虎影 [DVDやら映画やら]
西村喜廣さん監督映画。「西村映造」のマークがかっこいい。「像」でなくて「造」というのもかっこいい。しいなえいひさんが出ているのもうれしいが、芳賀優里亜さんも出ている。その他にも清野菜名さんに津田寛治さん等々、西村監督映画でおなじみの方々が登場します。タイトルロールの音楽もいかしている。羽が手でできている目なしの造形がホラー。ボーリングのピンみたいに並んだツボ女が不気味。芳賀さん対清野さんがかっこいい。人柱サーフィンシーンがはちゃめちゃ。芳賀さんが人柱を見捨てられないときの表情が良い。あと、清野さんにとどめをさそうとするときの鬼卍の攻撃にハッとするところ、リクリにとらえられて、虎影と話すところとか、天窓から夜の空を見上げるところとか、その時々の表情がすばらしい。事後計画の無くて悩む景虎が面白い。ほんとの忍者って、案外こんなもんだったりして。「終わりの始まり、呪怨の監督が来るぞ」に笑う。おそらく本人? ラスト、リクリたちの領地にかけつけるしいなさんが、とても楽しそうでとても清々しい。彼女の他、西村監督作品の人々は、悪玉でも善玉でも苦悶の演技でも、みなさんのなり切り具合や表情がすばらしい。だからハチャメチャな展開でも関係なしで楽しめる。みなさん心底楽しそうなのを感じるのだが、実際はどうなんでしょう。初登場では鬼婆か魔女かホームレスのようだった清野さんが、後半の戦いではちょっと小ぎれいになっている。と思ったら最後はまた戻ってた。「ウ○コ」の頻度高し。お下品だが「パチンコ、パ・チンコ」と同様、ちゃんとあとからつながってくる。しいなさんでもうひと押しあるかなあと思ったのでちょっと残念。石垣の補強をしているというのは「進撃の巨人」か。「だいじょーぶ」なんて、しっかり「赤影」へのオマージュも忘れていません。と思ったら、ほとんど「赤影・ビギンズ?」みたいなうれしい展開だった。お宝がアレだったのはそういうことだったのか。続編があるなら見たい。西村監督映画ではよく解説者が登場しまが、今回はポルトガルから来たフランシスコが登場します。彼の解説が分かりやすくてよろしい。ラストの絵も楽しい。しいなさん+芳賀さん+清野さんを一本で楽しめる大変ごうせいな映画。面白かった。大雨・晴れ。
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