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ヒメアノ~ル [DVDやら映画やら]

DVD に入っている予告が気になった借りた。たぶん二重とか多重人格物かと思いながら見る。ユカの友人のアイちゃんにかなりムカッとするが、「何人とした?」とか「初めては?」とか「ドンキでこれ買ったとか」色々聞いてはすねる岡田君もつらい。それに対してユカが性格良すぎ。引き込まれていくうち、気が付けば中盤手前でようやくタイトルが出る。みなさん素で演技をされているようで怖い。佐津川さんのエッチシーンが見られるとは思っていなかった。しかも相手が岡田君。佐津川の下半身がえろえろしい。見どころは中盤。森田・久美子パートとユカ・岡田パートの行ったり来たり。どちらも後ろからせめているのが重要。やってることは天と地かもしれないがどっちも暴力。パチンコを出た後の男二人が気になる。森田にやられてしまったのだろうと思ったが、森田がネットカフェのナイトパックを頼めなかったところをみるとお金を取られたのか。やはり一対二はつらかったのか。そうだとしたらどこまでも現実的な物語。最後を見る限り、おそらく森田正一には何かのスイッチがありそうですがそれが何なのか。普段の彼や彼自身の言葉があまり描かれていないので、学生時代の経験が彼をシリアルキラーに変えてしまったのだと単純に思い込んでしまう。森田が苦悩を見せるシーンがネットカフェで寝ているところ、そして他人の家での警察官との一件の後のこと。おそらくそこにはもう一人の誰かがいる。いちばんおどろいたことは、森田が缶を缶用のゴミ箱にきちんと捨てるところ。これを見ただけで森田が分からなくなってくる。最初は岡田が森田というパターンかと思ってしまった。森田の高校時代のシーンや「わぐっちゃん」こと和草の話しで彼が変わってしまった原因は分かるにしても、和草と森田、二人の方向が変わってしまった原因はなんだったのか。この映画の要点はそこかもしれない。だから岡田やユカ、安藤よりも和草と久美子の存在が重要そう。もしかしたら久美子が次の森田になっていたかもしれないし。そうなれば和草は森田がいなくなった後も彼女に命令されっぱなしの人生を送ることだろう。森田の描き方によっては犯罪側を肯定しそうだし、倫理と映画の尺とのせめぎ合いの結果かもしれない。振り返ってみれば、奇行気味とはいえ、ムロさんの役がいちばんまともだったのではと思った。時代の設定があいまいに見えるところがすばらしい。液晶テレビだがワイドテレビではないし、登場するアパートの部屋もそれなりに古そう。でも使っているのはスマホ。しかしスキンの販売機はなんだかレトロ。登場する軽バンの型も古そう。面白いと言ったらダメだが面白かった。ラストの犬が切ない。晴れ、曇り、雨。


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