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アカルイミライ [DVDやら映画やら]

オダギリジョーさんの頬の絆創膏が、日本の国旗に見えてしまう。りょうさんのオフィスが初代 iMac だらけ。出てくる人みなさんがちょっと変わっている。ユージは今なら病気にされそう。激した時と穏やかなときの話し方の差が怖い。ほとんど破れてしまった服装は彼にしか着こなせない。最後はマモルの父親を諭すような口調になる。成長もあるが、何よりも目的が達成したからだろう。最初はユージとマモルが同一人物かと思った。マモルが出て行ったあと、鉄パイプを持ったユージが向かった先も同じだったから。その後でユージが何度も電話をかける様子は、まるで自分がしてしまったかのようなたじろぎよう。水槽の電気を止めに来たのもユージではないか。おしぼりタオル会社の55歳の社長がユージとマモルに話しかけたり頼みごとをするところは、若い奥さんとの緩衝役になってほしい、もしくは奥さんと似た感覚を覚えたいからだろうなあ。正社員にしたいのは若い奴を使っていることを奥さんに見せたいがためだろうし。臨時ボーナスの件は頼みごとを断りづらくさせる目的。二人の部屋にまでやってくるのは奥さんと距離を置きたいためか。玄関でさりげなくタバコを捨てるところがデリカシー無さすぎ。その前のユージから CD を受け取る様も。社長が部屋にいるときのユージの表情が秀逸。おしぼりタオルの夫婦関係を印象付けているのは、娘の勉強机を持っていた帰りに窓から見える風景。それを見ながら「嵐が来るかも」と口にするマモル。それが何を意味するのかはあとあと分かる。ユージにクラゲを託した時から決めていたのか。マモルの針金が巻かれた指先は人々を狙う銃口、それともユージを指すのか。なぜマモルは事件を起こしたのか。その辺は観た人にゆだねられる。おしぼり社長もなんだかなあだが、人にやたらと趣味について聞く奥さんにイラっとする。マモルの父親の接し方がちょっと変な感じ。エンディング近くとか、車のシーンで2コマに別れるところが面白い。真ん中にはマモルがいるように見える。最後は息子を失くした父親が息子によって殺されてしまったかと思ってしまった。ソファに座った浅野さんの動かなさが怖い。ユージの姿がないラスト、そして若者たちの着たTシャツのゲバラが印象的。劇中の音楽も良かったが、エンディングの曲が見終わったあとの印象にぴったりはまっていた。終わってみると、おしぼり社長が話す「70年代」を思わせる映画。もしかして藤竜也さんが出ているせいもあったりして。でもエッチなシーンは無い。これはすべての若き野郎どもに見てもらうためだろうなあと思う。未来が見えるとか、マモルが登場するとか、監督ならではの世界。見るほどに何かに気が付いた気になる映画。面白かった。晴れ。


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