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悪魔の植物人間(The Freakmaker) [DVDやら映画やら]

タイトルロールが良いです。葉っぱとか花が開花する様子や音楽も派手すぎず、かといって何だか気になる。字体も良いです。おどろおどろしい中にもポップで「Freakmaker Font」とでも名付けたくなります。冒頭のノルター博士により講義シーンがためになります。食虫植物「ハエジゴク」は「Fly Trap」って言うんだなあ。クローン技術とか太古の細胞から恐竜がよみがえるとか、「ジュラシック・パーク」のような話しがなされてます。見世物小屋がフィーチャーされていますが、ここに出てくる方たちはみなさんご本人なんだろうか。ちょっと怖い。そんな彼らを束ねる男、リンチの顔はおそらくメイクでしょうけど、腫れっぽさとかつやっぽさが本物に見えるときがあります。リンチは見世物小屋の人々を毛嫌いし、自分の容姿はノルター博士が治してくれるものと信じている。悪い人ですがちょっとかわいそうでもある。いちばん悪いのは博士ですが、彼が造り出そうとするものが、なんとまあ、そりゃ叫ぶはという代物。土台がきれいな女性や良い男なんですから、ちょっとはそれなりに造れば良いものを。しかし博士の美意識はあくまで機能性なんでしょうねえ。造り出されたものの姿はもちろん造形とメイクによるものでしょうけど、ハエジゴクのパタパタ開いたり閉じたりしそうなイメージとか、飛び出た目とかけっこう怖い。捨てられたのでしょう、水に浮いている植物人間の顔も怖い。見世物小屋の人たちのショーも怖いですけど。少しアバンギャルド・ジャズっぽい音楽も良かった。原題はそのものずばり「フリークを造る者」でノルター博士その人のこと。邦題の「悪魔の植物人間」も、まあ良いんではないでしょうか。あのミカンにカビが生えてまた戻る技術はすごい。あれだけで博士はノーベル賞でないか。でも変なものを造るのが好きだったんですね。見世物小屋の設定は必要だったんだろうかと考えましたが、リンチの性格描写に必要だったのと、この映画に人を呼ぶための見世物だったんだなあと思いました。面白かった。晴れ・雨。


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