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ベルベット・ゴールドマイン(Velvet Goldmine) [DVDやら映画やら]

この映画は2000年より前だったのかと、あらためておどろいた。そんな古かったか。最初はサントラ盤はロキシー・ミュージックの曲が多かったので、彼らの伝記映画と思ったら、まったく違った。雰囲気は、デビッド・ボウイさんとイギー・ポップさんの話しにしか思えない。ブライアン・スレイドのモッズ~長髪~グラムの流れはボウイさんそのものだ。彼のバンドはまさに、「スパイダース・フロム・マーズ」。「T.V. EYE」を歌うカート・ワイルドはイギーさんそのもの。彼を演じるユアン・マクレガーさんのステージングに拍手。いちばんの見所かも。バイなところを強く出しすぎと思う。モッズなブライアン・スレイドがあきらかに学生を手ごめにしたようなシーンは、小児なんとかにうるさい世界では反感を買うんではないか。そんな妖しさもアーティストの味とはいえ、これではデビッド・ボウイさんもへそを曲げる。クリスチャン・ベールさんが演じるアーサーは記者。彼がスレイドの行方を捜すのだが、それは彼自身が「ちょっと恥ずかしい」過去と向き合うことでもあった。誰で消したい過去はある。70年代当時のレコードショップで見るLPジャケットは楽しい。こんなシーンを観ると、映画「時計仕掛けのオレンジ」でマルコム・マクダウェルがナンパするシーンを思い出す。そういえば、ボウイのジギー・スターダストツアーの映画では、ライブのオープニングSEに「時計仕掛けのオレンジ」の音楽が使われていたなあ。記者アーサーは真相を知るが、それが政治的にかなり重要な雰囲気がある。スレイド事件はそれに関係があるのか、それともないのか。頭が悪いのでよくわからん。話しとしては、バイとロックの関係に、化粧とグラムロックが認知されるまでの物語。スレイドとワイルドの二人の間の話しと、それに関係した愛人たち(男女問わず)の没落ぶり、記者アーサーの甘くて苦い思い出、等々色々あるが、その柱になる人物はジャック・フェアリーっぽい。みんな彼が示した道に乗っかっているんではないか。バーでワイルドがアーサーに話すこと、そしてジャック・フェアリーの歌うことがすべてなんだろうな。ジギー・スターダストとかアラジン・セインツアー末期からのパラレルワールド的な後日譚という設定かもしれないが、やっぱりバイが多すぎではないかなあ。もしかするとこれは、デビッド・ボウイさんが実はブライアン・フェリーになったという話しだったりして。しかしアーティスト名に「さん」を付けると、BABYMETAL とか 何とかクローバーみたい。


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