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メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー(METAL A HEADBANGER'S JOURNEY) [DVDやら映画やら]

へビィメタルの歴史をひもとくドキュメンタリー。面白い。大御所はトニー・アイオミさん、中堅どころはブルース・ディッキンソンさんにディー・スナイダーさん。最近のところでアーチ・エネミーとかが出てくる。シアトリカルなヘビィメタル・スターとして、アリス・クーパーさんがコメントします。「俺のステージで使う血糊より、マクベスの方が多い」は名言。大御所の一人でロニー・ジェイムス・ディオさんが出てきます。彼の話すジーン・シモンズの件が楽しい。若者にやさしいナイス大御所です。ロニーさんに合掌。メタルの元祖のひとつとして、ブルー・チアーが挙げられているのがうれしい。考え方だと思いますが、古くはオーケストラの音量にまでさかのぼってます。キーとなるのは音量の他にベース音、つまり低音らしくて、あるときのオーケストラではコントラバスの二倍以上のサイズの楽器が使われていたらしい。面白いのはよくあるパワーコードの構成音が悪魔を呼び出す音に似ている・・・ってほんとでしょうか。メタルで裁判になったといえば、オジーの歌詞やジューダス・プリーストさんのアルバムが有名ですが、このドキュメンタリーでは、トゥイステッド・シスターのディーさんが傍聴会で証言するシーンが使われています。これは彼らの歌詞についてとやかく言われたため。「あいつらは俺のことを頭の悪い奴だと思っていた~」とディーさんが語る。彼は推敲しまくったメモを持っていき、論客を次々と論破する。普段どおりのアイシャドーメイクで証言する姿は清々しいです。ブラック・メタルのパートで、教会放火や殺人を犯したミュージシャンの話しが出てきて衝撃。ここまでくると、マジで悪魔対神の戦いです。レミーさんや過激といわれるヴェノムの歌詞もかわいいもんです。音が重厚で金属的という音楽だったものが、ある国・地域ではファンタジーを通り越し、宗教戦争的なシンボルになっていくよう。ああ怖い。ブルース・ディッキンソンさんのインタビューのときに挿入されるアイアン・メイデンのライブシーンを見て、彼らのライブのDVDを借りてきたくなりました。トゥイステッド・シスターの「We're Not Gonna Take It」のタイトルは、ザ・フーの歌詞を思いださせます。良質ドキュメンタリー。サム・ダンさんの偉業。面白かった。晴れ。


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