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DVDやら映画やら 記事一覧
2019年09月05日:  日本暴行暗黒史 異常者の血
2019年08月27日:  Miss ZOMBIE
2019年08月21日:  熱海殺人事件
2019年08月17日:  張り込み
2019年08月14日:  アントマン&ワスプ(ANT-MAN AND THE WASP)
2019年08月05日:  ブルーハーツが聴こえる
2019年06月12日:  去年の冬、きみと別れ
2019年06月10日:  サンセット・ストリップ ~ロックンロールの生誕地~(SUNSET STRIP)
2019年06月04日:  怪談
2019年05月18日:  素敵なダイナマイトスキャンダル
2019年05月12日:  下落合焼とりムービー
2019年05月11日:  キングコング:髑髏島の巨神(KONG:SKULL ISLAND)

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日本暴行暗黒史 異常者の血 [DVDやら映画やら]

モノクロ。タイトルロールの音楽の悲しさかげんがすばらしい。警視庁捜査一課の部長刑事サクマタダオ。彼のモノローグで話しは始まる。列車の車中で彼に話しかける人が素人っぽい。故郷に向かっているサクマは故郷をかなり嫌っている様子。何だか嫌な経験があるらしい。回想される事件が粗いフィルム映像っぽい。女性が胸をはだけて逃げる様子がゲリラ撮影っぽい。暴行未遂容疑でカンバラヨシオを逮捕する。そのときからサクマタダオの中で故郷で起きた忌まわしい事件がよみがえる。それは明治時代の長州藩から始まる。なんだか『武士道残酷物語』を思い出させる展開。
明治時代 長州藩: 百姓ながら剣の達つゲンシチが首に縄で座っている。これが刑務所みたいなものだろうかと思ったら、騎兵隊の馬小屋だった。「種馬め」とか色々あって馬のような扱いをされるのだが何てひどい仕打ち。そこに恋人サチが訪ねてきたあたり少しの間カラーになったりする。この後も時々カラーになる。そしてゲンシチのうっぷんが爆発するのだが、ふんどしを猿ぐつわにするところがすばらしい。色々あってゲンシチは死ぬが、その亡がらを名主のカンバラヨイチロウが更に斬る。なぜならゲンシチが彼の妻を彼の面前で犯したから。頭がおかしくなった妻はゲンシチの子を宿していた。子供はカンバラヨイチと名付けられる。なるほど、こうして血がつながっていくのかな。
大正時代 山口県: カンバラ家当主ヨイチは女性に暴力を振るい、犯しまくって、さらには命まで奪っている様子。人々は人狼(ひとおおかみ)と噂して恐れるが、ヨイチの所業とは思わない。これがゲンシチの血だとサクマは言う。ゲンシチだってひどいことをされたからひどいことをしたわけで血のせいにするのはおかしくないかと思ったが、サクマは「呪い死にしたゲンシチの霊が乗り移ったのだ」とも言うのでこれにはちょっと納得。しかしこのヨイチがひどいことをしているときの顔が怖すぎ。ちょっと『フランケンシュタイン対地底怪獣』のフランケンシュタインの怪物にも見える。ヨイチの出自を知るのは血のつながらない親のヨイチロウだが、彼もういない様子。このヨイチの最期はけっこうあっけない。彼の子は妻コトや気の触れてしまった女中モトに宿る。モトの子供はカンバラ家の小作人サクマに預けられる。モトが枕をオンブしてはしゃぐ姿が痛ましい。
昭和 初年: カンバラ家の跡取りはコトが産んだヨキチ。モトの子はヨシコ。清純そうな二人によって、ヨイチの血は消えたかのように見える。勉強会の帰り道、ヨシコを襲う先生をあやめてしまうヨキチ。あっけなくやってしまうところが天性のものか。その後でヨシコとヨキチはムフフ。このエッチではロマンチックな BGM だが考えてみたら二人は異母兄妹。ヨキチは逮捕され獄中で病死。ヨシコが宿したヨイチの子供はカンバラ家の養女となる。ヨシコは夫を迎え、産まれたのだ刑事サクマ。なるほどなあ。
昭和19年: 愛したヨキチを失くし、二番目の夫は戦死。そして残された息子タダオも戦地を送らねばならないヨシコ。その歓送会では終始うつむいている。その夜はヨシコとタダオが、つまり母子が・・・となるがどこまでいったかは分からない。更にはカンバラ家の養女となったユキがタダオに好きだったと告白する。そして身体で愛し合う二人。すべては純な心からとはいえ、もうわけわからん。このユキがゲンシチのヨキチの血をつなぐことになり、タダオは悩む。しかしそれがヨシコの望みだったというところが面白い。彼女は役目を終えたかのように自害する。
現代: 対峙するサクマタダオとカンバラヨシオ。そしてタダオの衝撃の告白。
タダオがどのようにしてゲンシチの血を継いでいることを知ったのか? それは色々あったのでしょう。シリーズもののようで、続きが見たいです。映画『血の群れ』の予告編が重かった。その他の予告編も面白い。『さらば相棒』が見たくなった。

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Miss ZOMBIE [DVDやら映画やら]

ゾンビな小松彩夏さんと冨樫真さん目当てで見る。モノクロ、というかほとんどモノクロ。「肉を与えるな」にはなんだか納得してしまう。自分の手の甲を自分で縫ってしまうシーンが新鮮。この映画の世界ではゾンビが管理されている様子。ゾンビというよりどちらかというと病気に近いような感じ。小松さんは人を襲わないゾンビとして区別されていて、使用人の仕事が終われば帰る場所もあって普通に独り暮らしっぽい。旦那様は最初からアレが目的で小松さんを連れてきたのか? だったらけっこうゲスだと思ったが、もしかして外科的練習台なのかと思わせるシーンもある。縫われているときの小松さんの目がブラックアイではないところが意味深。小松さんはゆっくりすり足。ゾンビは動き遅いパターンかと思ったら、走る。何かが彼女を駆り立てる。それは子供への愛情によるものだったり、ときおりフラッシュバックする過去に関わることらしい。特に彼女の過去のイメージのなかでは妊娠しているであろう姿が見受けられるので、子供に対する感情は特別なものがありそう。事故で息を止めてしまった夫婦の息子が、小松さんの力でよみがえる。それから家族が、特に今までの幸せいっぱいだった冨樫真さん演じる奥さんが変になっていく。いちばん面白いのは人間とゾンビの逆転現象。逃げるゾンビを人間が追うのだから。それでも精神的には人間のほうが追い詰められているはず。なんであのシーンだけ色が変わるのか。小松さんの目が変わるのはなぜか。色々考えさせられるところが面白い。いちばんかわいそうなのは、駿河太郎さんだろうなあ。

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熱海殺人事件 [DVDやら映画やら]

高橋かおりさんが出ているので見る。『青春という名のラーメン 知的なタコイカ』がなつかしい。その食べ方がなんとも。マディソン・バッグもなつかしい。三菱パジェロがかっこいい。看守役が平泉成さんとは分からなかった。自分が事件を選んだり事件の筋を決めてしまう刑事。その二階堂刑事の横柄さ、べらんめえさを許容できるかがポイントかも。べらんめえでも正義の人ならまだ良いが、冒頭のポーカーシーンでいかさまをするのだから結局自分勝手なだけなのだと思ってしまう。そこが良いのだか悪いのだか。志穂美悦子さんが下着を見せたりしてつやっぽい。彼女は二階堂刑事に惚れている役。さらっと見ていると古い時代の男の衝動だけが目に付く。二階堂と熊田、両刑事の女性や部下に対する言動はパワハラそのもの。明快なセリフがだんだん辛くなってくる。受刑者のシリアスであろう話しも刑務所があまりにシュールで大したことない感じ。警察署内の壁に飾ってある写真は遺影っぽいのもシュール。終わってみれば、志穂美さんがいかに二階堂刑事さんとの恋を振り切るかという話しという印象。この映画はその二階堂と熊田という二人の刑事よりも、彼らに関係する二人の女性の物語なのかも。熊田を追いかける女、大西多摩恵さんの熱演がすばらしい。その他の見どころは冒頭のカーチェイスシーン。普通に走っているだけだがけっこう危なそうでした。

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張り込み [DVDやら映画やら]

モノクロで始まる。買い物帰りの主婦、若林しほさんがマンションに戻ると事件が起きていた。彼女は部屋に戻ると缶ビールを開ける。一瞬カラー。またモノクロへ。このカラーの使い分けに意味がありそう。「張り込みです」とやってきた刑事を家に上げてしまう主婦。光の加減で真っ白になっている小市慢太郎さんの顔が怖い。やりたい放題の小市さん。彼の正体は何なのか。そして若林さんは何をしたのかというのがだんだん明らかになっていく話し。白黒のシーンの小市さんが、昭和初めの映画からタイムトリップしてきた人みたい。エンドロールで役名がみんなカタカナだったことが分かる。二輪のバラを前にして電話する若林さんが乙女。声を聴くと女優さんという感じがしないが、黙っているときの表情とか、ちょっといっちゃたときの演技が自然過ぎ。堺雅人さんの髪にクシを入れているときの表情も秀逸。あと外で現場や小市さんを見つめているときの表情もけっこうかっこいい。ここら辺は彼女の地顔な気がする。最後のタバコシーンも上手い。どうやらあの人が出ているシーンはカラーらしい。それが現実とか空虚とか嫌な・良い記憶とか逃避だとかどう考えるかは自由としか言えないだろうなあ。しかしみなさん変な人なので、誰がどうなろうとあまり可愛そうに思えない。ただ堺さんの最期はけっこう幸せだったかも。ああした後でああなっちゃったんだから。堺さんに限って言えば、映画『ココニイルコト』とかこの映画といい、「パンツ一丁の堺さんも大俳優になったわねえ」とか噂されたりしているんだろうか。監督の方は玉木宏さんがかっこいい映画『真夏のオリオン』の監督だったのか。

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アントマン&ワスプ(ANT-MAN AND THE WASP) [DVDやら映画やら]

娘のキャシーがかわいすぎる。仕事もラボもパートナーもすばらしい。ダメな男がヒーローなのも面白い。ギャングなヴィランの安っぽさがたまらない。ゴーストのデザイン、特にマスクがかっこいい。Marvel 史上ナンバーワン。この映画でまた業を持ったダークヒーローの誕生ということか。アントマンとワスプの闘いのコンビネーションがかっこいい。アベンジャーズで見せてくれたジャイアントマンもたくさん見れる。アメリカの街中も電柱と架空線でいっぱいだなあと思ったりする。スコットの家の窓から見下ろすときに見える電線に、どこでも同じだと感心する。エンドロールのジオラマがすばらしい。最後のシーンはサノスの『インフィニティ・ウォー』に関連するシーン。バンのクラクション「パパパパッパー」が素敵。ソーは神様だからどこかにいるかもしれないし、アイアンマンの装甲とかも恰好だけはできそうだし、キャプテン・アメリカの強化剤もユンケルやエナジードリンクを一万倍濃くしたらオッケーそうなのにくらべて、ピム粒子はスーパーすぎる。これだけ大騒ぎして、テレビ局がアントマンやこの研究のことを分かっていないのが間抜けすぎ。ヘボなマフィアたちだって知っているのに。どこか抜けてるスコットと完璧すぎなホープ/ワスプのデュオ。ホープとスコットが相思相愛なことがダメ男たちの一時に希望になってくれる。アメリカでも近所迷惑を気にするのかドラムが電子ドラムなのが面白い。大人の Marvel ストーリー。面白すぎ。

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ブルーハーツが聴こえる [DVDやら映画やら]

ブルーハーツが残した曲をタイトルにした六篇入りオムニバス。それぞれの話しが終わるたびにエンドロールが登場するところがすばらしい。でも製作側から見ても要らない話しはすぐ切れたりするところは怖い。
ハンマー(48億のブルース)
女の子が Jazzmaster 持った姿がかわいい。今までため込んできた同棲のツケをなかなか清算できない女の話しだが、それを強そうな尾野真千子さんが演じるところに意味がある。そして廻りは何の役にもたっていない。
人にやさしく:
スイッチを押すときの市原隼人さんの目がかわいい。高橋メアリージュンさんがかっこいい。正直。市原さん演じる男が残った方が世の中のためになったのではと思ってしまう。
ラブレター:
高校生のころはデブで今はかっこいい男二人。手がはさみになるところとか、映画好きそうなパロディ要素も多い。パロディといえば前出の『ハンマー』もターミネーターをやったりしている。要潤さんの「工場が」「給料が」のセリフに笑う。イケメンが言うセリフではない。山本舞香さん演じる女子高生の潔さがすごい。
少年の詩:
いちばん面白い。優香さんがエロい。新井浩文さんの最期を少しの笑みで飾らせてところが監督の良心。大人のいやなところを見てしまった息子の今後が心配。
ジョウネツノバラ:
人を凍らせてしまうのはどこかで見たような。大事だったのであろう人の姿をなんとか残しておきたかった男の話しだろうか。なぜ残していおきたかったか? セリフは一切ないし明確な理由も説明されないが、最期を見れば分かるような。結局最期までいっしょにいたかっただけなのだ。あればなんで見たんだっけかとがんばって思い出したら『都市伝説セピア』だった。
1001のバイオリン:
茶髪だか金髪にした三浦貴大さんのイメージが普段とちがって面白い。登場人物たちの置かれた状況を除いても、残された飼い犬を当たりまえに亡くなったと思うかどう思うか、という点は『シュレーディンガーの猫』を想像してしまった。

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去年の冬、きみと別れ [DVDやら映画やら]

山本美月さん目当てで借りる。でも思ったより出てこないと思ってたらけっこう大事な役だった。「観る者みんなだまされる」なんてことをあらかじめ言われているので、みなさんの一挙手一投足、素性などなど、最初から疑わざるおえない。主人公である以上、被害者と何かしら関係があるのだろうなあということは思いながら見てしまうし。そいう宣伝文句があるから最後に色々ネタ話しされてもフーンという感じ。面白いところは人物の正体とかだけではなくて、時間軸的なミスリードもあるところだろうか。その時に取材していただろうことが、それよりも前のことだったり。汗をかく夏や冬の海など、季節の移り変わりも印象的。主人公の雪降る浜辺での怪物となった表情が秀逸。目が怖い。悲劇を繰り返して終わってしまった・・・と思ったらまだ時間は半分残っている。ここからがどこをどうだまされたのかの種明かし。いちばんだまされたのは主人公とあの人の関係だろうか。特に部屋にいるときは普通の恋人同士に思えた。振り返ってみれば普通はありそうな愛の表現的シーンがなかったなあと思う。北村一輝さんの背中の汗染みがリアル。刑事を演じる林泰文さんの汗かき具合も尋常ではない。いちばん悪いのは姉弟というよりはあの人か。「あの人は異常だ」という蝶の先生の、標本箱の中に同じ蝶がいっぱい並べられたコレクションもけっこう異常に見える。字幕付きがうれしい。登場人物の名前がよく分かる。登場する女性が視覚が不自由という設定のためか、音声ガイドもついている。エッチのときはどんな解説するのかと思ったら見た通りだった。時間軸が変わるのでそのあたりの解説が難しそう。いちばんかわいそうなのは、これからも自責の念にかられるであろう林泰文刑事だろうなあ。面白かった。

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サンセット・ストリップ ~ロックンロールの生誕地~(SUNSET STRIP) [DVDやら映画やら]

ハートの『バラクーダ』のイントロリフがかっこいい。オリジナルよりかっこいいなあと思ったら、スラッシュが弾いていた。サンセット・ストリップ・ミュージック・フェスティバル2010。ボーカルは胸とホットパンツがグイグイくるファーギーという女性。身体に比例して声がでかい。映画はこのフェスティバルの映像を交えながら進んでいくのかと思ったらそうでもない。タトゥーアーティストのマーク・マホーニーさんといいミッキー・ロークさんといい、目がちょっと変。目張りというかキラキラしている。キム・フォーリーさんは見た目が変。映画の中でも何度か念を押されるが。ストリップとはエッチなストリップではなくて『細い道』という意味。きっとアメリカ人でも勘違いしている人が多いのかも。1920年から30年代は警官を簡単に買収できた時代らしい。ナイトクラブの隆盛にともなって賭博や娼館が開かれギャングやマフィアが堂々と活躍する。だらしない警察に一石を投じたのがオーティスという警官。彼はビシバシ取り締まりを開始する。30年代、40年代のバーレスクでは、映画では何人かのバーレスク・スターの映像が登場する。踊り子は警察に捕まることでスターになるし店も有名になる。メガネをかけたピーター・フォンダさんがかっこいい。1966年の暴動の様子を熱く語る。彼自身カメラをうばわれて警察に連行された。そしてなぜかスーツ姿のスティーブン・スティルス。ビジネスマンっぽい。この頃からハリウッドにロックが溢れてきたらしい。ウィスキー・ア・ゴー・ゴーで演奏するドアーズ。ザ・フーのライブでは客が多すぎて壁に押し付けられ、ジミ・ヘンドリックスのライブでは客はテーブルの上に立って見たという話し。当時をレポートするパメラさんのスタイルに絶句。ピストルズのスティーブ・ジョーンズさんやモトリーのトミー・リーさんの「あちこちで○○された」話しにアホと思うやらうらやましいやら。エイズが流行する前は好き放題やっていたらしい。オジー・オズボーンさんもその話しに乗っかる。レッド・ツェッペリンはやりすぎだったという証言も登場する。それが70年代。ロックの話題の次はスタンダップコメディ。ロビン・ウィリアムスさんやリチャード・プライヤーさん登場。クスリの話題になるとジョン・ベルーシざんが登場。彼のジャック・ダニエルをラッパ飲みする映像におどろく。80年代。X のライブ。このバンドはラモーンズのトリビュートライブで初めて見たが、ボーカルの人はけっこうなおばちゃんになっていた。写真だけだがジョーン・ジェットさんやシュリー・カーリーさんのショットも登場する。次はラットが登場。メタルが台頭してくる。スティール・パンサーのインタビューシーンでは、ギターの人が宙を舞っていた。そんなメタルもニルヴァーナたちグランジにつぶされてしまう。ジョニー・デップさんが作ったヴァイパー・ルームは思い思いの音楽を聴くための店。時にスピーク・イージーだったりキャバレーだったり。立地場所も歴史的。その店の前でリバー・フェニックスさんが亡くなった。その事件でヴァイパー・ルームに邪悪なイメージがつきまとう。それを消したのがジョニー・キャッシュさんのライブ。オージー、シャロンの他にケリー・オズボーンさんが登場するが、この人はオジーの娘さんだろうか。アゴの辺りが似ている気がする。「何でもサンセット・ストリップで初体験したわ」と語る。もちろんエッチも。スラッシュにとっての変化はタワー・レコードが無くなったこと。そしてサンセットの現在の音楽。フェスティバル2010に戻るとスマッシング・パンプキンズのライブ。そしてジェーン・アディクションのライブではビキニトップの女性が宙吊りになっている。エルビスとかもっと王道なロッカーが出てこないのが不思議。アニメのエンドロールが面白い。一目見て「この人はあの人」というのがよく分かる。本編の復習みたいで秀逸な内容、というか本編よりも面白い。

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怪談 [DVDやら映画やら]

出だしの TOHO SCOPE が藍色がかったようなモノクロ。そして墨が踊るなかスクリーンをはみ出る『怪談』のタイトル。そこからモノクロのクレジットに混じって黒や赤や青や紫っぽい墨が踊る。女優さんがきれいな人ばかり。どれもこれも最後は分かっていても見入ってしまう。ロケの撮影はほとんどなさそう。みんなセットっぽいところが、映画でありながら360度な舞台感を感じます。
黒髪:女性は多々登場するが、新珠三千代さんの一人勝ち&その美しさとはかなさ全開の話し。
雪女:岸恵子さんは美人であるが、その笑顔が怖い。夕焼けの空に浮かぶ目玉のような雲が常に仲代達矢さんを監視しているようで怖い。目玉の雲の他、いびつな太陽とか特徴的な舞台美術が面白い。胸があらわになっているシーンがあるが、顔は隠されているし、まさか岸恵子さんではあるまい。ゆきの血を引いた子供三人で後日譚ができそう。すごい能力を持っていたりして。ここで休憩のテロップ。たしかに3時間はちょっと長い。
耳無芳一の話…:わりと登場人物の少なかった前二作と変わって大人数な話し。開始早々の大掛かりな軍船のシーンは俳優さんを含めてミニチュアに見えてしまうところが面白い。けっこう広そうなセット。源氏と平家の最期の合戦。戦いの怒号は一切流れず、琵琶と唄だけが流れる。耳無芳一の話しにすぐに入らず、大掛かりな合戦シーンで死にざまを描くところがぜいたく。船がら身投げする先の海は真っ赤。血の海状態。中村賀津雄さん、丹波哲郎、志村喬、田中邦衛さんとスターぞろい。中村さん演じる芳一のゆっくりと箸を運びながら食事をする姿が印象的。村松英子さんの目の離れ具合が良い雰囲気。頭のでかい少年だった芳一が最期はりりしくなっているのが良いところ。
茶碗の中:結末が無い話し。それはなぜなのか。茶碗の水に映る見知らぬ男。水を入れ替えても映る。水を投げ捨てるが、男は意を決してそれを飲む。それ以来茶碗が気になる男。茶碗を叩き切るとその男が現れる。小林昭二さん、天本英世さんがなつかしい。ラストシーンがけっこうじわじわくる。寝ているときに思い出しそう。

長いが面白かった。

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素敵なダイナマイトスキャンダル [DVDやら映画やら]

尾野真千子さんが素晴らしい。「親御さんが心配している」と言われてあきれ、そして笑いだす末井さん。これがこの映画の全てかも。1955年のテロップで始まるシーンはホラー。爆死した後の現場はおぞましいものだろう。このときの幼かった末井さんの理解度はどの程度だったのだろうか。末井さん役の柄本さんからただよう情熱と虚無感がすばらしい。強力な方が多い中、特に目立つのは末井さんの奥さんだろうか。なんだかんだと腰が据わっている。エロ雑誌を作る人はほんとにエロ好きだと仕事にならないと思う。末井さんがほんとうにエロが好きなのかは分かりませんが、自分にできることを全精力を注いてやっているのだなあと思わせる。1984年の書店を再現するために古い雑誌を集めるのも大変そう。ボロボロなのを陳列しちゃまずいだろうし。書店以外にも事務所のデスクについているアーム式のデスクライトとかも時代風。こうした時代考証は大変だろうが楽しそう。パンティーとか下着なんかも今どきの物は使えないだろうし。タイトルロールの役者さんの名前の出方がかっこいい。特に尾野さんの名前の出方がすばらしい。主人公は末井さんだが、その裏には母親がついて離れない。エッチするので不倫相手にソーセージで追い出される子供も、わけは分からずともトラウマになりそうである。大きくなってからは、母親といっしょに逝ってしまった可能性もあったとも思っただろうし、その思いは想像できない。自分の妻のことがあったためなのか、手の早くなった父親がちょっと悲しい。「透けてる?」「透けてない!」の撮影風景が面白い。実際のカメラマン荒木さんがどういった人だったか知りませんけど、菊地成孔さんの芸術家ぶりは100点満点。かずみちゃん違いの件は間違えて正解。しかしこの撮影風景はほとんど犯罪としか思えません。そのかずみちゃんとか女の子のポラロイドをたくさん持っている真鍋のおっちゃんの末路が悲しい。こうやって女性を紹介する仕事があったのかと思ったりする。心の病なのか、入院してしまった女性が悲しくもホラー。ここら辺は末井さんにも非があるような。話しを通して興味深かったのは、自分の母親の最期をは徹底的に面白がってくれることを望んでいたのかも?というところ。面白かったあ。

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下落合焼とりムービー [DVDやら映画やら]

TFC 第1回公開作品。波に三角マークの東映映画。大日本下落合大学に入学する坂崎幸之助さん。笑ってる・酒を飲んでる・殴られてるたこ八郎さんがせつない。タモリさんのカクテルを飲むシーンはかなりせつない。あらためて見るとちゃんとストーリーがあったのだと思う。大学を牛耳る総長とその取り巻き対反乱軍の戦い。日本国と重ね合わせているのはあきらかで、総長を守る軍団はまるで自衛隊。イベントシーンでは何かとたくさんの日本国旗や日章旗が登場する。それもインテリを焚きつけようとするお遊びに見えるのだが、それを茶化しまくるのがそれが所ジョージさんの力。総長の娘・まり役の司美穂さんに、革命家、日本不二子役の鳥居恵子さんなど、登場するヒロインたち女性がすばらしい。若きモト冬樹さんやグッチ裕三さんの B・G・4 が登場する。モトさんが使っているのはナチュラルにローズウッドネック、黒ピックガードの Fender Mustang。この頃よくテレビで見ていたギター。「失敗は成功の基・性交は妊娠の基」とかセリフをよく聞いておく必要あり。野坂昭如さんをパロディしたり、宇崎竜童さんを主人公の影武者でちょっとだけ登場させたりしてけっこう大胆。所さんも昔は大変お世話になったであろうし。宇崎さんの他、総長役の近江俊郎さんもよく出演したものです。近江さんと司さんは父・娘役なのだが、船上パーティーでは愛人にしか見えない。矢車とまりがデートしているシーンで映り込む変な男女3人カップルとか、釣りをしているあきらかに浦島太郎な人。そんなのにかまわず矢車とまりは真剣デート。その様子がめちゃくちゃ自然見える。坂崎さんの他のアルフィの二人も出ているのだが、どこにいるのかと探したら、中盤で B・G・4 が演奏するパーティで飲んでいたみたい。所さんと坂崎さんの素っ裸のムフフシーンあり。柄本さんが裸にサングラスでパチンコを打つシーンはほとんど松田優作さんのパロディ。軍事教練シーンに登場する日本兵はおそらく小野田さんのパロディ。「お父さん怖いよ」は『野生の証明』。ベンガルさんたちがお菓子の『ドンパッチ』を紹介するシーンは、あきらかにスポンサーがらみなんだろうなあ。「クリープあります?」と聞かれてクリープが出てくる茶道シーンもそうだろう。それとも「クリープを入れないコーヒーなんて」に引っかけているのかも。豪華な役者さん総出演の B 級映画。面白かった。

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キングコング:髑髏島の巨神(KONG:SKULL ISLAND) [DVDやら映画やら]

『ランペイジ 巨獣大乱闘』ついでに見る。中国らしき映画会社名が登場して嫌な予感がしてしまう。冒頭の歴史の回想では毛沢東やら天安門が出てこないが、天安門はもっと後か。早々にコングが姿を見せてサービス満点。登場する人々を見て、『アベンジャーズ』外伝に思えてしまう。わけわからん島だったり、アメリカ、ベトナム、タイと、場所や時代が変わって忙しい。 "Tuxford General Purpose Batteries" を大写しに見せるところが意図を感じる。時代にあった曲がかかるが、中でも "Paranid" がすばらしい。サイズミックが打込まれる様子は撤退したばかりのベトナム戦争の再現。島に入ったヘリコプターがやられるシーンは、徹底的すぎて悪意さえ感じてしまう。ヘリコプターというのは頭上でローターが回っているので、飛行機みたいに脱出できないんだろうなあ。脚が竹みたいに長いクモなのかアリなのか、そのデザインがすばらしい。コングはけっこう顔がでかくて、かっこいいとは言いきれない。チャップマンがかなりかわいそう。彼の他、無慈悲な死が多数待ち受ける。大勢でおんぼろ手作りボートにどうやって乗るんですか?と思うが、さらにどんどん減っていくのだろうなんて想像する。手りゅう弾で立ち向かう件はチャップマンよりさらに無慈悲。かっこもつけさせてくれない。このあたりもヘリコプターと同様ちょっと悪意ありな感じもしますが、何もできないちっぽけな人間を表現するにはこれくらいやらなければならないのか。これを和らげるのが、冒頭のアメリカ人。よほど性格が良いのかタフなのか、友だちがいっしょだったせいもあるがよく生き延びてきたもの。刀があそこで役に立つとはなあ。ラストのモナークたちのシーンを見ると次のゴジラたちに続く雰囲気。でもこの時代は 1970年代なので、2019年から見れば45年くらい前のこと。みなさん亡くなっているかよほどの御長寿さんになっていることだろう。それにしても不安なのは会社名なのだった。もしかして次のゴジラも同じ会社なんだろうか。知らないうちにゴジラ他モンスターズの権利を主張されそう。

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