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ISOLA 多重人格少女 [DVDやら映画やら]

木村佳乃さん演じるゆかりは、ボランティアで訪れた阪神・淡路大震災の被災地で多重人格のちひろと出会う。このちひろをめぐって話しが進む。多重人格それぞれには名前がある、それぞれの人格に付けられたその名前の意味がポイント。うーん、ゆかりは頭が良い。その名前の中でもっとも強力なのがタイトルの ISOLA という人格らしい。ISOLA という名前は、ある物語からとられた名前のようだが、他にも秘密がありそう。木村さんのおどおどして幸薄そうな演技がすばらしい。自分の有した能力にとまどう雰囲気がじゅうぶんただよってきます。この幸薄そうなゆかりがちひろの父親にアレされるところが迫力あり。「おろち」もそうでしたが、木村さんは怖い映画がよく似合う。多重人格をひとつの器として考えることが面白い。タイトルや話しの進み方から、「多重人格」とかある少女に注目させておいて、実はもっと悪いのは別にあるという予想もしないひっかけ。しかし石黒賢さんが使った薬は反則かも。木下ほうかさんの出番はちょっとでも、見事にゲスな印象を残します。ちひろ役とやよい役の方々のお顔の雰囲気が似ているところが良かった。やよい役の渡辺さんはよくテレビで拝見しますが、モデル出身とは思わなかった。どうりでスタイルが良いもんだ。ゆかりはなぜ西宮にやってきたのか。「希望」とか「自分」を探すためだったかもしれないが、何かほんとうの理由がありそうです。なんだか「家族百景」とかの火田七瀬っぽくもある。このあたりは続編を作っても良いですよな雰囲気。最後の歌が氷室京介さんだった。ちひろのひそひそ台詞が、ボリュームを上げないと聴きとれなかったりするのが玉にキズ。ホラーというより SF に近い。「ガス人間第一号」とか「電送人間」とかいった東宝SF怪奇特撮を思わせる映画だった。「千里眼」とか「クロスファイア」とか、ミレニアムの頃の東宝らしい映画。ちひろ役の黒澤優さんが黒澤明さんの孫娘だそうだが、同じ DNA を引き継ぐせいか、ロードの男性が分かれた女性と、顔の雰囲気がちょっと似てるなあと思った。木村さんが若い。寺島進さんも若い。なんだか顔が小さく見える。


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