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ハイ・ライズ(High-Rise) [DVDやら映画やら]

タワーの25階に住みはじめた生理学のロバート・ラング博士。講義での頭からベリベリやるシーンがおっかない。実際にあんな風になるのだろうか。タワー高層階はセレブで低層階は一般人。低階層では停電も起きる。バロックなセレブのパーティーで室内楽団が演奏していたのは、アバの SOS だろうか。SOS は肝心なシーンで流れて映画のテーマみたいでもある。簡単だか難しいのだかよく分からないが、たぶん観た通りとしか言えない映画。タワーの中にはスーパーマーケットもあるしアスレチックもある。外に出るのは仕事のため。セレブにしろ一般人にしろ、大いに不満を感じている。生活というよりお互いの存在に不満を感じているのだろう。秩序を保ちたい上層階のセレブな人々。一般人には自由にしてほしくない。セレブな人でも死ぬのはこわい。30階がジムでコートは20階。このあたりも何かありそう。暴力と狂乱、行きつくところはエッチ。セレブほどエッチが普通。ロイヤルが食べるのをやめた肉はやっぱりあの四つ足の肉か。犬を食べるというのは経験した人しか思いつかなそう。これは建築家ロイヤルが書いているタワーの図面がどうも女性のアソコっぽく見えたりする。彼は「変化のるつぼにしたかった」と話す。彼にしてみればひとつの国を作るつもりだったのかもしれない。貧困やセレブたちのどちらかが住む住宅地ではなくて、るつぼのような場所。こんなタワーが他にもある。映画にもなったスタンフォード監獄実験の通常生活版にも思える。セレブが看守で低階層が囚人。セレブのシモンズは「タワーに仕えている」と話す。チャプター5でタワー内の様相は急激に変化する。断片的な映像は、人々がタワーに取り込まれていく様を描いているのだろうか。ラングに限って言えば、タワーの外では自失状態で、すぐにでも部屋に帰りたい様子。壁の塗料を身体に塗るのは、自身がタワーだからですか。上階層と低階層ともに歯止めが利かなくなった中でいちばんまともなのはワイルダー。彼だけがタワーに疑問を持っている。ラングもワイルダーのことを「唯一まとも」だと話す。ほんとうならラングもまともな奴として存在するはずだったが、マンローの件や色欲に負けてしまった。ラングだけが罪を感じているかもしれない。ラングはマンローに「見つかった」としか言っていない。マンローが勝手に察してしまっただけだ。どれだけひどくなっても出て行かずに残っているのはタワーが崩壊するのを見届けるため。大人たちをふかんするトビー。おそらく彼はあの人の息子なのだろう。トビーにとってすべてが反面教師。ラストのパイプ姿はセレブの証。ああよく分からんかった。曇り・雨・雪。


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