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ラビット・ホラー [DVDやら映画やら]

ウサギといえば、「不思議の国~」とか「鏡の国のアリス」とか。しかしこの映画では人魚姫の話しが引用されます。ウサギの夢にうなされる弟。それはウサギにひどいことしちゃったせい。お姉さんが話せなくなった原因はお母さんが亡くなったせい。お父さんが暗くなっているのは妻が二人もいなくなったせい。着ぐるみのお腹から弟が出てきたり、お姉さんが顔出すシーンはけっこうこわい。お姉さんは屋根裏みたいな納屋に何かあるという。その納屋で探し物をするお父さん。そこには写真とか母子手帳とか、おそらく奥さんが残していたもの。弟が箱の中にいて小窓から外を見るとお父さんと女性。小窓が閉められると煙。どう考えても棺おけ。弟のさけびに気が付くと、納屋の中でウサギにおそわれていた。でもお姉さんは何もできない。駆けつけるお父さん。この辺のお父さんの様子を見て、ああもしかしてあれだなあとピンときます。家族に何があったのか明確に語られることはなく、お姉さんの回想イメージに頼るしかない。それは二人目のお母さんがやってきたことから始まる。お姉さんは、とにかく新しいお母さんを受け入れられなかったようだ。そしてメリーゴーランドで起こったウソのような出来事が本当なら、連想されるウサギの正体は、おそらくあの人。受け入れられなかった母親が去り、その子供、つまり弟が残った。なんだか複雑な家庭環境のドラマには満島さんがぴったりかもしれない。ジャンル分けするならホラー映画でしょうが、ホラー的要素がなくても人間とか家族ドラマとしても成立しそうな話し。亡くなった命や産まれてこなかった命による復しゅうの物語。しかし周囲から見れば悩んだ末の自害。終始、お姉さんの空回りに見えますが、たぶんあの人の世界だったんだなあとラストで分かる。実際の映画では 3D だったらしい。たしかにウサギが自分に向かって突進してきたり、落ちてくるシーン、お父さんが作る飛び出す絵本とか、3D で見るとおどろくんだろうなあ。病院とか洋館みたいな部屋とか遊園地シーンを見ると「3D お化け屋敷」みたいなものか。最初はよくあるパターンかと思ったが面白かった。ホラー映画でありがちなタレント事務所の名前が無いもの良いです。ウサギの逆関節の足を再現した着ぐるみがちょっと不気味。最後の SCANDAL の歌がけっこうかっこいい。晴れ。


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