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レス・ポールの伝説(LES PAUL:CHASING SOUND) [DVDやら映画やら]

世界で誰もが知るギターの名前の人の物語。スティーブ・ミラーさんがラッセル・クロウさんに見える。ステージでレス・ポールさんの Fender 云々という話しに、ミラーさんが答えに窮しているように見えて笑う。これからもギターを弾いていくのに「Fender 嫌い」とは言えない。レス・ポールさんといえば、Les Paul モデルの開発に関わり、名前まで使われた人。彼のソリッドギターのアイデアを相手にしなかった Gibson も、Fender Telecaster の影響でレス・ポールさんに声をかける。なぜレス・ポールさんは Gibson に相手にされない時期に Fender とか他の企業に走らなかったのかと思ったが、すでに Gibson 製品を多数使っていてエンドースみたいな関係にあったのだろうか。それとも Fender では Gibson の L-5 とか箱物ギターのようなクオリティで作れない、もしくは「楽器らしい」ものを作れないと思っていたためか、さらには Fender をギター会社と思っていなかったのか。「もしも」の世界を考えるのはアホらしいが、もしかして Fender Les Paul なんてギターが出回っていたのかも。Gibson のえらい人が出来上がった Les Paul を見せるときの BGM が、Led Zeppelin の ダダダダダダダダダ、ジャージャッジャッ のリフの "Communication Break down"。ジミー・ペイジさん= Les Paul ということでしょうが、でもこの曲の頃の録音は Fender Telecaster ではなかったか? まあいっか。レス・ポールさんが Les Paul を持っているシーンでは、ジャックの位置がトップにあったり、PU のネジ位置が違ったり、Custom だったりトレモロの種類など、色々変わっていて興味深い。オープニングで登場するのはキース・リチャーズさんだが、目をつぶって聴いていると、どこの素人の飛び入りさんが弾いているのかと思ってしまうが、ロックやブルースはマジックだからしかたがない。ベテランのギタリストたちが多数登場するが、彼らが本当にレス・ポールの音楽性を好きだったのかちょっと疑問に思ったりする。ロックやブルースが好きな若者が好んで聴くような音楽とは思えないので。でも子供が歌謡曲を好きだったようなものか。Gibson Les Paul モデルの他は、多重録音を始めたことでも有名。原題の "LES PAUL:CHASING SOUND" は多重録音による「音の追いかけっこ」みたいな意味があると思う。レス・ポールさんが紹介する当時使っていたらしい録音機材の山は圧巻。レス・ポールさんが影響を受けたというジャンゴ・ラインハルトさん。ジャンゴさんから譲られたものと言って紹介してくれる Selmer ギターが、ジャンゴ好きな人にとっていちばんの目玉。ブリッジの位置のズレ具合が不思議。既におなじみのジャンゴの映像もちょっと流れる。Gibson Les Paul の現在の値段を話す件で、"My Generation" をバックに「ピート・タウンゼントは安ギターを数多く壊した」と話すのはなんで? 単なる嫌味? まあ良いですけど。何度見ても面白かった。


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