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アクロス・ザ・ユニバース(Across the Universe) [DVDやら映画やら]

ビートルズの曲名かと思って見たら、すごかった。これだけ歌ってくれれば、ジョンもポールもジョージもリンゴもよろこぶ。オープニングでは海の波が新聞に重なるところが、新聞=歴史=荒波みたいで素敵。「From Me to You」で、プロム風なダンスパーティとキャバーンクラブ風なシーンが切り替わるところも良いです。こればアメリカとイギリスの様子ですね。キャバーンで使われているギターが GRETSCH、RICKENBACKER に FUTURAMA でした。ミュージカルといっても、音楽や歌ばかりでなくて普通の台詞もあるのがうれしいです。その台詞の端々にビートルズと関係のある言葉が出てきます。例えば船のおじさんが「When I'm 64」とか言ったり。恋人への別れの台詞が「All My Loving」というのもニヤリとしてしまいます。アメリカのルーシーの恋人はベトナム戦争へ、そしてイギリスのジュードは恋人を残してアメリカに渡る。そんな二人の物語。「I Wanna Hold Your Hand」を歌うチアガールの後ろの、アメフトの男たちの練習風景がすさまじくて笑います。マックス、そして彼の友人たちと出会うジュード。じゃれあう彼らが歌うのは「With a Little Help from My Friends」。手紙をもらったルーシーが歌うのは「It Won't Be Long」とか、徴兵シーンが「I Want You」だったり、ビートルズは色々なシチュエーションに合う歌を歌ってきたんだなあ。特に徴兵~ベトナムの件では、自由の女神が出てくるシーンが秀逸。あと、後半の治療シーンも見事で、注射器の中味の描き方に驚きます。「お前はいったい何をするんだ?!」という将来の計画に厳格な父と、お堅い頭に反発するマックス。やることを探しているのはジュードも同じこと。二人がシンガーであり大家のセディから部屋を借りること、そしてルーシーへの悲しい知らせで話しは大きく進展します。ベトナムでの戦死者と黒人暴動で亡くなった人の葬儀が並行して進んで行くところが素晴らしい。どちらも悲しみは同じということか。ここで一人の黒人シンガーがクローズアップされます。Telecaster を弾く彼は、その弾きっぷりといい、ジミヘンを意識したキャラクターでしょうか。彼の名はジョジョ。後のシーンではロニー・マック風の Flying V を手にします。そして犬みたいに現れる女の子はチアガールだったプルーデンス。みんなセディのところに集まります。セディの歌いっぷりはまるでジャニス・ジョップリン。キャラクターが出そろってからは、三者三様の人生模様が交差する波乱万丈の物語。ジュードが警察に捕まって戻されるあたりは、ハンブルグ時代のジョージ・ハリスンさんがリバプールに戻されるような雰囲気。離れてくっついて、すれ違って、上手くいかなくても、映画「Let It Be」を見ているような大団円はすばらしい。雰囲気がポール・マッカートニーなジュードは、「アップサイドダウン」に出てた人か。彼の他、配役に違和感無し。ちょっとプルーデンスがこじつけっぽい気がしますが、客観的な第三者の目ということか。役者さんといえば、「I Am the Walrus」を歌ってたのは、U2 のボノさんだった、と思う・・・。ボノさんが出たあたりからヒッピー、フラワー&ファンタジーぽくなってきますが、この辺りはなんだか、The Who の「トミー」を見ているようです。警官が言う「終わりだよ」は「It's all over」か。かっこいい。セディの言う「Plug it on」も良かった。歌のほとんどは レノン・マッカートニー作ですが、映画のタイトルがジョージの曲というのが良いです。面白かった。この調子でアバも映画にしてほしいです。雪。


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