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ゲット・バック ポール・マッカートニー(Paul McCartney's Get Back) [DVDやら映画やら]

単なるライブビデオかと思ったら映画みたいです。監督がビートルズ映画でおなじみのリチャード・レスターさん。1曲目の「Band On The Run」では映画「ヘルプ」の映像が入ります。シリアスなのが「The Long And Winding Road」で、ここではこれでもかというくらいベトナム戦争の映像が流されます。見ていてけっこう辛いです。「Rough Ride」では中国兵士の訓練風景も入っているし、「Live And Let Die」でも悲惨な中東戦争シーンが入っていて、どうも戦争関連のメッセージに力を入れているようにも思えます。特に「Live And Let Die」では天安門事件の様子も入っていて、中国では売れない DVD かも。ポール・マッカートニーさんは 5弦ベースを使ってます。しかし「I Saw Her Standing There」や「Back In The U.S.S.R.」では、ちゃんと Hofner のバイオリンベースを使ってくれます。ボディサイドにビートルズの頃の曲順を書いた紙がテープで貼ってあるやつです。観客の中には同じ Hofner を持ち込んでノリノリの人もいました。二人のギターは Stratocaster がメインのようですが、左側の人は Ernie Ball Music Man の白い Silhouette や Gibson の ES335 を使ったりしてます。Silhouette はキース・リチャーズさんが使って知りましたが、キースさんはなんでこのギターを使ったんだろうか。大抵のギターが似合いますけど、このギターだけはなんだか変でした。右の人もサンバーストの Silhouette を使いますが、この方のソロはちょっと危なっかしかったです。ポールさんの後ろに見えるのはサウスポー用の Les Paul。これがどこで出てくるかもお楽しみ。彼が Les Paul やギターを使うときは、右のギターの人が Jazz Bass とか MusicMan StingRay Bass を弾いてます。Les Paul と ES335 の弾き合いも楽しい場面です。「This One」では Telecaster と Rickenbacker 12弦というギターコンビネーションが見られます。ステージにはリンダ・マッカートニーさんがいます。ポールさんが彼女をバンドに入れたのは、ジョン・レノンさんとオノ・ヨーコさんの影響もあるんだろうか。それとも片時も離れたくなかったのか、愛妻家なのか、浮気対策か、疑心暗鬼な方なのか、どうなんでしょう。「Golden Slumbers~Carry That Weight」での様子を見たら、いっしょにステージに立ちたかっただけなのかもと思ってしまう。「Good Day Sunshine」で、色々な国の朝とか昼とか生活の様子を画面分割で見せてくれるのですが、日本では茶碗の飯をかきこむ場面が使われてます。「Back In The U.S.S.R.」ではロシアの様子が映りますが、その中のマクドナルド開店の様子が面白い。出だしの「Band On The Run」ではなんだか喉の調子が悪そうで心配になりましたが、他は普通でした。ワールドツアーの映画なので、各国の観客の様子が映し出されます。その中でいちばん陽気なのはブラジルで、トーキョーはちょっと暗めで、なんだかポールの呼び声も沈んでいるようだったのがちょっと悲しい。「Let It Be」のギターソロがけっこうかっこいい。ライブ場所でちがうんでしょうが、ギターが白い Silhouette だったり Stratocaster だったりする。「Get Back」ではジョン・レノンさんを意識してか右のギターの人は テールピースを替えた Epiphone Casino を弾いてます。最後は 3人弾きまくりで終わり。面白かったが戦争フィルムの多さに驚きました。晴れ・曇り・雨・雪。


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