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レッド・インフェルノ(VAMPYRES) [DVDやら映画やら]

ぶら下がった女性の下に女性が二人。カットスロートして血が出る仕掛けが良く分かる。まさしく「血のシャワー」。この構図はどうしてもやりたかったに違いない。2015年の映画であるにも関わらず役者さんたちの古っぽさというか垢抜けなさが素晴らしい。ハリエットのカメラがフィルムだとしたら、それなりの時代の設定かもしれない。最初はキャンプするハリエットたちとホテルにやってくるテッドの二つのシーンが切り替わりながら進んでいく。全然違う場所の話しかと思いきや・・・けっこう混乱する。耽美とエロさの場面でちょっと疲れるが、ラスト近くになってホラー映画らしい展開。邦題は映画「グリーン・インフェルノ」にひっかけているのだろうが、人を餌食にするのは同じにしても、メインは原題がヴァンパイアというだけあって「血」。ハリエットが拾った本がテオフィル・ゴーティの「死霊の恋」。この本は初版が1836年で、娼婦で吸血鬼の女と聖職者の物語。物語はその延長にあると想像できてしまう。おそらく男を誘ってはエッチするフランとミリアムは血、特に女性のが好きそうで、男にはガブっと食しちゃう辺りが「グリーン・インフェルノ」風。このホテルにやってくる男、テッドは何だか訳ありそうだが、もしかするとひんぱんに起こっているらしい女の子行方不明事件の関係者かもしれない。ハリエットも「人がいなくなる森」と言っていたし、もともといわくつきの土地だったようだ。写真に音楽や小説のインスピレーションを得たくて森にやってきたハリエットたち3人が、自分たちをメアリー・シュリーやパイロンにあてはめて文化的な行動に能天気に酔っていくが、その裏で行われていく血の惨劇。これは、メアリー・シュリーがホラーの王道「フランケンシュタインの怪物」を造り出したことに対する皮肉もありそう。暗い地下に登場するたくさんの巨大なつぼが「エイリアン」な雰囲気。「グリーン・インフェルノ」の食人世界を期待して見てしまったが、エロで胸をたくさん見られるので良しとしよう。小説家志望のノーランが左利き用のアコースティックギターを弾いていた。シングルカッタウェイでヘッドのロゴはフラマスっぽく見えた。調べたら70年代の映画のリメイクものらしかった。おそらくそれに比べたらシリアスな内容かも。晴れ。


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