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世界の終り(Goodbye World) [DVDやら映画やら]

サイバーテロでインフラがマヒしてしまった世界。SF というより実際に起こりそうな世界。ケリー・ビシェさんが出ているので見る。セリフが多くて満足。彼女の役柄は IT スキルの高い人みたい。でも考え方は陽気でソフトなヤンキーでヒッピー。慎重な夫であるジェームズとは考え方がちょっと合っていなさそう。二人は森の中で暮らしている。電気は太陽光で賄い、食料は貯蔵し、人とはあまり関わらない生活。これはサイバーテロが起こる前からジェームズの発案で始めたようだ。仕事やら生活やらでジェームズが人をあまり信用していないことが理由のようだが、彼が過度に慎重なのは二人の娘のためなのだった。これからも娘が生き延びられるように物資の貯蔵は生命線。そんなジェームズ家に友人たちが非難してくる。当然困っている人はジェームズ家だけではなく、隣人たちも同じ。さらには軍人たちも口や手を出してくる。人間関係がこじれる状況の中でジェームズたちの生活もおかしくなってくる。ジェームスは友人で仕事仲間だったニックと色々な理由で仲たがい気味。しかもニックの元嫁が自分の奥さんだから、終末でなくてもこじれそう。面白かったのが、頭の固そうなベッキーが憲法の名のもとに軍人の進入を抑え込もうとするところ。これがこの映画のポイントでもありそう。ラストでは憲法や民主主義についても語られる。採用面接で「民主主義を守るため」と話すシーンもある。結局力以外で解決するには憲法や主義しかない。しかし憲法の事を四六時中考えている人たちばかりのはずもなく、大学教授はやんちゃな革命行為で刑務所に入ったことがある。彼のパートナー女性も革命思想を持つ人もいる。だから憲法を説くリーダーが必要になる。だから人との関係を薄くするよう努めていたジェームズとは全く逆。武器を手にした軍人の圧倒的な態度にどう戦うのか。論説だけで戦えればいいんですけど、そこをスリラーにするのが変わっている。DVDメニューの音楽がかっこいい。頭に残る。ジャケットがちょっとおおげさ。ケリー・ビシェさんのファン必見。面白かった。


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