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ハンティング・パーク(Carnage Park) [DVDやら映画やら]

1978年、カリフォルニア州アメリカ。銃を構えた男のモノローグ。タイトルロールの字体と音楽が西部劇風。開始早々逃げる車。この時の音楽がかっこいい。主人公のヴィヴィアン・フォンティーヌが薄着で大変そう。しかも裸足? かと思ったらちゃんと靴をはいていた。彼女はよほど素直に育ったのか、苦しんでいる人を見捨てられない様子。原題は "Carnage Park"。「虐殺公園」ということなんだろうが、カタカナで「カーネイジ・パーク」だと意味がつかめない人もいるだろうということで「ハンティング」にしたんだろうなあ。レニーがつぶやく「装填しろ」とか「大尉」「勲章」なんて言葉を聴くと、朝鮮とかベトナム戦争を経験してきたのだろうかと想像する。戦いの中で心がおかしくなっていったのかもしれない。最初のモノローグによれば「精神病院」とか「治さなくて良い」とか言っているので、あまり気にかけられなかった頃の兵士だったのだろう。エンドロールのテイストがグラインドハウスで60年代後半~70年代っぽい。だいたいスコーピオン・ジョーなんて名前が今風ではない。ジョーがこの映画の主悪役だったらインパクトが弱いなあと思ったがそうではなかった。ジョーにはかわいそうだが、彼がやられるところが唯一スカッとする場面。彼がドヤ顔でヴィヴィアンに話す姿にムカムカしてしまうので。最後はヴィヴィアンにとっては死よりも怖い展開になったかも。ヴィヴィアンと銀行のやりとりや、彼女がスコーピオン・ジョーを誘拐されるシーンが折り込まれますが、どちらかというとレニーの普段の様子とかをもうちょっと見たかった。これはおかしな男が手あたり次第虐殺する話しだが、ヴィヴィアンが戦う話しでもある。彼女はレニーと戦うが、その前にもスコーピオン・ジョーや堅気の銀行員とも戦っている。おそらく仕事である農場でも戦っているのだろう。彼女はやはりただのお嬢様ではない。ヴィヴィアンえらいと思った。それもそのはずで、あのヒーロー映画「スパークス」に出ていた人だった。最初と最後のテロップを信じれば、これが実際にあった話しらしい。"terrible episode" とか言いそうなものを "bizarre episode" と説明していることが興味深い。曇りと晴れ。寒い。


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