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ベニーズ・ビデオ(BENNY'S VIDEO) [DVDやら映画やら]

ベニーが乗り降りするエレベーターのシーン。長い廊下を前にして、その扉が閉まるところが印象的。おまけの監督インタビューが秀逸。自分で考えろと監督は観客を突き放すが、彼の言葉にはヒントがある。主人公ベニーは幼い。だから彼の行動を思春期や幼年期の「わけのわからなさ」で語られることも多い。彼ら子供は、身の回り、つまり自分の世界をコントロールできていると考えている。これがわけのわからない行動に踏み出させる原因かもしれない。たとえば、ベニーにとっての「コントロール」は、彼が愛するビデオテープやビデオカメラ。彼は撮影することで、自分の世界をコントロールできていると思い込んでいる。今なら、SNSだか、FACEBOOKだか、LINEなんてものだろう。TWITTERもそうかもしれない。炎上したりして、ようやくコントロールできていないことに気がつくんだろう。ベニーはある事をしたあと、丸刈りにするが、両親がそれを見て嘆くのが新鮮だった。彼らにとって丸刈りは囚人を予想させるものなのか。これも何かヒントになるかもしれない。「白いリボン」に「ファニーゲーム」もこの監督だった。こんな映画を作るとは、なんとも恐ろしそうで、できればあまり付き合いたくない感じだが、インタビューの様子だと良さそうな人だった。ベニーの両親にしてベニーありか。辛いですが面白かった。


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