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昨日消えた男 [DVDやら映画やら]

大映映画。退屈な将軍が身分を隠して城下で遊ぶというのはよくある話し。しかし乗組員が消えた幽霊船なんて出だしはあまり聞かない。時代劇ながらミステリっぽい内容かもと思ったら、市川雷蔵さん演じる吉宗が、同心という組織から離れ、探偵の体で事件の謎を追うという話しだった。それをサポートするのが寺子屋の先生の宇津井健さん。バディムービー。シャーロック・ホームズっぽくもある。ちがうところはどちらも良い男。良い男ときたらいい女で、藤村志保と大魔神の高田美和さんが花を添える。大岡越前守が「忠公」と呼ばれる設定が面白い。最後には子供にまで忠公と呼ばれたりする。なかだるみ無し、軽快なテンポ、面白い。男二人で酒を飲んで長屋に帰ったら死体が転がっていたなんてなかなか無いシチュエーション。「お主も悪よのう」の安定の勧善ちょう悪展開かと思ったら、そんなこともない。常に将軍はおごることなく反省しなければならないのだった。開始早々の吉宗が退屈している様が面白い。お伽衆にとんちの効いた謎解き話しをさせて暇をつぶそうとするのだが、全部簡単に分かってしまうので退屈でしょうがない。当時の将軍ってこんなん楽だったの? うらやましいよりも不安になってしまう。寺子屋の子供、タロサクが子役の名にふさわしい子供な演技を見せてくれる。素の演技だったらほんとに天然記念物的子供。この子供が忠公に手紙を届けるシーンは多くの人が笑ったに違いない。橋の上を提灯を持った男たちが走り回る様がかっこいい。ラストはなんだかんだと意表をつかれてしまった。面白かった。晴れ。

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