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タクシデルミア ある剥製師の遺言(Taxidermia) [DVDやら映画やら]

ロウソクの火を身体にちかづけてハアハア笑ってる人。笑って喜んでるだけならまだしも、トンデモないエクストリームすぎる荒業が飛び出します。いったいどうなってんの? とにかく快楽をもとめていた様子の彼の名はモロジュコヴァーニ。その息子がカールマーン。何とかギリギリで息子の種を残すことができましたが、なぜか普通は付いてないものが付いていた。大食い大会。終わった後は見たくない光景の連続。カールマーンのフィアンセを同じ大食い選手のベーラが横取りする。彼がまた始終何かを食べていて、プロポーズのときも外でするときも、いつも何かを食べている。食べるというのも性欲と似たようなものらしいので、これもひとつの表現なんでしょうねえ。何の表現かはよく分かりませんが。なぜか歌を歌うカールマーン。これがわりと普通。低音の魅力。彼のバックで弾かれているギターは何だろう。ビザールな雰囲気です。彼らの大食い大会がまた本格的で、人を集めて訓練までさせている。大変なことは分かりますけど、もどすのだけはどうにかなりませんか。缶詰工場の大食いチャンピオン、ギゼラとの間に生まれた子供がラヨシュ。カールマーンの息子。キャビア大食いの果てに生まれた子供。雰囲気はおじいちゃん似か。彼ははく製師。この人はちょっとはまともかと思ったら、そうでもなかった。カールマーンの成れの果ても描かれる。青い注射は防腐剤だろうか。ラヨシュが最後に取り組んでいたものにびっくり。それは何だったのか、そしてそれは失敗だったのか。医者がラヨシュに頼んだものは何だったのか・・・それは彼ら医者が人間の上位であるという意識を表現しているようです。彼ら医者や顧客らしい人たちが出てくるシーンは、それまでとは打って変わって SF 的な特権階級風になります。そこには今までの俗世間の雰囲気はありません。それまでの話が医者の独り語りに思えてしまう。親子三代まともじゃないですが、何かを突き詰めたいという点においては、人並み以上。どちらかというと、モロジュコヴァーニの息子であるカールマーンは目標に負け、孫であるラヨシュは隔世遺伝による勝者となったのかも。見始めてから、「ソドムの市」とかヤコペッティな映画かと思ったがちがった。親子そろって食事しながら見る映画ではないですが、不思議と胸にひっかかる映画。でももどすところはなんとかして。後から考えたら、カールマーンに付いていた余計なものは、もしかして豚さんを意味しているのか。それで大食い大会になったのかも。ああ気持ち悪かった。晴れ。


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