踏まえて二人が親子のように仲良くしているシーンを見ると、なんだかジンときてしまいます。武田鉄矢さんが出てたかなあと思ったが、やっぱり出てました。「~黄色いハンカチ」とダブってしまったか。しかし相手役が木ノ葉のこさんだったのを忘れていた。いちばん印象的なのは寂れた家々のシーン。確かに廃墟な家屋は今でもみかける。父を亡くした母子の元にふらりと現れた訳あり男、そしてだんだん親しくなるというのは良いんですが、結局罪人なのだから許すわけにはいかん。しかしそれでもなんとかうまくいってほしい、そう思ったりさせるこのジレンマこそが健さんのなせる技なんでしょうねえ。健さんだけでなく倍賞千恵子さん、吉岡さんであるからそう思うんですが。最後、倍賞さんを連れ出したのはおそらくハナ肇さん演じる虻田長男でしょうが、この男がいる限り、とりあえず倍賞さんは安心というところか。その様子を見れば、健さんも心置きなくお勤めに行けるというもんです。さすがに厳しすぎるであろう真冬の農場シーンは見れませんでしたが、春・夏・秋でも仕事は辛い。周りには何もないでしょうし、北海道ロケは大変だったでしょうねえ。面白いのは虻田長男が釧路(だと思う)から持ってくるカニや握った寿司を、そのまま健さんの食事に出すところ。晩御飯だよといわれて、いきなりでかいカニでは逆に不安に思います。その他、印象に残るのは、武田さんが連れてきた木ノ葉のこさんに「紅茶入れましょう」とか、健さんに「コーヒー久しぶり」の台詞。いつも忙しい倍賞さんにとって、この一息というか一服が実はとても貴重なことなのでしょう。どうも色々と思い違いをしているようで、最後は馬に乗った健さんが母子の前にまた現れると思いこんでいた。筋は違うでしょうが、このまま映画「~黄色いハンカチ」とかにつながりそうですねえ。なんだか北海道並行世界という実はSF的側面を持つアナザー・ワールドだったりして。面白かった。またハナさんのクレイジーキャッツが見たくなりました。蒸し暑い。


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