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素敵なダイナマイトスキャンダル [DVDやら映画やら]

尾野真千子さんが素晴らしい。「親御さんが心配している」と言われてあきれ、そして笑いだす末井さん。これがこの映画の全てかも。1955年のテロップで始まるシーンはホラー。爆死した後の現場はおぞましいものだろう。このときの幼かった末井さんの理解度はどの程度だったのだろうか。末井さん役の柄本さんからただよう情熱と虚無感がすばらしい。強力な方が多い中、特に目立つのは末井さんの奥さんだろうか。なんだかんだと腰が据わっている。エロ雑誌を作る人はほんとにエロ好きだと仕事にならないと思う。末井さんがほんとうにエロが好きなのかは分かりませんが、自分にできることを全精力を注いてやっているのだなあと思わせる。1984年の書店を再現するために古い雑誌を集めるのも大変そう。ボロボロなのを陳列しちゃまずいだろうし。書店以外にも事務所のデスクについているアーム式のデスクライトとかも時代風。こうした時代考証は大変だろうが楽しそう。パンティーとか下着なんかも今どきの物は使えないだろうし。タイトルロールの役者さんの名前の出方がかっこいい。特に尾野さんの名前の出方がすばらしい。主人公は末井さんだが、その裏には母親がついて離れない。エッチするので不倫相手にソーセージで追い出される子供も、わけは分からずともトラウマになりそうである。大きくなってからは、母親といっしょに逝ってしまった可能性もあったとも思っただろうし、その思いは想像できない。自分の妻のことがあったためなのか、手の早くなった父親がちょっと悲しい。「透けてる?」「透けてない!」の撮影風景が面白い。実際のカメラマン荒木さんがどういった人だったか知りませんけど、菊地成孔さんの芸術家ぶりは100点満点。かずみちゃん違いの件は間違えて正解。しかしこの撮影風景はほとんど犯罪としか思えません。そのかずみちゃんとか女の子のポラロイドをたくさん持っている真鍋のおっちゃんの末路が悲しい。こうやって女性を紹介する仕事があったのかと思ったりする。心の病なのか、入院してしまった女性が悲しくもホラー。ここら辺は末井さんにも非があるような。話しを通して興味深かったのは、自分の母親の最期をは徹底的に面白がってくれることを望んでいたのかも?というところ。面白かったあ。

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