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変態小説家(A Fantastic Fear of Everything) [DVDやら映画やら]

ジャケットのサイモン・ペッグを見て借りてしまった。原題と邦題が違う。原題はいくぶん童話的な感じか。作品のために殺人事件を徹底的に研究した結果、その妄想にとりつかれてしまって、おまけに洗濯もできない男、ジャックの話しのようである。ただ、このジャックを含め、途中で出てくる怪しい男の背景はなんとも悲しい。よく「ほんとうは怖いグリム童話」とか「ほんとうは怖い昔話」なんてのがあるが、そんな雰囲気も少しある。それとティム・バートンに通じるゴシック感も少々。家に閉じこもって妄想のまま終わるかと思ったが、なかなかすごい展開。洗濯物をキッチンによくあるアレで乾燥させるなんてもっての他です。家の中でナイフを手に取ってからは、まるでホラー映画。コインランドリーの鏡で自分の顔を見たときの衝撃。あんな人が歩いていたら、誰でも警戒する。音楽良し。危機一髪でかかる冗談のような曲。といっても曲はいたって真面目ですが。何はともあれ、彼はなんとかトラウマを克服していくのです。たしかにパンツ姿は「変態小説家」とも言えますが、せめて「妄想~」とか「殺人~」とか「孤独な小説家」とかの方がまだ本来の意味を失わなかったかも。DVDの盤には「Sensitive Artist ~」と印刷されていた。それであれば、「感じやすい」「敏感」「影響されやすい」といった感じなので、その方がまだ良いなあ。監督のクリスピアン・ミルズさんはクーラ・シェイカーの人だったのか。驚き。何はともあれ、ああ面白かった。天気良かった。


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